無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2004年02月29日(日) カクゴのススメ

 『デカレンジャー』以降、アニメ、特撮ひと通り見る。今日も石野真子様はおキレイであらせられた(こればっか)。 
『鉄腕アトム』、最終回が近いせいか、作画がまた凄くよくなっている。けれど脚本にはさほど高楊感がなし。アトムがあまり苦悩しているように見えないのである。表現が甘いのはやっぱり子供向けだからってことなのか? 子供だって、大人が手を抜くとすぐに見抜くぞ?


 しげのうどん熱、今度はスパゲティ熱に移る。
 昨日とはちょっと味付けの仕方を変えて、市販のミートソースに人参を刻んでコーンも混ぜて、ミックスベジタブル風にする。これに少し焼肉のタレを隠し味に入れる。さらにサービスとして、国産牛の薄切りをちぎって混ぜた。そうやって手間をかけたヤツをしげは5分で平らげるのだが、人参やコーンはやっぱり残している。本人は「フォークだと掬いきらん」と言うが、ンなわけない。毎回野菜を残すのにいろんな言い訳をしげは考えるが、頭が悪いのですぐウソだとバレる。今度から肉を入れてやるのはやめよう。


 体重、順調に減っていって、ようやく80キロを割った。
 けれどこれからあとなかなか減らすことができないのがこれまでの常であった。油断をするとすぐ肥るので、運動は欠かせない。けど、胸とか腕の肉は落ちるけれど、腹が一番落ちないんだよなあ。このまま腕と胸だけ痩せ細って、腹とかシリだけ出っ張ってったら、見た目てんで餓鬼である。うう、腹の肉を減らすいい方法、ないものかなあ。腹筋とかの運動は控えるように言われてるしなあ。


 今日もホームページを更新したり、風呂に入って読書したり。
 記事を書いても書いても終わらないのには往生した。できるだけ短くしようと省略も相当行っているのだが、それでも丸一日がかりになるのである。日ごろの鬱憤が溜まっているせいなのかなあ。何の鬱憤かはあえて言わないが。


 国内では三つ目の鳥インフルエンザが確認された京都府丹波町の浅田農産船井農場が、鶏が罹病し、その大量死が発覚したあとも、それと知りつつ鶏を生きたまま出荷していたという、これまた、とんでもなく悪辣な事件が発覚した。
 同農場では、今月20日から千羽を越える鶏が死に始めたが、その後も卵や鶏肉を出荷をし続けた。鶏肉加工の段階で罹病が確認されたが、一部は既にスーパーや食肉店などに出まわっていたと言う。
 農場の浅田肇会長は、「腸炎に似た症状が出ていたが、死んだら売れないと思って、生きているうちに状態の悪い鳥から出荷した」「内臓病だからなあ、鳥の内臓、腸なんかは食べない」とか、好き勝手なことを堂々とほざいている。見たところ結構なトシしてるのに、「仕事」のなんたるかも知らんか。じゃあ、おまえ、自分とこの死んだ鶏食ってみろってんだ。
 兵庫県の鶏肉加工業者は、いつもより鶏の死亡数の多いことに不審を抱いて問い合わせをしてみたが、「死亡数が多いのは、間違って水をやらなかったため」と誤魔化していた。結果として、鳥インフルエンザを拡大させることとなった。農場では、残る鶏20万羽を炭酸ガスで安楽死させる処分が始まったが、これを埋める場所がなく、環境への悪影響も心配とされるので、困惑しているということである。
 まあ私は鶏インフルエンザが人間に感染することはなかろうとは思っているけれども、鶏がバタバタと死んで行くのを放置していいとも思わないし、仮に事実として危険がないのだとしても、「危険があるかもしれない」ことを知っていながら出荷をし続けた姿勢は糾弾されても仕方ないと思う。
 こないだのハンセン病患者宿泊拒否事件でのホテルもそうだったけど、「失敗を指摘されたら商売ができなくなって路頭に迷うかもしれないから、都合の悪いことは隠蔽する」って感覚、なんか当然のことのように許容してる人間が、ちょっと増えすぎてるんじゃないか? そりゃ、「貧乏はしたくない」という感覚はわかるよ。私だって、会社がいきなりつぶれてさ、何の保障もなく放り出されちゃったら腹は立つよ。不祥事があってそれを隠せと緘口令が敷かれたら、下っぱの悲しさ、文句も言えずに従うしかなかろうよ。けどそれだって、隠せるには「限度」ってものがある。収支決算がちょっと間違ってました、程度のものじゃないのだ。「さすがにこれをやっちゃったら、とっつかまっても文句言えねえな」ってラインがユルユルになりすぎてないか?
 「人生何が起こるか分らない」ってのは別に比喩じゃなくて事実だろ? 本当に何かがあったときには仕事を辞める覚悟ぐらい初めからしてなきやいけないものじやないのか?
 日本人が贅沢に慣れたってのは、そういう覚悟を失ったってことと同義だって気がするんである。



 ロサンゼルスで行われた第24回ラズベリー賞(最低映画賞)を、ジェニファー・ロペス、ベン・アフレック主演の『ジッリ』が、10部門のうち、作品賞、主演男優賞、女優賞、監督、脚本、主演カップルの6部門をを受賞とか。この映画、日本輸入の予定はないとのことで、多分一生見るチャンスはないと思うけれども、こういう映画こそホントは大々的に宣伝して大勢の人が見たらいいんだよな。自ら好んでクズ映画やバカ映画を見るのなんてムダじゃん、と鼻であしらわれちゃうことも多いんだが、人間の本質は愚かなものだから、愚かな映画こそ人間の本質に一番迫っていると言えるのである(ホントか?)。何度かこの日記でも繰り返し書いてることだけれど、名作、傑作と言われるものだって、欠点は必ずある。また、凡百の駄作の積み重ねがあってこそ、名作、傑作というものも生まれる。そういうものを侮って見ないでいると、かえって偏狭なアカデミズムに陥り、事大主義的な映画の見方しかできなくなる。具体的な名前出しちゃ悪いかもしれないけど、蓮實重彦のことな(^o^)。まあ一応あの人駄作も結構見てるんだけど、駄作を駄作としか見ないから。駄作の中にダイヤモンドを発見する目がないと、結果的に相対的な評価ができなくなるんである。
 実際ねえ、プロの映画評論家でも、映画ファンを名乗る人たちでもさ、映画を見て、「この人の演技は上手い」「この人の演技はヘタだ」って区別を直感でなく、具体的な根拠を示して論理的に説明できる人ってどれだけいるのかなって思うんだよ。「何となく」な感想しか書けないくせに、オーソリティーみたいな顔してる人いっぱいいるでしょ?(「そう言ってるおまえがそうだろ」と仰る方はそれこそその「根拠」を示して批判してね。もっとも私は「自分がそうでない」なんて言ったことはこれまで一度もないからね)
 ちなみに助演男優賞は定連のシルベスター・スタローン。アチラじゃ「ロッキー以外の役ができない」と思われているのだな(^o^)。でもその伝で行くと、日本の役者もスタローン以下のやつ。腐るほどいそうだけど。


2004年02月28日(土) 必殺!肉の大地

 日記のアクセス数がいきなり110を越えたので(新記録である)、いったいどうしたかと思ったら、「若○○由美」で検索してきたのだった。んな情報、私だってテレビで見たことしか知らんて(^_^;)。
 まあ世の中には一介の小市民に過ぎない凡人のクダマキを覗き見たいという高尚なご趣味の御仁も多々いらっしゃるようであるから、世俗にまみれた毒吐きの一つや二つもっと書いたって構わないのだけれど、余りこのホームページを世間に広める気もないので(意見書いてる以上は何か意見を押しつけたいのだろうと決めつけた人もいたが、自分がそうだからと言って、人に当てはめてはいけない)、伏字付きで好き勝手言うことにする。
 でも、オ○ムも北○鮮ももう、「ああそうですか」でしかないんだよな。麻○の心の闇なんて、いくら裁判したって判明しやしないし、被害者はどんな判決が出たって心が癒されるわきゃないのである。不条理を噛み締めるしかないやりきれなさを感じる以外に何ができるっての。北がまだ潰れないのは、やっぱりそれで儲かってる人間が「内外に」いるからである。ああいう人物が、未だに暗殺もされずに生きているという事実を考えてみればいいのだな。庶民がいくら憤ったって、「必要とされている以上は」、あの国は生き残っていくのである。まあ、見切り時をいつにするかってことはあるんだけどね。

 雨が降ってるので運動はできず、せめてものこととして、風呂に何度も入って汗をかく。効果があってまた体重が1キロ減。でもやっぱり腹の脂肪は落ちないのであった。
 しげは職場の人に、劇団のみんなに、私の「脂肪」について酒の肴、いや話のネタにしてウケているらしい。腹圧でベルトが千切れた話とか。いや、腹に力入れれば誰でもなるだろう(違う?)。
 「エコーが届かず、仕方なくCTスキャンを取った」話は特にウケているらしい。正しげは話をするときに必ず「脚色」を加えるので、注意しなければならない。あいつは私が、「ふふん、オレの脂肪を甘く見るなよ」と嘯いたと言うのだ。誰がいつンなこと言ったんだコラ。まあ、この4ヶ月、ずっと咳が止まらなかったのだが、CTスキャンなどの精密検査の結果、「太っていたのて、気管が狭くなっていた」のが原因だったのは事実だが。


 読んだ本、唐沢俊一・村崎百郎『社会派くんが行く!死闘編』、加藤元浩『ロケットマン』『Q.E.D.』の新刊など。あとDVD『ジャングルはいつもハレのちグゥ ファイナル』3巻ほか。昼はBSで『アラビアのロレンス完全版』。
 こういう本や映画の感想もそのうちコンテンツの方に書きたいのだが、マジメに全部書いてたらあっという間に時間がなくなっちゃうので、自然、省略することも多くなるんである。けれど、そのおかげで、日記が滞ることはなくなったのだ。物足りない方もおられようが諒とせられたい。


 ここんとこ朝食がずっとうどんだったので、たまにはと思ってスパゲティを作る。しげが匂いを嗅ぎつけて起きてくるかと思ったが、寝床でシンとしたままである。
 もしかしたらと思って、「スパゲティ食うか?」と小声で布団に向かって声をかけたら、「うん!」と言って飛び起きた。声をかけてくれるのを今か今かと待ち構えていたのである。私の食べ残しを、あっという間に胃の中に流しこんだしげ、「もうないと?」と哀願するイヌのような眼を私に向ける。
 どうせまた作ってやったって、今度は残すんだろうなと思いつつも、パスタを湯がいて、肉を細切れにしてマッシュルームをスライスし、スパゲティソースと混ぜて炒める。市販のソースでも、ちょっと手を加えるだけで格段に美味くなる。でも予想通りしげは全部は食べきれなかったので、残りは昼食に回すように言う。
 ちゃんと「ラップかけて冷蔵庫に仕舞っといて」と頼んでおいたのだが、しげのスカンタコは面倒くさがったのか、そのまま冷蔵庫に突っ込んでいた。おかげで表面がガビガビである。食わないわけにはいかないので、炒め直して食ったが、味は数段落ちた。こちらがしげにいろいろ気を遣っても、しげはまるで大雑把でいい加減なのである。これが私のストレスの種になってるんだがなあ。結局、しげはいつまで経っても反省できないんだよなあ。そんなに私に入院していてほしいのか、あいつは。
 腹が立ったので、晩飯の声かけはしないで無視をする。仕事に出かける前、しげはものほしそうにしていたが、あくまでそっぽを向く。帰宅してからこっち、しげは自分からは全く家事をしてないんだから、メシ作ってやる義理だってないのである。
 しげが出て行ったあとで、晩飯は簡単に肉まんとイカフリッター2個、エビマヨネーズのみ。これだけでも油断すると肥るから怖いのである。


 出掛ける直前までしげ、台所で何やらごそごそと音を立てていたので、少しは心を入れ替えて台所仕事をする気になったのかと思って見てみたら、例の巨大パラソルチョコの第2弾を作っていたのであった。今度の犠牲者は劇団新メンバーの加藤八十六くんである。世の中にはどうしてこう自ら地雷を踏むようなマネをしたがる人間がいるものだろうか(ーー;)。

2003年02月28日(金) いきなり記念日/『なんだかコワレ丸』3巻(矢也晶久)/『デル・カント・バジェット』(坂田靖子)ほか
2002年02月28日(木) つっよいっぞガ〜メ〜ラ〜/『モーツァルトは子守唄を歌わない』2巻(森雅裕・有栖川るい)ほか
2001年02月28日(水) せんと・おぶ・うーまん/『妖怪馬鹿』(京極夏彦・多田克己ほか)


2004年02月27日(金) 舞台『GOOD』と迷い道

 今朝の朝食もしげにせがまれてうどん。麺はきしめんで、昨日の残りのアナゴ、白菜、しいたけ、人参、長ネギにチンゲン菜を入れた。うどんではあるけれど、朝から豪勢な印象。案の定、しげは食べ切れずに野菜を残す。食べ切れないならせがむんじゃない……と昨日も言ったのにもう忘れているのである。脳が膿んでるのだなあ。


 しげに付き合って神経科の病院に行く。院長先生にご挨拶できたが、これも平日の休みができたおかげである。けれどカウンセリングの部屋にはさすがに入れてもらえなかった。話した内容、あとでしげは教えてくれはしたが、一応、先生としげとの間で守秘せねばならないことだろうから書かない。結構笑えて楽しいのだけれど。
 結構長い時間待たされたので、待合で押井守『立喰師列伝』や山本弘『トワイライトTV』など読了できた。『立喰師』の面白さに、思わず待合で笑いそうになって困った。


 しげはそのまま昼の仕事に出かける。今日はショートということなので、2時には帰ってくるということだが、それにしても出勤が昼だったり夜だったり、大変なことである。従業員少ないらしいからなあ。
 私は車から途中で落としてもらって、ヤマダ電器に立ち寄ってDVD‐Rを買って帰る。昼メシは途中のコンビニで買ったサンドイッチ。こうやってその日の食事をちゃんと記録しておけば、そうそう過食はできないだろう。できないはずだ。できないんじゃないかな。


 昼はずっと、ホームページの更新をつらつらと。しげ、予定よりちょっと遅れて2時半に帰宅。しげ、ネットで、5月の東京行きの、飛行機のチケットを予約しようとしたが、なぜかうまくできなくて失敗する。それならばと、直接空港まで出かけることにする。
 しげはもうとっくに若葉マークはとっぱらっているのだが、それでも全然運転に慣れない。初めて通る道や、たまにしか通らない道では、ほぼ100%、道に迷うのである。空港には行きつけていないので、やっぱり曲がり角を一つ間違えた。しかも「次の角を曲がれよ」とわざわざ事前に注意してあげたのに曲がり損ねたのである。
 「なんで曲がらないんだよ!」
 「あんたが『次』って言うから、『次ってどこだろう』ってパニックになったんじゃん!」
 言い草がデタラメである(--;)。
 予約受け付けのねーちゃんが研修生で、出発日の4月30日をうっかり3月30日で取ろうとしてヒヤヒヤしたが、とっさに気がついて注意して、こと無きを得た。でも、取れたのは行きの予約だけで、帰りはまだである。見積もりは一人三万円程度になる予定。ゴールデンウィークなので金額が高いのは仕方ないが、それにしてもなあ。いっそのこと高速バスで帰ろうか、とまで考える。


 そのまま平尾のメルパルクホール福岡に直行する。今日は西村雅彦主演の翻訳劇『GOOD』の公演の日なのである。時間は7時からなのだけれど、2時間ほど早く到着してしまったので、やや早めの夕食をロイヤルホストで取る。もちろん食べたのはサラダと野菜スープのみ。そんな私を哀れと思ったのか、しげは自分の頼んだサイコロステーキを二つ、分けてくれた。嬉しいような嬉しくないような。
 芝居自体は、ストーリーそのものは面白かったけれど、一部の役者さんたちの演技が気にいらなかった。いい台本も役者がヘタじゃねえ。
 休憩時間にロビーに出てみると、東京ヴォードビルショーの石井愃一さんが来ていた。明日同じこの場所でヴォードビルの芝居があるので、下見がてら観劇に来たのだろうか。
 帰りしな、なんと職場の同僚二人とバッタリ出会う。やはり『GOOD』を見に来ていたのだ。芝居の感想を聞いてみたく思ったが、アチラが面白がっていてこちらが貶す形になると悪いから、聞けなかった。特に立ち話はせず、会釈をして別れた。しかし奇遇というものはあるものである。

2003年02月27日(木) 彼、行くは星の大海/『フルーツバスケット』11巻(高屋奈月)/『てんしのトッチオ』(鳥山明)
2002年02月27日(水) さらばウルトラマン/『よろずお直し業』(草上仁)/『クロノアイズ』5巻(長谷川裕一)ほか
2001年02月27日(火) 毛の話/『オトナでよかった!』(唐沢よしこ・唐沢なをき)


2004年02月26日(木) 『嗤う伊右衛門』とうどん喧嘩

 女優の若村真由美(37)が昨年9月に入籍していたことが発覚。
 俳優さんの結婚のニュースには殆ど興味が起こらないのだが(一部で面白い騒がれ方をしたヤワラちゃんの結婚についても「ふ〜ん」てなもんだった)、今回ばかりはお相手にちょっと目を見張っちゃったね。新興宗教・釈尊会の小野兼弘会長(51)、体重100キロを越えるという超巨漢である。見た目凄いよ、ナンシー関もびっくり(おいおい)。
 この結婚が、全国百万人の太った人、肥えた人、肥満児、固太り、大デブ小デブに、オレでも美人をゲットできるんだ! という妄想に近い淡い期待を持たせ、働く張り合いを持たせるに至ったであろうと考えれば、社会に与える経済波及効果は頗る高いと思われる。
 朝のニュースじゃ、ご父君が渡辺謙の離婚裁判に夫人の借金相手として証言台に立ったことなんかも報道しているのだけれど、いったいこれを祝福ムードで報道していいのか、スキャンダラスにやったらいいのか、困惑してる様子が見えて笑ってしまいました。まあ、全ての新興宗教が怪しいところだと言うつもりはないけれども、現段階でいかにもコメントを控えてるような様子があると、なんだかなあとは思っちゃうね。
 思いこみ系の役者さんで、演技上だけならまだしも、私生活でもアチラに行っちゃう人というのは確かにいるのだけれども、まあ、斉藤由貴や桜田淳子がアチラに行くのはあまり惜しいと感じないのだが、若村さんは本気で上手い人だったのでちょっともったいないなあ。いやね、この手の人って、私生活がそちら方面のことで充足されると、途端に仕事しなくなったり芝居がヘタになる例が多いのよ。結婚して引退、というのなら同じ惜しいということでも伝説の人になる可能性が残されているのだけれども、ヘタすりゃ老残を晒すことにもなりかねないからね。
 まあ、こんなのは勝手な憶測に過ぎないんで、もちろん本音では今後のますますのご活躍をご祈念申し上げているわけなんですけれども。


 朝ご飯はもう定番のうどん。
 しげが「穴子穴子」というので、上に昨日スーパーで買った穴子を乗せてやることにする。ところが、台所に行くと、退院してから毎日のように「掃除しろ」と言っておいたバレンタインチョコを作ったあとの惨状が、まだ片付けられていない。「おまえ、まだ掃除してないのか!」と怒るが、しげは故意に無視する。腹は立ったが、こちらも薬を飲む時間が決まっているから、叱ってる時間がもったいない。とりあえずうどんは作った。
 しげ、かぶりつくように「穴子穴子」と言ってうどんに飛びつく。
 「お前な、自分が食うことばっかり考えてないで、片付けはちゃんとしろって言ってるだろ?」
 「うんうん」
 「聞いてるか?」
 「うんうん」
 食うのに夢中で全然聞いていない。
 言うだけ無駄かと、こちらもうどんを食い始めたら、しげが急にムッとした声で、「これ、いやがらせ?」と言った。見ると、しげの箸の先につままれているのは、うどんの袋に入っていた乾燥剤である。
 これにはさすがに腹が立った。
 「あのな、おまえの言い草ってな、俺がおまえにイヤガラセをするようなヤツだって言ってるのと同じなんだぞ。お前、俺が目が悪いことも知ってるだろ。間違って入ることもあるってどうして考えないんだよ。自分がどれだけ勝手なこと言ってるか、わかってるのか?」
 「……ごめん」
 「本気で謝ってないだろ。そんなに文句つけたいなら自分で作れ」
 実際、しげは恨みがましそうな顔を崩していない。
 「うどんも食い残すなよ。残したら、もう二度と作ってやらんからな」
 いつもうどんには野菜も入れているのだが、しげは肉は全部食っても野菜は一つ二つ申し訳程度に箸をつけるだけで「食った」とウソをつき、殆ど残しているのである。私が少なめに食べる分、しげのうどんは一人前よりはやや多めになってはいるが、2人前も3人前も大量に作っているわけではないから、決して食えない量ではない。ただの好き嫌いである。そうやって残すからしげはすぐに腹を減らしてしまう。そしてまた「何か作って」とせびるのだから、私が頭に来るのも理由のあることだとご理解頂きたい。
 しげ、ふてくされたようにがむしゃらにうどんをかきこみ始める。よく噛んで食ってないのは見て分かるから、空気も一緒にかなり飲みこんでいる。これではすぐに腹一杯になってしまうし、けれど空気が抜ければあっという間に空腹になってしまう。まるでムダが多い食ベ方なのだが、何度注意してもがっついた食い方しかできないのである。
 案の定、食べきれなくなって、息をつきはじめる。それでもメシを作ってもらえなくなるのはいやなのだろう、休み休みしながらやっと全部食べ終わった。見てるだけで鬱陶しくてかなわないが、この因業な性格、もういい加減で改まらないものか。


 キャナルシティAMCで、『嗤う伊右衛門』朝一回だけの上映を見る。2月7日公開だから、まだ上映三週間も経っていないのに、福岡で上映しているのはキャナルだけになってしまった。客入ってないんだろうなあ。多分今週で打ち切りになるだろうから、退院が早まらなかったら見られなかったわけである。何とか滑りこみセーフ。よかったよかった。
 しげは「怖いからイヤ」だと言って付き合ってくれなかったが、原作は京極夏彦である。基本的にはミステリーなので、ホラー映画、怪談的な怖さはなかった。これだけ人間的な魅力的に溢れた岩と伊右衛門を描いた作品もそうそうないから、見りゃよかったのに。
 お客さんは二、三十人ほど。カップルが多い。平日の朝だってのになんでだ。京極ファンかなあ、唐沢寿明ファンかなあ。蜷川幸雄ファンってのはあまりいなさそうだけれど。


 帰宅して,ネットを覗いてみると、「お気に入り」に入れている人の日記の中に、ある「おたく系アーティスト(具体名は挙げず)」のことをキライ、と書いてあるものがあった。これ,あの人のことかなあ(^_^;)。「アーティスト」という言い方から思いつくのは、あの人くらいしか私は思いつかないのだが。
 もしそうだとすれば,なかなかクセのある人だから、嫌いな人がいても当たり前と言えば当たり前だろう。どこぞのマンガでもその人をモデルにしたキャラクターを出して扱き下ろしていたし。
 確かに私も、あの人(がその人を指しているとすれば)の作品は、決してオリジナリティがあるものだとは言えないと思っている。いや、芸術がそれを見る者に何らかの形で快感を与えることを目的としているとすれば、その人の作品は恐らくその人自身も自覚していることだと思うが,全く逆のベクトルを“狙って”いる。
 これはどういうことだろう、と以前から不可解に思ってはいたのだ。見る者を不快にすることを目的とした芸術というものがありえるのだろうかと(ピカソの『ゲルニカ』などのような「告発」を目的としたものは除く)。
 ああ、これは「パロディ」なんだな、と気付いた時点で私自身の疑問は氷解した。もちろんパロディとして考えた場合でも、そこに表現されたものが稚拙である,と批判することはできる。しかし、基本的にそれがパロディとしての形式を持っていることは事実である。パロディは、その対象となるオリジナルなものを、たとえ製作者の意図はどうあれ、何らかの形で破壊し再構築する。オリジナルなものに強い愛着を持つ人の中には、率直に怒りを表明する人もいると思う。
 しかし,実は全ての芸術は「パロディ」としての性格を持つものなのだ。完全なオリジナルなどというものはありえない。先人の技術や感性の模倣、それなしに芸術はありえないし,また、その中から自らのオリジナルを作り出そうとすれば、過去の作品の破壊は避けて通れない道である。
 私は、その人の作品は「まだ破壊の仕方が足りない」と思っている。思いきりデタラメをやり、破壊しているように見えて、実はまだ「遠慮」がある。だから中途半端な出来のもので留まっているのだ。若くして成功したことが、その人の進歩を阻んでいる面も大きいと思う。しかし、道を踏み外しているわけでは決してない。自らの中にある既成のものを破壊し尽くした時、本当に「面白い」作品を創造する可能性もあるだろうと思うのだ。
 でもそのためには1回潰れた方がいいこたいいんだよな(^o^)。


 夕方、しげと待ち合わせて「庄屋」で食事。久しぶりの外食だけれど、湯葉とかコンニャクとか胡麻豆腐とかがおかずのヘルシーな定食(名前忘れた)を頼んだので、カロリー的には問題なかろう。ご飯は半分しげに食べてもらったし。
 帰宅して、今年のシティボーイズライブのチケットの先行予約を申し込む。当たればいいなあ。

2003年02月26日(水) 入れ物だけが増えてもねえ/DVD『ケルベロス』『トーキング・ヘッド』/『ジャック・チックの妖しい世界』(唐沢俊一)
2002年02月26日(火) 伝統と革命の間/『蟲師』2巻(漆原友紀)ほか
2001年02月26日(月) しみじみ草枕/『エクセル▽サーガ』(六道神士)7巻ほか


2004年02月25日(水) サブリミナルとバラバラな頭

 入院中はテレビでしかニュースを見られなかったので、久しぶりにネットで楽しそうな事件はないかと散策。
 世界情勢とかはトシ食うにつれてどんどん興味の埒外になってきてるけど、未来を憂えるだけのエネルギーが自分の中からどんどん薄らいでいっているのである。もともと何かの事件そのものよりも、それを報道するマスコミの右往左往右顧左眄ぶりの方を面白がる傾向があったのだけれど、それが強くなってきているのかもしれない。


 アニメ『エリア88』のオープニングに、裸の女性が逆「く」の字形に倒れている映像を瞬間的に繰り返し挿入するサブリミナル的な演出をしていたことが問題になっている。録画してるけど、そこんとこどうだったか確かめてないな。
 テレビ朝日の広報部は、「一瞬であっても肉眼で認識できる。制作上の演出であってサブリミナル表現ではない」と主張しているそうだけれど、だったら「視聴者の誤解を招くおそれもある」と言って該当部分を削除したってのはどういうことなんですかね。
 確か「サブリミナル効果はデマ」ってことが証明されてたんじゃなかったかな。『フロイト先生のウソ』にも確かそう書いてあった。だったら「瞬間映像を外す」方が、サブリミナル効果があるかのように視聴者に誤解させてしまうことになるではないの。「誤解を招きたくない」なら、映像を外しちゃイカンと思うんだがどうかね。


 俳優の渡辺謙が、『バットマン5』(バットマン・インティミデーション)に悪役で出演することになったとのニュース。
 国際的犯罪組織の首領ラーシュ・アル・グール、ということだけれど、どうやらメインの悪役らしい。なんと、リーアム・ニーソンが演じるはずだった役を振り替えられたんだとか。凄いぞ。
 あちらのB級C級映画の画面の隅にチョコっと出ただけで、「ハリウッド映画進出!」とか騒ぐケースがままあるけれど、映画の規模から言っても、日本人俳優がここまで大抜擢されたのは、早川雪州、三船敏郎以来ちゃうやろか。誰だ松田聖子以来とか言ってるやつは。
 映画そのものは『メメント』『インソムニア』のクリストファー・ノーランが監督することが決定しているけれども、これまで作ってきた映画の質から考えれば、5作中、一番ダークでリアルな映画になりそうである。共演の俳優陣も、クリスチャン・ベール、マイケル・ケイン、ケイティ・ホームズ、リーアム・ニーソン、モーガン・フリーマンと、超一流揃い。これなら渡辺さんもやり外があるだろう。少なくともジョエル・シュマッカー監督版のようなオチャラケ映画にはならないでいてくれると思う(あれはあれで好きなところもあるんだけれども)。
 渡辺謙のアカデミー賞の方だけれども、まだ『ラスト・サムライ』見てない段階でハッキリしたことは言えないけど、ライバルが『ミスティック・リバー』のティム・ロビンスと言うのはちょっとキビシクないかなあ。『ミスティック』はすげえいい出来だったし。


 入院中から今日の分まで、ようやく日記が追いつく。10行程度しか書いてない日もあるが、以前のように読んだ本や見た映画の感想を丹念に書いていたら、とても追いつかなかったろう。全部はとても書けませんが、そういうものはコンテンツの方に書いていきますので悪しからず。


 仕事が始まる前にできるだけ見ておくぞ『牡丹と薔薇』の第38話。ハマってるなあ。
 ぼたんに問い詰められた香世は、自分がレイプの指図をしたことを認める。このときの香世の言い草が凄い。
 「私たちは姉妹なのよ! 妹が穢れたら姉も穢れなきゃいけないのよ! 私が不幸になるならあなたも不幸にならなきゃいけないの!」
 全国の兄弟姉妹のみなさん、そういうものなんですか?
 もっと凄いのは、それ聞いてぼたんが「私たちは姉妹……」と陶酔して香世を許しちゃうのである!
 全国の兄弟姉妹のみなさん、そゆことされたら許しますか?
 しかし、せっかくぽたんに許してもらった香世であるが、ぼたんをレイプした男たちに礼金を渡している現場を、ぼたんの三上家での弟・和人(萬 雅之)が目撃してしまう。和人からそれを聞いた父・友重は、香世が暴行事件を仕組んだことを豊樹夫妻に暴露する。夫妻は信じられないが、そこへ香世が現れて、自分が首謀者だと発言する。
 「そうよ、私がやったのよ、悪い!?」
 いや、悪いって(--;)。
 ああ、もうこの二人の動向から目が離せないなあ。誰か昼間ヒマな人、来週からの分を見て、どんな展開になったか教えてくれ。


 夕方から、運動がてら博多駅の紀伊國屋まで出かける。唐沢俊一・村崎百郎『社会派くんがゆく! 死闘編』や小林よしのり『新ゴーマニズム宣言13 砂塵に舞う大義』、J.R.R.トールキン『妖精物語について』など。相変わらず傾向バラバラだな。

 仕事の終わったしげと連絡を取って、スーパー・レッドキャベツで買い物。ここの会員になって給水用の専用ボトルを購入すると、名水をただでもらえるのだが、そのボトルをしげは持ってくるのを忘れていた。
 「なんで? 台所に置いといたやん」
 「見たよ」
 「見たなら、どうして持って来なかったんだよ!」
 「玄関に置いとかないと忘れるよ!」
 「じゃあ、見た時に、玄関に移動させときゃいいじゃないか!」
 「ボトルを見たのと、水を入れなきゃいけないなってのと、玄関に置いとかなきゃってことが全部ばらばらで、頭ん中で結びついてないんだよっ!」
 「んなこと威張って言うなあ!」
 しょうがないのでもう1本ボトルを買って水を貰ってきたのである。水はたくさんあっても困るものではないが、入院費が結構かかっちゃったから、ほんとは小さな出費であっても、できるだけ抑えておきたいんである。でもムリだろな(^_^;)。「3ヶ月以内にもう1本我が家にボトルが増える」に千点。
 帰りにマクドナルドに寄ってたまごダブルバーガーをテイクアウト。しげが告げられた金額を「462円、462円」と繰り返すので、横から「385円」と混ぜっ返したら、途端に忘れた。ちょっと簡単に引っかかり過ぎではないのか。

2003年02月25日(火) 鬱が続くよどこまでも/DVD『パワーパフ・ガールズ ムービー』/DVD『押井守 シネマ・トリロジー/紅い眼鏡』
2002年02月25日(月) だめおんなず・うぉ〜か〜/『ネコの王』2巻(小野敏洋)ほか
2001年02月25日(日) 誰もいない海/『シイナのファブリオ▽』(がぁさん)ほか


2004年02月24日(火) 『王の帰還』とカラオケの悲劇

 今日も頑張って日記を書きながら、CSで映画を見ながらDVDを見ながらの一日を過ごす。
 昼どき、福岡では今、民放で山村美紗ミステリーの『赤い霊柩車』シリーズをやっているが、こんなのまでついつい見てしまうのである。小京都シリーズといい、片平なぎさはそろそろ四十も半ばを過ぎようかという年齢だと思うが、未だに20代で通そうとしているのはなかなか勇気のあることだ。でも初期のシリーズではまだまだ若くて、大村崑にも白髪がないし山村紅葉も肥ってない(^_^;)。この手の2時間ドラマ、最近高年齢化が激しくなってきてる気がするが、若手の起用をもっと考えた方がよかないか。
 こんな火サスとか土ワイのミステリーまでできるだけチェックしようとするから、ミステリ映画館のコンテンツの更新がままならないのである。


 平日休めるうちにできるだけ昼メロを見ておこうと、『牡丹と薔薇』の第37話。
 昨日、「私だけが汚れるなんて許せない!」と言ってた香世、本当に友達の不良に(考えてみたらお嬢さまなのにどうして不良と付き合いがあるのだ?)ぼたんをレイプさせる。
 必死になって抵抗するぼたんだったが、3人がかりでは無駄であった。犯人からむしり取ったバンダナが香世のものだと気付いたぼたんは、「なぜこんなことを!」と香世に詰め寄る。ちょうどそのころ、消息不明だったぼたんの養父の友重(吉満涼太)が、八年ぶりに帰ってきた。
 いやもう、油断のならない展開です(^_^;)。
 レイプされる直前、ぼたんと由岐雄は「香世が『許せない』って言ってるけど、何をするつもりだろう?」とか相談しているのだけれど、「きっと早く結婚しなさいと言いたいのよ」とか言って笑っているのである。……なんでそこまで好意的に解釈できますかね。


 昨日見る予定だったのを今日に伸ばした『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』を、ワーナーマイカル福岡東まで見に行く。
 巷では大ヒットしている模様の本作であるが、さすがは粕屋郡、500人は入れる大画面の劇場に客は10人少々、殆どガラガラである。時間丁度に入ったのにど真ん中の特等席に座れてしまった。これがキャナルシティやホークスタウンのユナイトだったらこうはいかないだろう。しかしよく潰れずにもってくれてるぞ、福岡東、またぞろ近所にシネコンができるらしいから経営はもっと苦しくなるだろうけれど、頑張れ!
 数少ないお客さんの大半は、その上映時間の長さに辟易していたみたいで、席を立ってトイレに行く人が目立つ。10人ちょっとでそうなのだから、観客がいっぱいの大劇場だとどんなことになるか。これから御覧になろうという方は通路沿いの席を確保するようにしましょう(^o^)。ちなみに私は一度も席を立ってません。入院で頻尿も治っているのである。

 映画の感想はそのうちホームページのコンテンツにアップするつもりだけれど、この映画くらい、大画面で見ないとその魅力が伝わらないものもないし、大画面で見るためにそのアラが見えてしまうものもない。また、この世界観を理解しようと思ったら、本当はヨーロッパにおける膨大な神話・伝説の思想体系に通暁していなければならないくらい複雑なのだが、同時にそんなものを全く知らなくても楽しめてしまうという単純さも持っている。誉める人は絶賛するだろうし、貶す人はとことん悪く言うだろう。中間、ということがあまりないように思う。
 しげは、ただのホビットであるフロドがどうして世界の命運を左右する指輪を託されたのか、また、ラストでなぜ彼が旅立たなければならなかったのか、そのあたりがピンと来ないようだった。だからこれは神話であり、叙事詩なんだから。
 このあたりのことを文化史的に説明し始めると、日記には納まり切れないくらい膨大な量になるのは目に見えているので、とてもレビューなんぞ書いていられない。今からもう、頭を抱えているのである。


 先日、しげが職場のカラオケに行ったときの話。
 しげはまあ、あまりコミュニケーションのうまい方ではないのだが(つか、凄いヘタ)、別に引きこもっているわけではない。カラオケなどでは、できるだけ人に退屈をさせないようにと、最初は面白い歌、楽しい歌を歌うようにしているのである。定番はアニメ『キテレツ大百科』の『はじめてのチュウ』。
 ところが、これがどうやらしげの予想以上に、職場の若い子にウケたらしい。次の順番が回ってきた時には、普通の歌を歌おうとしていたところに、前にいた女の子二人が「次はしげさんよ」と囁きあっていたのがしげの耳に届いた。
 期待されている。
 しげはあせった。そして選んだ歌が、ブリーフ&トランクスの『青のり』。
 ご存知ない方のために歌詞を紹介しておくと、「髪の毛をそよ風になびかせて さわやかにほほえむ君を愛してる だけど 青のり前歯に着いてるよ 青のり前歯に着いてるよ さっき食べたお好み焼きの 青のり前歯に着いてるよ 君が笑顔になればなるほど 君の魅力が無くなってく 青のり前歯に着いてるよ 気付いてくれよ」というやつである。
 で、またウケた。
 こうなると、既にしげに選曲の自由はない。アニメ『エクセル▽サーガ』の主題歌『愛(忠誠心)』とか、東京プリンの『携帯哀歌』とか、アラジンの『完全無欠のロックンローラー』とか、そんなのばかり歌うハメに陥ってしまつたのである。
 「ウケを狙いたいわけじゃないのに〜」としげは心で泣いていたそうである。まあ、一度転がった石は落ちるところまで落ちないと止まらないということでしょうかね。次は『Dr.SLUMP』の『顔でかーい』でも歌ってみたらどうか。

2003年02月24日(月) オタクアミーゴス in 九州 V(ファイブ)◆拭慷咾里Δ拭截郡(完結/冬目景)ほか
2002年02月24日(日) ベスト・オブ・ザ・魔女っ子/DVD『コメットさん☆』BOX SIDE A/『ワンピース RED』(尾田栄一郎)ほか
2001年02月24日(土) それはせんせい/アニメDVD『エクセルサーガ』への13巻(完結)ほか


2004年02月23日(月) 日記書き書き。

 突然できちゃった連休なので、日がな一日、ホームページの原稿書き。短く書こうとしているのに、コンテンツも日記も、なぜかどんどん長くなる。なぜかしら。
 しげも仕事は休みなので一日ゆっくり。夜、映画に出ようかと思っていたのだが、ここのところの疲れが溜まっていたしげが「明日にしよう」と言い出したので、結局一日中、のんべんだらり。こういう一日のほうが、書くことあまりなくて日記に時間がかからなくてすむので助かるのである(^o^)。


 日本映画専門チャンネルで、『他人の顔』『心』など。
 ここのところ毎日朝の時間帯に文学原作シリーズをずっとやってくれているのだが、だいたい1950年代を中心とした映画が多い。思いきり古い谷崎潤一郎製作の『蛇性の淫』とかやってくれないものだろうか。ってフィルム残ってないんだけど。川端康成の『狂った一頁』は現存してるんだから、そういうのに目をつけてくれてもいいと思うんだが。
 『心』は漱石原作の映画化だが、原作に忠実な市川崑監督版ではなくて、現代に舞台を移した新藤兼人監督版のほう。主演が松橋登と辻萬長とでは、漱石の雰囲気は全然ない。
 それまで寝ていたしげが起き出して来て、「なにこれ?」と聞くので「『こころ』だよ。漱石の」と答える。ふと、「おまえは『こころ』を読んでたっけ?」と聞いたら、「途中まで読んだけど、鬱陶しくなったんで後ろは飛ばし読みした」。しげにかかっては漱石も鬱陶しいの一言で終わりである。
 あれは、漱石自身、構成や人間心理に難があったと失敗作であることを認めているし、弟子の芥川龍之介からも「未だし」と斬って捨てられている作品である。国語の教科書などでは古今未曾有の傑作のように紹介している例が多いが、無批判に受け入れているだけではなかろうか。もっとも、面白い部分がないわけではなく、「先生」が「奥さん」に向かって、「お嬢さんをくださいくださいぜひください」「急ですねえ」「急に貰いたくなりました」と迫るあたりの描写は、ユーモリスト漱石の面目躍如といったところである。高橋留美子もここに大ウケしていたっけな。
 しげ、映画を見ながら、「あれ? この二人、『奥さん』を取り合うんじゃなかったっけ?」とまた記憶違い。「未亡人取り合ってどうするんだよ。『お嬢さん』の方だよっ!」と訂正する。

 DVDで『五辨の椿』。これもホームページに批評を書こうと思っているが、原作にかなりムリのある作品なので、ちょっと意あって力足らずの感。


 せっかく昼間は家にいられるのだからと、しげと『牡丹と薔薇』36話を見る。
 先週、後半は見ていなかったが、ぼたん(大河内奈々子)は失恋の痛手から立ち直って、もう新しい男・清原由岐雄(西村和彦)と婚約まで行ってるようである。で、やっぱり香世(小沢真珠)と三角関係になってるのだな(^o^)。
 で、香世は由岐雄に振り向いてもらいたいために、由岐雄の友人で、自分は好きでも何でもない賢太郎に身を任せてしまうのだ。いや、そんなことされても振り向く男はいないと思うが。
 当然、由岐雄の気持ちは変わらないので、香世は処女の上げ損である。効果がなかったと知ると香世は途端に賢太郎を邪険に扱い出す。
 「愛してるって言ってくれたじゃないか!」
 「肉体関係を持ったからって愛しているなんて勘違いしないでよ、この猪野郎! 私はただあなたと寝れば由岐雄さんが嫉妬してくれるかと思っただけなの! 私はあなたが嫌いなの、気持ち悪いの!」
 と、こういうセリフを衆人環視の喫茶店の中で大声で叫んでるのだな。恐るべし香世!
 で、次に香世が取った手は、「私だけが汚れたままなんて許せない。ぼたんも汚れるべきなんだわ!」と言って、友人の不良たちにぼたんのレイプを頼むのである。
 いや、処女じゃなくなったのが汚れたのかどうか、解釈は勝手だけど、自分からしたことでしょう。先週は「許してぼたん!」とか言ってたのに、女の顔はコロコロ変わるなあ(^_^;)。
 いつもそうだが、こういう事態に男は常に無力である。止めろよ由岐雄。
 しげに、「『昼メロ』って凄いなあ」と言ったら、「いつもこんなもんだよ」と平然として言う。いつもこんなの見てるのか。主婦の教育上、頗る悪いと思うが、子供番組の規制を云々する人たちは、一度、昼メロやワイドショーを御覧になってみたらいかがだろうか。

2003年02月23日(日) オタクアミーゴス in 九州 V(ファイブ)
2002年02月23日(土) トンデモさんが一杯/映画『カタクリ家の幸福』ほか
2001年02月23日(金) 哀愁列車/『ちょびっツ』1巻(CLAMP)ほか


2004年02月22日(日) 久しぶりのネット散策

 寝過ごして、『デカレンジャー』2回目を見損なう。ああ、石野真子のご尊顔を拝しそこなってしまった。土曜の夜の夜更かしは厳禁だな。
 何とか『仮面ライダー剣』から後、『アトム』までは一通り見たけれど、何か物足りない。アトムなんか、ようやくクライマックスに来たのだから、もう少しなんとかなってもよさそうなものなんだけれど、どうにも浅薄な印象を拭えないのである。手塚プロは新作として『火の鳥』を黎明編からアニメ化するつもりらしいけど、下手な作家性を持ちこむのは止めて、原作に出来るだけ忠実に作ってほしいものだ。


 久しぶりに、ネットであちこちの日記やら掲示板やらを散策する。
 唐沢俊一さんの裏モノ日記、まとめて読んだほうが「繋がり」が見えて面白い。「日本に徴兵制なんて敷かれないよ」という意見を読んでいると、ちょっとホッとしはするが、賢しらな人間の予測を遥かに越えるのが歴史というものだから、一抹の不安は残る。恒久平和が幻想であることまでは否定できないだろう。やたら国民の不安を煽ろうとする文化人たちに対する唐沢さんの憤りには共感。
 弟のなをきさんが、劇場公開時からのルネ・クレール版『そして誰もいなくなった』のファンであることも書かれていた。日本公開自体も映画製作から30年が経っていたが、DVD化は更に30年後、その間ずっと幻だった映画である。話題にできる人も少ないというのに、見る人はちゃんと見て面白がっているのだ。「ローランド・ヤングがワトソン役者」ってことにまでちゃんと触れている。いやもう嬉しいのなんの。
 2月20日の日記に紹介されていた、ワシントン大学の調査結果で、「結婚生活が円満に続くのは、相手に対して肯定的な会話が否定的な会話の五倍以上あるカップルであり、この五倍という数字を割り込むと、結婚生活は高い割合で破綻する」というのには笑った。全く、アメリカ人はストレートなことである。多民族国家はそうでなければ成り立たないということも理解できないわけではないが、機微の希薄な関係というのも味気ないことである。
 従来の日本人、特に我々の世代までの場合、このデータはまず該当しない、どころか、全く逆のデータが出ることは間違いのないところだろう。配偶者を誉めるなんて気恥ずかしい行為は死んでもしたくない、という感覚の人間の方が圧倒的に多いのである。実際、この日記でも私が女房を誉めたことなど殆どない。
 ところが、私たちよりひと周りほど下の世代になってくると、この感覚がまた逆転して、どうやら随分欧米化しているらしいのですね。つまりちゃんと「愛してる」と言い続けてくれないと、本当に愛してくれているのかどうか信頼できないという感じで。そういう人たちにしてみれば、私がやたら女房のことを貶すのがどうにも理解できないことであるらしい。
 けれど私にとってはやはり「愛していると言い続けなければならない」家庭のほうが、「愛情」を強制されている自由のないものにしか感じられないのである。つか、夫婦は愛情で結びつかなきゃならないものだなんてこれっぽっちも考えていないから、もともとそんな言葉は不要なのである。
 とりあえずもう十年以上も夫婦続けてきて、これから先も別れる予定はありやせんから、「この人たちはどうしてこれだけいがみ合ってて、なのに別れようとしないんだろう」なんて詮索は、余計なお世話というものです。……てなことも時々日記に書いているのだが、忘れてる人も多いので、改めて書いておきます。


 山本弘さんとこの掲示板も、久しぶりに覗いてみる。
 「SF1000冊読破していない人は語る資格無し」と、言いたいことはわかるが、その挑戦的な書き方から、明らかに煽りであろうと思われるスレッドに、レスがたくさん付いている。
 このあたりの論議ももう私は何十年も前に語り尽くしていて結論を出していることなので(だから、煽りと分かっていても、何かひとこと言いたくなる心情も理解できなくはない)、今更何か意見を言う気にもなれない。けれど、レスの一つに、「SFの話のできる友人に恵まれなかったので、そういう話のできる場があると、つい浅学を顧みず喋り出してしまう」旨の発言があって、ああ、やっぱり時代が違うんだなあと実感させられて淋しくなってしまった。私の学生時代と言ったら、周囲は「そういう先輩や友達」ばかりで、SFにしろミステリーにしろ「基礎教養」として読んでいなければならず、その手の話をしない日の方が少なかったくらいなのだが。私なんぞ、先輩の会話に何とか付いていこうとして、随分トンチンカンな発言をして恥をかいていたものだった。
 ともかく、オタクの輪が広がったとは言っても、彼らの大半は、やはりコミュニケーション不全の状態に陥っている。知識はあっても、ディベートの経験がないから、その知識を相手に「面白く伝える」術を殆ど知らない。相手を思いやる気持ちがないと言ってもいい。トリビアがネタだけの状態ではいっこうに興味を引かないのと同じ(だから濃い薄いはあまり関係ないのである)、あるいはオヤジギャグがシラケてしまうのと同じで、知識というものは、ナマのままでは決して他人の興味は引かない。「演出」というものが絶対に必要になってくるのである。

 ネットの、特にオタク系のサイトに参集する人たちの「痛さ」は、プロアマを問わず、何よりこの「会話不足」に原因があると思う。それが証拠に、表現のおかしさを具体的に指摘すると、たいていのオタクは怒り出すのである。言ってることが分らないから、こちらは「分かりたくて」質問するのである。別にバカにしたわけでもなんでもないから、本当は怒らなきゃならない理由なんて全くない。なのにどうして感情的になっちゃうかというと、会話不足で、日本語に不自由なものだから、こちらの発言の趣旨を汲み取れずに逆恨みしてしまっているのである。……別にそんな意図は全くないのに、こちらが意見を押し付けようとしていると思いこまれてしまったこともあったなあ。こうなると、もともとギクシャクしていた会話が、修復不可能なくらいに成立しなくなってしまう。少し冷静になって考えてみれば、こちらが人間関係を悪化させるために発言しているわけではないことくらい、見当がつきそうなものなのだが、でもその見当がつかないのが「痛いオタク」だってことなのだろう。
 判断力が停止してしまう、人の言ってることが理解できない、そのくせそれが自分のせいだとは考えない、どうしても冷静になれない、自分では気の利いたことを発言している気になっているが、実際にはいつまで経っても話術が洗練されていかない。そういう内容の発言が何十回何百回と繰り返されているのを見れば、これはもうオタクに関わっちゃ危険だと判断されても仕方がないだろう。
 ただ、オタクたちがそうなってしまったことに対しては、同情すべき点もないわけではない。オタクには、オタクであるというそれだけのことが原因で、周囲からいわれなき差別を受け偏見の目で見られ、結果的にそれが強い劣等感やトラウマとなって残ってしまった、という過去を持っている人が多い。その結果、「傷つきたくない」強迫観念が肥大してしまい、ちょっと批判されただけで勝手に自分がバカにされたという被害妄想に陥ってしまうのである。批判と中傷は全く別種のものであるのだが、そんな基本的なことも理解できないくらい、判断力を失ってしまうのだ。
 そこまでイッてしまえば、もう同情しても仕方がない。差別されたことがイタい行為の免罪符になるわけではないのである。SFが文壇から差別されているからと言って、文壇を差別し返せば、やってることは結局同じだということだ。そういう心理状態における発言は、ヨッパライの絡みと同じで、いやらしいばかりである。ヒガミでしかないものを、さもマトモな意見のように堂々と主張されても、受け手は困惑するしかないのであるが。……私が相手を心底バカだなあ、と思うのはこの時点になってであって、それ以前ではない。バカにされて怒る人はバカにされても仕方がないってことなんである。
 せめて、自分の常識が絶対に正しいという思いこみでモノを語ることだけはやめてもらいたいものなのだが。


 昼間は、入院中の日記をせっせと書く。外は雨なので、運動もできない。これは退院早々、カロリーコントロールに失敗かと思っていたが、夜になって、まだ湿気は残っているものの、雨はきれいに上がった。
 散歩がてら、しげが仕事に出かけている間に、キャナルシティまで『ゼブラーマン』を見に行く。もちろん行き返りとも「歩き」である。
 映画本編より、予告編の『CASHAAN』の恐ろしいまでに作りこまれた映像に圧倒される。マンガの安易な実写映像化はどんなもんかと思いはするが、出来がよければ小さな文句はキレイに吹っ飛ぶ。これは期待していいのではないか。
 お客はレイトのわりには結構入っていて、ざっと7、80人ほど。しげがワーナーマイカル福岡東に行った時には数人だったそうだ。それにしてもカップルが多いが、やっぱり「哀川翔」目当てで見に来てるんだろうね。その期待には答えられてないと思うけど。

2003年02月22日(土) オタアミV前夜祭/映画『ひき逃げ』
2002年02月22日(金) また買ったぞDVDBOX/『墨汁一滴』『ボクのらくがき帖』『石ノ森マンガ学園』(石ノ森章太郎)ほか
2001年02月22日(木) 霧の摩周湖(行ったことない)/『スレイヤーズすぺしゃる』2巻(神坂一・トミイ大塚)ほか


2004年02月21日(土) 退院後のばたばた

 昨日、退院の報告を掲示板に書き込んでおいたら、早速、ふーみんさん、あやめさん、ヨナさん改め塾頭さんからご挨拶のレスがつく。ありがたいことである。
 「努力の賜物ですね」とお褒めの言葉はまで頂くが、10年くらい前の若いころだったら、ここでギャグのつもりで「そうです、エラいでしょう」とか返事してるところであった。ところが最近は、そういう韜晦がすっかりサムく感じられるようになってしまっているのである。若いころは謙虚にすることが何だかイイ子ぶってるように思えて、かえってそんなヒネクレた対応をしていたのだが、今思い返せば、それもまた若さゆえのカッコつけである。嬉しければ嬉しい、悲しければ悲しいと素直に言えばいいんだよな、というような気分に変わって来たのは、やっぱりトシヨリになってきたという証拠なのだろう。つか、『クレヨンしんちゃん』の映画を見て泣いてから、感情の歯止め利かせるのがめんどくさくなってしまったような(^o^)。それもまた自然のながれであろうか。


 朝、久しぶりに自宅で見る実写版『美少女戦士セーラームーン』。
 そろそろ美奈子がプリンセスではないとバレかけてきている展開。タキシード仮面の正体も美奈子にバレるわ、亜美ちゃんは敵に洗脳されるわ、もちろんうさぎの切ない恋もちゃんと描くわ、これだけの内容を30分に詰めこんでしかもダイジェストの印象がないというのは、小林靖子の脚本の手腕、素晴らしいの一語に尽きる。
 マジでDVD欲しいんだけど、しげには「また女の子目当てで」とか誤解されちゃうんだろうなあ。いやそりゃ、女の子がかわいくなければ買う気にはなれませんけどね、実写版『エ○○―○美』とか。

 番組名は忘れたが、タレントのオセロが司会してたニュース番組の中で、「ファミコン言葉(ファミリーレストラン・コンビニエンス言葉)」について取り上げていた。例の「禁煙席でよろしかったでしょうか」「コーヒーの方お持ちいたしました」「1000円からお預かりいたします」などの、若いウェイトレスさんが使っている珍妙な言葉である。
 どこぞの大学の先生が、「家庭や学校で敬語を使う機会がなくなり、アルバイトで初めて敬語を使おうとしたときに起こる誤用ではないか」と説明していたが、それではなぜ一様に同じ間違いをしてしまうのか、とか、西日本から東日本に向かって「誤用の移動」が行われていったのか、ということの説明がつかないのである。
 「言葉は変わる」とはよく言われることだが、これはそういうレベルの問題ではない。語句がその語句の持っている意味と全く別個の使われ方をしているのだ。時制や、語句の指し示すベクトルが狂っているのである。「とんでもないことでございます」の「ない」を「打ち消し」と「勘違い」して、「とんでもございません」と間違ってしまう誤用や、発音が省略されたり語尾が変化するようなものとはわけが違う。
 言語感覚が変化したわけではなく、明らかに論理的な矛盾が生じているのだから、ちょっと考えれば訂正できるはずなのに、それがなぜできないのだろうか。若者の脳が溶けてバカになっているから、と説明された方がよっぽど納得がいくのだが、じゃあなぜ若者がバカになったのかと考えると、その理由もわからないのである。実際にどうして誤用を正しいと感じられるのか当人に説明を求めても、やっぱりバカだから説明できない。袋小路なのである。
 「まだ過去の出来事にもなっていないことに対して過去形を使うことはできない」と説明されても、オセロの黒くない方(名前忘れた)は、堂々と「どこがおかしいかわからへん」と言っていた。こうなると「若者の脳をバカにするクスリが実は学校給食に混ぜられている」なんて陰謀説まで唱えたくなってくるというものである。
 番組では、ついに社員研修で敬語の誤用を訂正させている様子も紹介していたが、家庭の教育力がここまで低下しているのだ。もう家庭そのものを、子供が若いうちにさっさと解体して(実質的に子供が中学生になるころには家族は生活単位として機能しなくなっている)、子供は独立させていったほうがいいと思うんだがなあ。中卒雇えよ、中小企業。


 朝やや遅めに外出。
 まずはかかりつけの病院に退院の報告に行くが、しげ、早速「道が混んでて車が停めにくい」とブチブチ文句を私に向かって言う。それは私のせいじゃないだろう。こういうヤツアタリが私のストレスになってるってことの自覚がないのだよなあ。
 そのまま博多駅の周辺で本やDVDなどを買う。しげは付き合う気はないのでさっさと帰ってしまった。帰りは運動がてら、途中まで歩いて帰宅。ところが歩き始めた途端にスリッパが破れて、ゆっくり歩かなければならなくなってしまった。退院一日でいきなり運動の頓挫である。明日は靴を履いて外に出よう。

 
 昼過ぎに帰宅。
 ホームページ、日記から分離させた読書録などのコンテンツを新しく作る。これとても読んだ本、見た映画の全てをカバーできはしないのだが、ありがたいことに一度書き流した記述もあとで読み返してくださる方々がいらっしゃるので、検索しやすいためにはこちらのほうがよいのだろう。休日はできるだけこちらのほうも更新して行くつもりである。
 午後はずっと溜まっていて見られなかったDVDを浴びるように見る。と言っても昔見た映画の再見が多いのだが。『マルタの鷹』『おしゃれ泥棒』『機動警察パトレイバー』『砂の器』『事件』『配達されない三通の手紙』などなど。「Mystery映画館」のための見返しなので、どうしてもじっくり見てしまい、ホームページの更新自体がままならない。読んだり見たりの時間と、書きこむ時間のバランスの取り方に、今後も苦慮しそうである。

2003年02月21日(金) しげ、テレビ出演!/『江戸川乱歩と少年探偵団』(堀江あき子編)/『クイーンフェニックス』上・下(横山光輝)
2002年02月21日(木) アホがアホを教育したってねえ/アニメ『七人のナナ』第7話/『鉄鋼無敵科学大魔號改』(唐沢なをき)ほか
2001年02月21日(水) 買い物ブギ/『ブギーポップは笑わない』第1巻(緒方剛志)ほか


2004年02月20日(金) 入院日記ファイナル……ってそんな大袈裟なもんか

 退院の朝。
 最後の朝食、最後の運動療法、優しい看護師のみなさんともお別れだと思うとそぞろ淋しさを感じるのを禁じえないが、だからと言って、まだ入院していたいとは思わない。入院費も3年前に比べて、たまらんごつ高うなっとうとよ(思わず博多弁が出てしまいました)。
 退院直前、迎えに来たしげと一緒に主治医の先生から病状の説明をうかがう。驚くくらいの回復だという。「これだけ回復するということは、やっぱり入院前のストレスが相当あったんでしょう。奥さんの役目はご主人のストレスをできるだけ減らしてあげることですよ」と仰るが、まあ馬耳東風と言うか暖簾に腕押しと言うか、ショッカーの怪人に向かって「悪いことをするのは止めてね」って説教するようなものである。
 主治医の先生が下さった、「亭主を早死にさせる10か条」(アメリカのタフツ大学のジーン・メイヤー博士という人が作ったそうな)というのの半分くらいに女房は当てはまってる感じなのである。ご参考になられる方も多いと思われるので、ご紹介しておきましょう。

「早いとこ厄介払いをして、気楽な未亡人になりたい人のための亭主を早死にさせる十か条
 1 夫を肥らせなさい。25kg肥らせたら10年早く自由を手にできます。
 2 酒をうんと飲ませなさい。亭主が強い酒のグラスを干したら、すかさず何度でも満たしてあげることです。おつまみをしこたま出すこともお忘れなく!
 3 とりわけ大事なのは、夫をいつも座らせておくことです。散歩に行こうなどと言い出したら、楽しみにしているテレビがもうすぐ始まりますよ、と注意してあげなさい。水泳やテニスなどをやりたがったら、いい年をして、とからかいなさい、
 4 霜降り肉のような飽和脂肪酸をたっぷり含んだ食事を腹いっぱいあげなさい。コレステロールは天井知らずに上がります。
 5 塩分の多い食べ物に慣れさせなさい。血圧が上がったら塩分をより多くして血圧をもっと上げてやればよいです。
 6 コーヒーをがぶがぶ飲ませなさい。濃いコーヒーは代謝を乱し不眠症にすることもできます。
 7 タバコをすすめなさい。タバコは未亡人志願者の最良の味方です。
 8 夜更かしをさせなさい。深夜番組を見たり頻繁にお客を招待したり訪問したりすると夫はくたくたに疲れます。過労と睡眠不足は夫を早くあの世に送ることになるようです。
 9 休暇旅行に行かせてはいけません。
10 最後の仕上げに終始文句を言っていじめなさい。お金と子供のことがうってつけの話題です。」

 眼底の写真やCTスキャンの写真を見せてもらったが、しげがものほしげにしているのが困った。「記念にください」とか言えるものでもなかろう。CTの写真だけはくれたが。脂肪のつき具合とか面白いので、ホームページに載せようかとも思ったが、グロだといやがる人もいるかな。

 帰宅してみると、部屋の中は相変わらずの惨状……というより、入院前よりひどく、ゴミの山になっている。以前の入院のときもそうだったが、しげの「あんたがいなけりゃ一人で片付けられるよ」というのは口からデマカセなのである。「忙しかったから」と言い訳してるが、そりゃ、巨大パラソルチョコなんぞ作ってりゃ、部屋を片付けるヒマだってなかろうよ。忙しかろうと、やらなきゃいけないことをやってないんだから、屁のツッパリにもなりゃしない。ともかくどうやら2月14日以降、台所は放置状態だったらしく、部屋中が未だにチョコ臭い。洗い物をさせて、ゴミをまとめさせるが、休日は部屋の整理に追われそうな気配である。休まらないよなあ(-_-;)。
 パソコンを開いたら、この三週間で溜まっていたメールが何と329通。けれど、宣伝メールを除けば、必要なのは19通だけだった。相変わらず謎の外人からのメールばかりだけれど、これってホームページのタイトルを英語にしてるせいもあるのかな。

 昼食は三週間ぶりの外食で、病院の近所のインドカレーの店。私が2/3ほどもナンを残したので、私の分まで食ったしげ、「腹が苦しい」とうめく。当たり前だ。
 晩飯もこの調子で、スーパーでウドンを山ほど買いこんできて作る(いや、作ったのはめいめい一杯分だけですが)。しげはこの三週間、ずっとウドンに飢えていたのであるが、飽きっぽいしげのことだから、こんなに買ってちゃんと消費してくれるのかが不安である。

2003年02月20日(木) 「歩き目です」(^^)/『名探偵コナン』40巻(青山剛昌)/『浪費バカ一代』(中村うさぎ)/『コレデオシマイ。』(山田風太郎)ほか
2002年02月20日(水) 福岡演劇事情/『KATSU!』1巻(あだち充)/『サムライ・レンズマン』(古橋秀之)ほか
2001年02月20日(火) 女房の家出/『× ―ペケ―』1〜3巻(新井理恵)ほか


2004年02月19日(木) 入院日記18/ドリカムな話

 最後の血糖検査。結果は、
  空腹時(8時)   69/dl
  食後2時間(10時)122/dl
  夕食前(17時30分)88/dl
 空腹時の正常値は100で、これではコントロールが利きすぎて「低血糖」である。「低血糖症状が起こりませんか?」と看護師さんから心配されたが、発汗や痙攣や目眩はしょっちゅう起こしているので、どれが低血糖によるものなのか断定できないのだ。
 原因は今飲んでいるグリミクロン錠が効いているためなので、血糖値が再び上がるようなことがなければ、これは飲まずにすませるようにしたいものである。
 更に今日は、胸のCTを撮る。今度は造影剤を飲まなくてよいのでラクである。前回のCTの結果も主治医の先生から教えてもらってはいないのだが、何か問題はなかったのだろうか。看護師さんに聞いてみたら、「連絡がないのなら、大丈夫ですよ」と仰る。それはそうなのだろうが、「問題ないですよ」の一言がないとやっぱり落ちつかないのである。
 退院前とあって、薬剤師さん、栄養士さんたちがひっきりなしに病室に訪れる。内容は全て「退院後の生活について」。これがうまくいかなければ、入院した意味がない。
 入院中は一日の食事を1600kcalに制限されていたのだが、退院してからは2000kcalでよいとのこと。これはだいたいの目安を言えば、
 朝食 ごはん100g(茶碗1杯)/卵一個/味噌汁一杯/牛乳200ml
 昼食 ごはん200g(茶碗2杯)/豚もも60g/白身魚(鯛)60g/野菜200g/みかん200g(1個)
 夕食 ごはん200g(茶碗2杯)/焼鳥30g(串2本)/ロースハム30g/野菜100g
こんなところである。普通にカレーライス一杯食っただけでもカロリーオーバーしてしまうのだ。生半可な努力で抑制できるものではないことがお分かりいただけようか。


 夜、『奇跡体験!アンビリバボー』。
 新聞見出しの「空飛ぶ生命体フライングヒューマノイド」に惹かれて見てみたのだが(私にはあれはただの人型の風船か何かにしか見えないんですけど)、第2部の「make a wish 願いをかける」には泣かされてしまった。
 警察官に憧れている7歳の少年クリスは白血病のために余命わずかと宣告されていた。彼の純粋な気持ちに打たれたアリゾナ警察は、夢をかなえてあげようと、彼を本物のハイウェイパトロールに任命した。就任5日目、クリスは静かに息を引き取る。
 このことがきっかけになって、ボランティア団体「グレシャス・メイク・ア・ウィッシュ(後のメイク・ア・ウィッシュ)」が生まれた。メイク・ア・ウィッシュは、この24年間で、難病と闘う13万人の子供たちの夢を叶えてきている。それがきっかけで病気を克服した子供も少なくない。
 なんだかねえ、大人が子供のために、やれることすらやってあげない日本の状況見てるとねえ、こういうのがズンと胸に響くのよ。「少しでもいい大学に」とか「せめて高卒の資格くらいは」とか、学校にやることが子供のためになってるなんて思いこんでる馬鹿親どもは、ちっとは「夢」ってやつが絵空事でもなければ妄想でもないってことを教える気概を持ってほしいものなんだが。

2003年02月19日(水) メイキング・オブ・SF・レビュー/『川原泉の本棚』(川原泉・選)/映画『宇宙大戦争』『地球防衛軍』
2002年02月19日(火) さだまさしファンだったことが恥ずかしくて言い出せないやつ多いと思うぞ。……私もだ/『シックス・ボルト』(神野オキナ)
2001年02月19日(月) 語源の楽しみ/ミステリチャンネル『ポワロと私』ほか


2004年02月18日(水) 入院日記17/イタタな日

 朝、血圧の検査中に、看護師さんが血圧計を私の左足のむこうずねにボトン、と落としてしまった。血圧検査したことある人なら分かると思うけど、あれ、鉄製ですごくデカいです。骨の部分に落ちたから、当然ものすごく痛かった(+_;)。……本当に痛い時には声も出ないって事実ですね。
 看護師さん、血相を変えて悲鳴をあげた。
 「あああー! 大丈夫ですか?! 痛くないですか?! 痛いですよね、痛いところですもんね、ああ、どうしよう、きっと張れちゃう、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
 ……なんだかここまで心配してもらえたら、痛みなんてどこかに吹っ飛んでしまう。
 でも、ものごつ(=すごく)美人の看護師さんに優しくしてもらえたら、もっと優しくしてもらいたいとスケベ心が働くのは人情というものである。
 「……大丈夫ですよ、気にしないでください」。口ではそう言いながら、足をさも痛そうにさすって見せる。……私もイジワルだなあ(^_^;)。
 看護師さん、更にごめんなさいを連発しながら、しゃがみこんでしまった。ベッドの縁に両手をかけて、ショボンとして申し訳なさそうな上目遣いでこちらをうかがっている。さすがにこのへんで解放してさしあげないと悪いと思って、足を軽く振ってみて、「特に響かないみたいですから、平気だと思いますよ」と言う。それでも看護師さん、他の患者さんを診て回る間ずっと私の方をチラチラ見ては、「本当に痛くないですか?」を繰り返していた。
 日ごろ、「素直に謝られる」経験が少ないから、なにか新鮮な感じがすることであった。


 『トリビアの泉』、先週あたりから少し内容が盛り返し。
 くどい演出がちょっと減ってきているのがいい。これまでは無理矢理笑わせよう、というがかえってシラケさせていたのだな。
 「アリはどんな高さから落ちても死なない(68へぇ)」
 ってのも、30メートルの高さから落とすところで止めたからなんとかセーフ。これまでだったら、ビルの上から落として「見えなくなった」とか、つまんねえ落ちをつけてたろう。
 「世界一の強度といわれた橋が風で崩れ落ちたことがある(68へぇ)」
 これもテレビで何度も流れた映像だけれど、何度見ても凄い。ただ、トリビアでわざわざ取り上げなきやならないネタじゃないな。
 「くいだおれ人形には家族がいる(82へぇ)」(金の脳)。
 地域ネタは強いな。ネタそのものは特に面白いものでもなんでもないのだが、大坂の食い倒れ人形に家族がいるかどうかなんて気にする他県人は普通いないから、「へぇ」とは言えるのである。でも、「金」やるほどか。
 「遠山の金さんは痔だった(66へぇ)」
 金さんネタではこれも有名。ただ、ネタとして単純なだけに、人との話題にはしにくいんだよな。
 「モーツァルトは『おれの尻をなめろ』という曲を作ったことがある(81へぇ)」(銀の脳)。前提として、モーツァルト自身の奔放な性格について共通認識がないと、これも外しかねないネタ。実際に歌手のみなさんに輪唱させたのが秀逸。
 「ライフガードが溺れている人を助ける時、一度沈めてから助ける方法がある(55へぇ)」
 実際に救助している最中にホモを連想させるシャンソンを流す演出はやりすぎ。
 「ヨーロッパでは昔、紅茶をカップではなく受け皿で飲んでいた(71へぇ)」
 これも有名。文献資料をもちっと紹介してほしかったネタである。
 「『さんまのまんま』の『まんま』は犬ではなく宇宙怪獣(58へぇ)」
 『さんまのまんま』は殆ど見たことがない。「メジャーな作品のマイナーな情報がネタになる」、というネタの典型みたいなものだけれど、私にとっては『さんまのまんま』自体がマイナーなので、「へぇ」にはならないのであった。
 トリビアの種「アナウンサーが最も言いづらい言葉は『高速増殖炉もんじゅ』(八分咲き)」。アンケートものも強い。先週の「日本人がこれさえあれば何杯でもご飯が食べられる一品で最も人気のあるものは明太子(八分咲き)」も面白かった。博多出身のタモリが意外そうだったのがかえって意外だったが。でも博多の明太子は昨今、質の落ちてるのも増えてるから、首を捻るのも分らないではない。関東や関西の人も、明太子食べてるのかね?
 よく考えるとこういうアンケートものは「やっぱり」であって、「へぇ」という感想にはならないのだが、アナウンサーのみなさんがトチッてる様子を見るのが楽しいので、それでいいのである。ちなみに10回続けて言ってみましたが噛まずに言えました。「北朝鮮貨客船万景峰号」も(^o^)。

2003年02月18日(火) 迷宮の扉へ/『冥土』(内田百痢Χ皸翕脹冂纏辧法拭悒廛螢謄フェイス』3巻(叶恭弘)
2002年02月18日(月) くまくまくまっ/アニメ『エイトマン』第1話「エイトマン登場」/『すべてがFになる』(森博嗣原作・浅田寅ヲ)ほか
2001年02月18日(日) HPの原稿はまだ1/10程度です/ドラマ『百獣戦隊ガオレンジャー』第1話ほか


2004年02月17日(火) 入院日記16/白昼の驚愕

 生まれて初めてCTスキャンの検査を受ける。エコーが結局、脂肪が多すぎて肝臓とか内臓を映し出せなかったので、非常手段なのである。こういうのを経験できるのは面白いけれど、検査費、高いんだろうなあ。お袋が死んだ時もCT受けてたなあ。……なんか悲しいことを思いだしてしまった(+_;)。
 朝食抜きで造影剤を飲んで、更に点滴まで受ける。普通点滴と言うのはポツリ、ポツリ、とゆっくり落とすものだけれど、途中からどどどどどっと造影剤を落としていく。喉からエラにかけて、空気を入れられたように膨らんでモワッと熱くなる感覚。吐き気もしてくる。
 それからようやく、機械の寝台に横たわって、あのドーナツの穴みたいなのに入れられていく。なんだか、奇術で輪切りにされる人の気分だね。
 息吸って止めて吸って止めて。
 目の前で機械の光が点滅しているから、写真はちゃんと撮られているのだろうが、輪切りにされてる実感はない(あったら困るよ)。
 技師さんがしょっちゅう「気分悪くないですか? 大丈夫ですか?」と聞いてくるのだが、それにいちいち「はいはい」と返事する方が吐き気を助長して気分が悪くなるのだ。
 点滴には時間がかかったけれど、撮影そのものは5、6分で終わった。もっと大層なものを想像していたが、終わってしまえばこんなものか、である。


 『牡丹と薔薇』32話、昨日に輪をかけてものすごい急展開。
  ぼたんを裏切ったと自己嫌悪に陥った雅也は、酒に溺れ、自分を陥れた香世をなじる。
 「君のせいでぼたんに嫌われてしまったじゃないか!」
 「何言ってるのよ、女と見れば誰とでも寝てしまうあなたが悪いのよ!」
 ……そりゃそうだよな。でもわからん。どうしてぼたんはこんな雅也が好きなんだ?
 「ああ、ボクのカラダの中には悪魔が住んでいるんだ。この悪魔を追い出してくれ!」
 いきなり上半身裸になり、ベルトを香世に手渡す雅也。
 香世、ベルトで雅也を「えい! えい!」と鞭打つ(打つのかよ)。
 あまりの痛さに悲鳴をあげ、雅也は道路に飛び出す(根性なし!)。高笑いしながら後を追いかける香世。
 そこに突っ込んで来た一台の自動車! 鈍い音。雅也は逃げる間もなく轢かれてしまった。裸のまま血塗れになってアスファルトの上に横たわっている雅也。その首がガックリと落ちる。即死であった。愕然とする香世。
 ……いや、見てた視聴者も愕然としたと思う。意外な展開とはよく言うが、こんな展開、誰も予想できんわ(^_^;)。
 ショックに打ちのめされて香世が帰宅すると、両親から突然、ぼたんが実の姉であることを打ち明けられる。雅也の死に責任を感じる香世は、ただ泣きじゃくるしかないのであった。
 翌日、洋装店に出勤したぼたんは、雅也が事故死したことを知らされる。
 そして、雅也が自分宛に残していった一通の手紙を見つけた。雅也の死は自殺だったのだ!
 ……あれのどこが自殺? わからない。いったい、このドラマが何を目指しているのか全くわからない。けれど面白い。おなかいっぱいである。主婦のみなさんは幸せだなあ(^o^)。


 しげ、今日は見舞いに来る予定はなかったのだが、生命保険の手続きのための書類が届いたから、持ってくるという。
 「3時に起こしてね」とメールが入っていたので、その通りに3時に連絡を入れたのだが、電話口に出たしげの機嫌がなぜか頗る悪い。
 昨日のうちに、着替えのTシャツを持ってきてくれるようにメールで頼んでおいたのだが、確認のために改めて聞いてみたのだ。
 「メール見た? Tシャツ持ってこれる?」
 途端に怒鳴り声。
 「メール? 見てないよ! もう外に出るから持ってこれん!」
 「なに怒ってんだよ!」
 「寝とらんとよ!」
 「どうして?」
 「仕事に決まっとろうもん!」
 「知らんよ、そんなん!」
 「ちゃんと言った!」
 「仕事だとは聞いてたけど、朝6時には終わるって言ってたやん」
 「遅くなることもあるやろ! 帰ったの8時すぎ!」
 「それでも7時間寝られるやん」
 「帰ってすぐ寝れるわけなかろうもん!」
 一言言えば突っかかってくるばかりで、どうにも話にならない。完璧に寝惚けているのだが、当人は寝惚けている自覚がないから困ったものである。しげは最近ずっと睡眠薬を飲んで寝ているので、5、6時間寝た程度では、薬が抜けきらない。かと言って飲まないでいると寝つけないから、全く痛し痒しである。一緒にトランキライザーも飲んでおいてほしいものだ。

 病院に来ても、しげの機嫌、まだ治っていない。悪態ばかりついていて、しつこいったらない。顔を見ると目の下にはっきりわかるクマがあって、顔色も悪いし出来の悪いゾンビみたいである。
 ともかく寝惚けてて空腹だから機嫌が悪いのだと思い、外出許可をもらって外に連れ出す。テレビの某番組で有名になったというクレープ屋がデパートの前に出店を出していたので、一つ買ってやる。それを食ってるうちに、しげの機嫌、どんどんよくなっていった。ホントにわかりやすいやつである。
 二人で古本屋などを回ってお別れ。最初の剣呑な雰囲気が全くなくなっていて、しげは名残惜しげである。甘えるか嫌うか両極端で、どうして中庸ということができないかとタメイキをつく。

2003年02月17日(月) 事故の顛末(^o^)◆拭惶胸頬糎雲こΑ戞閉校殻生)/『ハプニングみたい』(いとうせいこう・岡崎京子)ほか
2002年02月17日(日) ヘンなメール/『百鬼夜行抄』9巻(今市子)/『空前絶後のオタク座談会◆.淵ヨシ』(岡田斗司夫・山本弘)ほか
2001年02月17日(土) ゴミ箱はティッシュの山……鼻水で/『2001年映画の旅』(小林信彦)


2004年02月16日(月) 入院日記15/凄いぞ昼メロ

 午前中、肺活量のテスト。
 肺活量のテスト、と言うと、あの、小学校の健康診断で、保健室とか体育館に集められてさ、ホース咥えて息を吹きこんだら、ガラスケースの中の蛇腹みたいなのが膨らんでメモリを指すって、ああいう機械を想像するんだけれど、今はこれもパソコン画面にグラフが出るようになっているのである。
 自分がオールドタイプだなあと思うのはこういうときで、確かに画面にグラフは出るんだけれど、これがいい結果なのか悪い結果なのか、見ても全然わからない。技師さんも「結果は医師の方から説明があると思いますので」と仰るばかりで教えてくれないのである。そんな風にヒミツにされると、もしかしてすごく悪いのかとか思っちゃうじゃないか。ああ、気になって仕方がないぞ。


 昨日の日記に書いたばかりの、熊本県の「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル」によるハンセン病療養所入所者の宿泊拒否問題で、江口社長が、ホテルを廃業する意向を表明した。社長はこれを入所者への「最大の謝罪」と説明したが、県がホテルを営業停止処分にする方針を固めた矢先の「廃業」決断であったため、入所者側は「(会社の)巧妙な当て付けだ」と猛反発している。
 反発は当然、これも社長のパフォーマンスで、誠意なんて全くないことは間違いない。ホテル名も公表された以上、営業継続自体が困難になったという判断によるトカゲのシッポ切りだね。
 もしも本当に謝罪する気があったのなら、これまでにいくらでもチャンスがあったのに、「アイスター」は世間の反応や行政の動向を見ては、発言を二転三転させて来たのである。それで誠意を信じろったって、ねえ。まあ、腐れたホテルが一つつぶれることはいいことじゃあるな。


 昼の連ドラ、『牡丹と薔薇』31回を初めて見る。
 先週の『トリビアの泉』で、「ピカソは『ゲルニカ』を描いているとき『勝った方と付き合う』と言って愛人2人にケンカさせた」というネタがあったのだが、それをイラストで再現するのに、この『牡丹と薔薇』の神保悟志に大河内奈々子、小沢真珠を、絵柄、声ともに使っていたのである。てっきりピカソの絵が出てくると思ったのに、これには意表を突かれた。
 つまんない演出の多い『トリビア』の中で、ゴールデンタイムだってのに普段主婦しか見てないような昼の連ドラのキャラを突然登場させてしまうもの凄さにぶっ飛んでしまった。もちろん、二人の大ゲンカの演技もハンパなものではなく、「いったいこの『牡丹と薔薇』ってどんなドラマなんだ?」と気になっていたのである。
 ……いやもう、聞きしに勝るというか百聞は一見に如かずというか。もうなんとまあものすごい。これまでの話は見ていないので、そのあたりは公式ホームページを引用させていただくが、これはこんな物語である。

 牡丹……それは、この世に生を享けた当夜、誘拐された姉・真世。
 薔薇……それは、姉の存在を知らずに育つ富豪の令嬢の妹・香世。

 看護婦の三上鏡子(川上麻衣子)は、愛する男・野島豊樹(神保悟志)の裏切りを許せず、豊樹が結婚した富貴子(北原佐和子)との間に誕生したばかりの赤ん坊・真世を略奪し、ぼたん(大河内奈々子)と名付けて密かに愛し育てる。
 失意の豊樹と富貴子の間には、翌年になって次女・香世(小沢真珠)が生まれ、悪夢を忘れ去ろうとするようにやはり限りない愛情を注いで育てる。
 実の姉妹である真世と香世は、大人になるまで、互いの存在を知ることなく成長していった。
 しかし運命のいたずらは、二人を一つ屋根の下に住まわせる。妹・香世は大富豪の令嬢として、そして姉・真世はそのお手伝いさんとして……。

 で、私がぶっ飛んだ今回の話なんだけれど、ぼたんと愛し合ってる柏木雅也(白川裕二郎)って男がいるんだけれど、香世はこの二人の仲に嫉妬して何とかして裂こうと考えてるんだね。
 香世は自分の持ってるオートクチュールのドレスを雅也に渡して、「これをぼたんにあげなさい」とか言って騙す。喜んだ雅也は、これでぼたんをモノにできる! とホテルに誘う。けれどぼたんはそのドレスが香世のものだと言うことに気付いて、ホテルから飛び出してしまう。
 ぼたんは野島家のお手伝いさんだったのだから、ドレスが誰のものかすぐに気がついちゃうんだね。雅也もそのくらい気がつけよ、と言いたくなるが、このバカ男のバカっぷりはこれくらいではすまないのであった。
 香世と会って、「君の小細工のせいで、ぼたんに嫌われちゃったじゃないか! どうしてくれるんだよ!」と自分のバカさは棚にあげて彼女を責める雅也。もちろん香世はどこ吹く風で平気な顔。
 「騙されるあんたが悪いのよ、女に免疫がないからダメなのね」
 「免疫?」
 「そう、免疫」
 ニヤリと笑う香世。
 その夜、香世は、帰ってきたぼたんを自分の部屋に連れていく。
 「なんなの、いったい?」
 「ぼたんに見せたいものがあるのよ」
 香世の部屋のドアを開くと、ベッドの中で、何かがモゾモゾと動いている。目を凝らすぼたん。
 「ごらんなさい!」
 香世はシーツをパッとめくった。そこには裸で抱きあっている雅也と女の姿が!
 まさかとは思ったけれど、見せたいものってそれか!……いや、「免疫」と言えば確かに「免疫」になるのかね。でも、だからって女勧められて素直に抱くのか、この男は!(--;)。
 香世は大笑いして
 「ごらんなさい! あなたの愛している雅也さんはこんな男よ! これでもあなた、雅也さんを愛せるの!?」
 「やめて!」
 悲鳴をあげて、部屋を飛び出していくぼたん。高笑いする香世。まだやってる雅也(やるなよ)。

 ……まあ、香世の策略も凄いけど、男もむちゃくちゃヘンだ。で、こんな男をまだ好きなぼたんも、やっぱりヘンだ。いやあ凄い。いや、凄いと言うか、展開が読めないと言うか、わけわからんと言うか、何なんだろうね、このドラマ(^_^;)。
 真っ昼間にこんなものを世間の主婦のみなさんは見てるわけですね! 何年か前、『真珠夫人』が話題になってたけど、当然一度も見たことがない。見てなくてモノを言うのは僭越だけれど、『牡丹と薔薇』、『真珠』よりずっと面白いんじゃないか。


 午後、上司が見舞い。
 前回の上司とは別人で、あの、ちょっとキテる方と仲の悪い、私が間で板ばさみになってる上司である。平日なのにわざわざ来てくださったのはとても嬉しいのだが、私がいない間に職場でどんなことが起こっているかは、とても怖くて聞けない。なにか報告されても困るので、やっさ(=一生懸命)自分の病状ばかり説明する。早まった退院を喜んでくださる。いろいろ恩義のある方なので、退院したらできるだけサポートして差し上げたいのだが、ストレスはやっぱり溜まっちゃうのだろうなあ。

2003年02月16日(日) 事故の顛末(^o^) 辛饌罅悒▲僖奪塑屬旅極鼻
2002年02月16日(土) 伏字伏字伏字伏字〜、伏字大行進、ヤァ!/映画『A*P*E』/『Heaven?』3巻(佐々木倫子)
2001年02月16日(金) なりたくて病気になってるわけじゃないやい/舞台『トランス'98』ほか


2004年02月15日(日) 入院日記14/存在の耐えられない重さ

 新番組『特捜戦隊デカレンジャー』、第1話。
 石野真子が、白鳥スワン役で出演。ああ、苦節20年、彼女もついに特撮ヒロインに昇格したか。『スーパーミルクちゃん』で『狼なんかこわくない』がフィーチャーされてアニソンになって以来、いつかこの日が来ると信じていたのである(ウソ)。きっと、スタッフに当時のファンがいたんだろうなあ。
 思い返せば私の高校生当時、石野真子と大場久美子と榊原郁恵が3人娘と呼ばれていたころのこと、友人に大場久美子の熱烈なファンがいて、私は「石野真子と大場久美子のどっちがいいか」で激論を交わしあっていたのである。正直な話、石野真子は分が悪かった。大場久美子には『コメットさん』という特撮レギュラーがあったのに、石野真子はドラマにはゲスト出演くらいしかなかったからである。『OH!階段家族』とかじゃ充たされなかったんだよう、レギュラーじゃなきゃ! 近年も2時間ドラマの脇役とかが多くって、淋しかったんだよう。ああ、待っててよかった!
 今回のヒロインはどうやらお風呂好きという設定らしいから、そのうち温泉ネタで、「女3人湯煙旅情殺人事件」やってくれ♪(番組違うって)。


 熊本県南小国町の「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル」が、国立ハンセン病療養所菊池恵楓園の入所者の宿泊を拒否した問題で、熊本県はホテル側に旅館業法違反があったとして、3日間の営業停止の行政処分にする方針を固めたとのニュース。
 これは、ハンセン病療養所の入所者を対象にした熊本県主催の「ふるさと訪問事業」で、県が9月にホテルに22人分の宿泊予約をしたが、ホテル側は客が入所者と分かるとこれを拒否したというもの。県は再三、ホテルを説得したが、頑として応じなかったため、昨年11月18日にホテル名を公表していた。
 熊本地方法務局と県は、正当な理由のない宿泊拒否を禁じた旅館業法違反の容疑で、ホテルを熊本地検に告発。その時点でようやくホテルの経営母体である化粧品訪問販売会社「アイスター」の江口忠雄社長が、全国のハンセン病療養所への“おわび行脚”を行ったりしていたが、肝心の恵楓園には訪れようとしない社長に対して、全国から批判を浴び慌てて行っている形だけのパフォーマンスであるとして、入所者の一部が反発した。江口社長は12月20日に恵楓園を訪れて謝罪し、一応の「和解」は成り立っていた。
 熊本県や恵楓園には、「ホテルが廃業になったらどうするんだ」という筋違いの中傷電話などが相次いでいるそうで、ハンセン病患者への偏見の根深さを感じる。これは全面的にホテル側が狂ってる問題なんであって、廃業させられたって文句の言える立場じゃないのである。ホテルの従業員が路頭に迷ってしまう責任も、社員教育がなってなかったアイレディースが取るべきことであって、恵楓園には何の責任もない。
 脳細胞が腐れてる猿野郎のために説明しておけばね、例えばガッツ石松がホテルにとまりに来てさ、従業員が「石松さんの顔が怖いので、他のお客様の迷惑になります、お帰りください」って宿泊拒否したら、こりゃどう考えたって偏見だってわかるだろう。ホテルがやったのはこれと同じことなんだわ。
 当の患者さんの外見にハンセン病の特徴が認められていたのかどうかは知らない。けれど、仮にそれがどんなにひどいものであったとしても、それを忌避する方が差別者であることは紛れもない事実なのである。差別は差別者の無知が生み出すことが多いが、ホテル側はハンセン病ウィルスの感染能力が極めて低く、また、治癒者からの伝染は絶対にありえないことを知ったあともなお、自分たちに落ち度はなかったとする発言を繰り返した。これはもう、「無知の罪」ですらない。明かなハンセン病者への悪意であり、エゴイズムである。営業停止処分などは軽すぎるのだ。
 この事件での被害者はホテルではない。長い間の偏見から立ち直って外に出ようとした意志を挫かれた患者さんの方なのだということを、見間違えないで貰いたい。


 夜、また眠られず。ロビーに出てしげにメール送ったら、ちょうど仕事がなかったようで、直接電話をかけてきた。
 今日は劇団のみんなに会ったはずなので、あの巨大パラソルチョコをもらった時の其ノ他くんがどんな反応をしたか聞いてみる。
 「別に驚いたりせんよ?」
 「微妙な表情の変化とか、そういうのもなかったわけ?」
 「『はあ』って言っただけ」
 物に動じないのか、絶句してるのか、どっちなんだろうな。
 「持って帰るの大変だったろう」
 「『えいや』って言って、肩に担いでったよ」
 一応、ちゃんと持って帰ることはできたようである。しげは自分で作ったはいいものの、重くてずっとは持っていられなくて、運ぶのに往生したらしいが、其ノ他君はやっぱり男の子なのだなあ。
 其ノ他君の撮ったチョコの写真もメールで送られてきたが、ヘルスメーターで重さを量ったら、8.5キロあったそうな。さほど重くないみたいだが、柄のところだけで持つのは難しかろう。
 鴉丸嬢がホームページ用のイラストの下絵を描いてくれたというので、その画像も送ってもらう。一生懸命描いてくれてはいるのだが、こちらが予想していたものとイメージが違っていた。続けて鴉丸嬢に電話して、リテイクを出す。せっかく描いて頂いたものをボツるのは心苦しくはあるのだが、中途半端な作品を掲載しては、プロを目指している彼女自身のためになるまい。電話口の様子だと、批判が怖くて気が引けているようであったが、何かを世間に発表しようって人間が、批判を怖がってちゃいけないのである。
 鴉丸嬢、長いこと風邪を引いているそうで、カスレ声である。医者にかかったかどうか聞いてみたが、ほったらかしだと言う。若いからまだ体が持ってるんだろうけれど、具合悪くなったらちゃんと医者にかかりなさいよ(--;)。

2003年02月15日(土) 今日はケンカしなかったね/映画『スコルピオンの恋まじない』/DVD『新八犬伝 辻村ジュサブローの世界』
2002年02月15日(金) ニンニクの家/映画『がんばれ!ジャイアン!!』/『キノの旅V』(時雨沢恵一)ほか
2001年02月15日(木) 携帯綺譚/『雨柳堂夢咄』5巻(波津彬子)ほか


2004年02月14日(土) 入院日記13/どこまで食えるか

 退院が正式に決まって、あちこちに報告のメールをする。
 看護師さんからも「よかったですね」といって頂けて嬉しい。
 栄養士さんと、退院後の食事について相談。内容は専ら平日の食事について。
 何しろ忙しい時には昼食を取ってるヒマがないときもしょっちゅうである。交通に1時間半もかかるから、帰りはいつも遅くなる。夕食はどうしても9時、10時だ。自分で料理する時間なんてないから、どうしてもコンビニ弁当やほか弁になる。女房が弁当を作ってくれたら助かるのだが、そんな気はしげには全くない。八方塞がりである。
 栄養士さんのアドバイスは、コンビニ弁当を食べた日は、3食のうちどれか一つをサンドイッチだけでがまんできないか、ということであった。外食だけで食事を賄うとすれば、どうしてもそうせざるをえない。働きながらそれでエネルギーが持つかどうかはわからなないが、食べすぎてまた血糖値が高くなれば、どのみち労働意欲はなくなるのである。やるっきゃないんである。
 運動については、仕事帰りにバス停を二つほど歩いてから乗るようにしているのだが、食前に行うのであれば、それは全く効果がないだろうとのこと。となるとどうしても職場で散歩する時間を捻出しなければならないということになる。そんな時間があるのなら苦労はしない。それでも「週に三日でいいです」と言われて、とりあえず頷く。これは上司に納得してもらうのがホネだな(-“-;)。
 かなり微に入り細に入り指導を受けたが、それくらい徹底してやらないと、確実にリバウンドが起きるそうである。ああ、怖いなあ。


 送ったメールの返事が早速来る。退院を素直に喜んでくれる人あり、「もうちょっといたら?」と言ってくれる人あり(^_^;)。もちろんそれも私の身を案じて言ってくれているのであるが、DVDも満足に見られない、衛星放送もケーブルテレビも見られない状況がこれ以上続くのはもうゴメンである。


 夜、テレビ『ビートたけしの! こんなはずでは!! 2時間まるごと映画スペシャル』を見る。
 ▽ロード・オブ・ザ・リング&ニモの大ヒット(秘)特撮技術
 『ロード・オブ・ザ・リング』には、強制遠近法(カメラからの距離を変えて配置した小道具と俳優を撮影し、遠近に離れている二者がそばにあるように見せる方法)など、結構アナログな撮影技術が使われている、というお話。でも合成やCGもいっぱい使われてるけどな。
 ほかにレイ・ハリーハウゼンの紹介もあり。ゲストの佐野史郎が「着ぐるみの方がいい」と頑強に主張していたけれど、確かにゴジラやガメラがダイナメーションや完全CGで作られても、うれしかないって特撮ファンはいっぱいいるだろう。どっちがいいかってのは刷り込みの問題だろうけどね。その佐野さん、「人間空中コマネチ」を撮影してもらってたのが面白かった。
 ▽座頭市vsブルース・リーの共演幻の(秘)計画
 『ドラゴン怒りの鉄拳』に、勝新太郎への出演依頼があったという話。勝新は当時日本では無名のリーの要請を蹴ったのだけれど、出演してればどんな「珍品」が出来あがってたかと思うと、残念は残念である。リーが座頭市に扮したスチールはすごくヘン。
 ▽オスカー横取り!? ヘプバーンvs(秘)ライバル
 ヘプバーンのライバル、というのはジュリー・アンドリュースのこと。『マイ・フェア・レディ』と『サウンド・オブ・ミュージック』での主役の張り合いについて説明したもの。まあ、運命の皮肉ってやつかな。アンドリュース版の『マイ』と、ヘプバーン版の『サウンド』も見てみたかったけど。
 ▽逆境から脱出タイタニック
 ジェームズ・キャメロンがうっかりタイタニックのセットを左右逆に作っちゃったので、フィルムを左右逆に反転させたというお話。それだけ。
 ▽「サムライ」を世界に広めた三船敏郎
 世界のミフネも、『スターウォーズ』に出損なったり、海外映画には恵まれなかった、というお話。『太平洋の地獄』とかはどうなるのかな? スターウォーズのオファーが、巷間言われていたオビ・ワン・ケノービじゃなくて、ダース・ヴェーダーだったというのはホントかね。顔出ないし、背は低いし、『スペースボール』になっちゃわないか。
 ああ、でもこういうの見てると無性に映画を見たくなるよう(T∇T)。

2003年02月14日(金) いろいろあらあないろいろね/映画『火山高』/映画『黄泉がえり』/『爆笑問題とウルトラ7』(爆笑問題ほか)
2002年02月14日(木) 夫でも義理チョコ。……夫だから?/アニメ『七人のナナ』第6話/『金田一耕助の帰還』(横溝正史)ほか
2001年02月14日(水) だから初心者なんだってば/『わが師はサタン』(天藤真)


2004年02月13日(金) 入院日記12/退院決定!

 主治医の副院長先生から、突然「来週の金曜に退院していいですよ」と言われる。
 思わず「えっ!?」と口走ってしまったが、だって予定では2月いっぱいは入院していなければならないはずだったのである。マサカ、素行が悪いから追い出されるとか、そういうことではあるまいかとか、不安に駆られてしまったが、理由を聞いてみると。血糖値が平常にまで戻ったので、これ以上入院の必要はないだろう、という判断なのであった。
 入院が長引くことばかり考えていたので、ちょっと意外である。
 「頑張られましたねえ」と誉めていただくが、気分的には拍子抜けがして、ポカーン、という感じなのである。
 午後、しげが見舞いに来たので、退院のことを知らせると、逆に残念そうな顔をされる。
 「まだ部屋の模様替えが終わってないのに」なんて言ってブー垂れているのである。「亭主病気で留守がいい」ってか。(⌒―⌒メ)。
 「着替えの下着は持って来た?」と聞いたら、
 「こないだ、洗濯物がなかったから、持ってきてないよ?」
 「……こないだなかったのは一日しか間が空いてなかったからだろ? 今度はあれからもう五日も経ってるんだから、下着がまた要るだろう」
 「ああ、そうか」
 何しに来たんだ、こいつ。見舞いの意味が全くない。
 仕方なく、またまた外出許可を貰って「ドン・キホーテ」まで買い物に。なんだかたくらんでやってるみたいだなあ。
 今日は夕食もしげと一緒に食堂で糖尿病食を食べる。しげには当然物足りないので、ご飯を半分分けてやった。全く、どっちが見舞いに来てるんだかわからないのである。


 職場に退院のことを連絡して、復職をはやめる手続きをしようとしたのだが、既に三月頭まで病気休暇の届を出しているので、変更は受け付けられないとのこと。いや、そういうのって、なんか違わないか。

2003年02月13日(木) 絆創膏綺譚/『逆説の日本史7 中世王権編』(井沢元彦)/『魔法使いさんおしずかに!』1・2巻(竹本泉)ほか
2002年02月13日(水) たくさん書いてるけど半日は寝ている(^^)/『ギャラリーフェイク』24巻(細野不二彦)ほか
2001年02月13日(火) 明日寂しい思いをする人は読まないで下さい/『コロンブスの航海』(J.P.チェゼラーニ)ほか


2004年02月12日(木) 入院日記11/存在の耐えられないデカさ

 俳優の高木均氏が、昨11日、虚血性心不全のため死去、享年78。
 声優としては何と言っても旧『ムーミン』におけるムーミンパパのイメージが強くて、温厚で頼り甲斐のある人のようなイメージがあるが、舞台やドラマなどでの顔出し出演では、陰険で悪辣な役が多かった。堺正章主演の『西遊記』じゃ、大食らいの妖怪だったかを演じていたような。
 黒澤明の『蜘蛛巣城』を見ると、冒頭で城主役の佐々木孝丸の側にいるのが高木さんなのである。まあ本当にチョイ役もチョイ役なのだが、あのギョロ目はやっぱり目立つ。これが高木さんの映画デビューであった。
 決して芝居のうまい人ではなかったが、存在感はあった。使いどころがよければ、もっともっと代表作を残せていたように思う。


 同じく昨11日(って訃報と並べたくないような事件なのだが)、茨城県神栖町の吉野家で、ヨッパライが牛丼の販売中止に腹を立てて「牛丼屋なのに牛丼ないちゃあんめぇ!!」と怒鳴り散らし、テーブルをたたいたり蹴ったりした。更にそれを注意した客の男性2人を殴り、茨城県警に暴行の現行犯で逮捕された。
 男は調べに対して「販売中止を知らなかった」と話して反省しているということだけれど、ホントかね。まあ、ウチの女房のように新聞も読まなければテレビのニュースも見ない、自分の興味を引くことにしか関心を持たず、世間の動向と隔絶してて全然平気という人間もいるから一概にウソと決めつける気はないが。
 でもなんでそこまで牛丼に拘るかね。鮭定でガマンしとけよってな。


 同室のご老人、今日、退院。昨日あのにっくき関西人をへこませてくれた方である。
 奥さんが迎えに見えられて、かいがいしく世話をされているが、ほかのご家族はどうしたのだろうかと、余計なことが気になる。
 何となく親近感を感じて、別れ際にいろいろ話しこんでみると、なんと息子さんが私と同業者であった。
 「もう36にもなるけど、まだ独身でしてね、早く孫の顔が見たいんだけれども」
 「いい人はいらっしゃらないんですかね」
 「さあ、忙しくてそんなひまはない、と言っててねえ」
 ウチの職場にも四十間近で独身っていう人、たくさんいるからなあ(^_^;)。忙しくて忙しくて、朝は6時に出勤、帰宅は10時11時はザラ、下手すりゃ職場に泊まりこみで家じゃ寝るだけで、睡眠時間も平均3、4時間、トテモ恋人作るヒマなんてあるわきゃない、なんて話はよく聞く。「頑張ってください」としか言えないのであった。


 しげから、今年のバレンタインチョコがやっと完成したと画像付きでメールが届く。
 年々巨大化していくしげのチョコであるが、今年の型は道路工事のときなんかに置かれている標識のコーン。アレを使って、丈が50〜60センチはあろうかという巨大パラソルチョコを作ったのだ。……ようやるわ(^_^;)。
 受け取る相手は毎年恒例の其ノ他大勢君である。あんなもん作って送る方も送る方だが、毎年律義に受け取って、しかも一ヶ月とか時間をかけるとは言え、全部キレイに食ってしまう方も根性が座っていると言うか、意地っ張りと言うか。しげは「これは勝負だ」と公言しているが、何をもって勝ち負けと裁断するんでしょうかね。
 糖尿になって唯一よかったことがあるとすれば、この巨大チョコを食わされずにすんでいるということであろうか(--;)。


 おそうじのおばさんと世間話をしていて、「えっ、博多の人なんですか!」と驚かれる。共通語に近い感じで喋っているので、東京人と間違われたのである。
 「若い人にはもう博多弁が通じなくなってますから、あまり博多弁を使わないようにしてるんですよ」
 おばさんも、同様の経験があるらしく、うんうんと頷いている。
 「『ばい』や『たい』や『くさ』まで使われなくなると淋しいですね」
 冗談めかしてそう言ったが、これが杞憂とも言いきれない状況が現実にある。この中でまだ生き残っているのは「たい」くらいで、「ばい」と「くさ」は若い人の間では消えつつある。
 相槌の打ち方も、昔はもっと積極的に、「そうね」とか「そげんね」とか、ちゃんと相手の話を聞いていることを表明していたのに、最近は「あーねぇ」とか、「そうなんだ」である。話聞いてないだろ、お前ら。<-<)o>>

 またまたトシヨリの繰り言であることは承知している。でもなあ、昔からある言葉ってのは、必ずしも古臭いものばかりじゃなくて、あんたらが使ってるものよりもずっとずっと繊細で微妙で、豊かなものがいっぱいあるんだよ。決まりきった陳腐なものって思ってるかもしれないけれど、単純で短絡的な表現に依存して、言葉に「使われ」ちゃってるのは、若い人の方が圧倒的に多いんだけど、自分が言葉の操り人形にさせられてないかどうか、たまにはその日の会話を思い返して検証してみたらどうかね。

2003年02月12日(水) ラブラブブラブラ/『逆説の日本史6 中世神風編』(井沢元彦)/『バロム・1』1巻(さいとう・たかを)ほか
2002年02月12日(火) 気がついたらマヨラー(笑)/『ブギーポップ・アンバランス ホーリィ&ゴースト』(上遠野浩平)/『大秘密』(W・パウンドストーン)
2001年02月12日(月) 来年の『ゴジラ』はあるのか/『アニメージュ』『ニュータイプ』3月号


2004年02月11日(水) 入院日記10/さらば関西人

 吉野家の牛丼、最後の日。
 どのテレビ局も、「最後の一杯」を食べるお客さんのインタビューを取ろうとして駈けずりまわっているが、そんな様子を映すことのどこがどう面白いんだかわからない。インタビューったって、「淋しいですね」とか「早く再開して欲しいです」とか、あたりさわりのないコメントしか取れまいに。つか、「そういうコメント」を求めているという事実自体はわかるのだが、どうしてそれにニュースバリューがあるとテレビ局が判断しているのかということがわからない。
 いや、本当はわかっている。結局これは、何かが変化している様子を映し出しているように見せてはいるが、実は本質的なところで人間の反応に何も変わりはないことを見せて、視聴者に安心感を与えているのである。昭和が平成に変わっても、海の向こうで戦争が起きても、牛丼が消えても、今日とさほど違った明日が来るわけではない、という安心感である。なんたって全ては「淋しいですね」の一言で片付けられてしまうのだから。
 時代を画するような大きな事件が起こると、キャスターは興奮して「今、私は歴史の節目に立ち会っています」と述べるが、このセリフももう腐るほど聞かされている。この数十年でも節目は数え切れないほどあるわけで、歴史は関節だらけだろう。結局はハレ(非日常)もまたケ(日常)の一部にすぎないのであって、「平和だねえ」と自嘲的に嘯くことでしか、我々はこの垂れ流されるクズ情報の洪水に対処する術を持たない。それが一番「淋しいこと」である。


 午後、突然職場の上司が見舞いに来る。……そう言えば今日は休日だった。入院してると、休みの感覚がなくなっちゃうな。運動療法も糖尿病教室も今日はお休みである。
 「何を持って来たらいいかわからなかったんですが」と言って手渡されたのがカスミ草である。非常に体格のよろしい方なので、そういう可憐な花を持っている姿が何ともオカシイ。いや、もちろん嬉しいんですけどね。
 職場も変わりなくみなさんお元気だそうで(一人、スキーで骨折して入院したそうだが)、ホッとする。現在の病状など、ついつい話しこんでしまって1時間。そろそろ私も人恋しくなっているのだろうか。


 同室の関西人、今日で退院。こんなに気分がハレバレとしたのは、入院して以来はじめてである。「退院します」と声をかけられて、思わず「いやあ、よかったですねえ!」と満面の笑顔で返事してしまったが、私が心の底から喜んでいたことに関西人は気づいてくれたであろうか(^o^)。

 だがコイツ、最後に強烈な最後っ屁を食らわしてくれたのである。
 向かいの部屋に、痴呆症らしい患者さんがいるらしく、夜昼問わず、「あー、あー」と叫んでいるのだが、それを聞いた関西人、「また吠えてますなあ」とあざ笑った。この人の発言にはもう充分ウンザリしていたのだが、これにはさすがに耳を疑った。
 それから先はもう言いたい放題で、「あれはもう人間じゃなくてケダモノですな。意志なんてないんでしょうな」「ほかの病棟に隔離できんものですかね」「面と向かってパンチ食らわしてやりたいですわ」と聞くに堪えない。
 いくらなんでもそれは言い過ぎだろう、とひとこと言ってやろうかと思ったそのとき、その場で話を聞いていたもう一人の同室のご老人が、ポツリと「でも、私ももうすぐああなるでしょうから」と呟いた。
 さすがの関西人もここで絶句である。ようやく自分の傲慢さに気がついたらしい。

 この同室のご老人、数日前までずっと点滴を受けていて、夜昼問わずしょっちゅうトイレに立っていた。そのとき、点滴を吊り下げている移動式の柱をガラガラと音を立てて動かしていたものだから、関西人は看護師さんに「うるさいから、あの人の部屋を変えてくれ」と要求していたのである。もちろん看護師さんはそんなわがままを許しはしなかった。
 核家族化と福祉施設の充実が、老人や病人、障碍者に日常接することのない人々を増やしている。そういう人々には、「老人のいる家庭」自体が我慢のならないものに感じられるのであろう。この関西人は、ある意味自分の気持ちを偽ることのない、正直な人であるのだが、自分が病人に向けた嫌悪が自らに撥ね返ってくる可能性については思いを致せないでいる。そちらのほうがよっぽど精神的な片輪なのではなかろうか。

 先頃亡くなった松田修氏は、近世文化を研究をする中で、例え「蜘蛛男」や「一寸法師」のような「見世物」という形であっても、障碍者が社会的に認知されている状況があったことを示唆し、現在の、言葉狩りを含めて、「差別を許さない」という美名のもとに、実質的には障碍者の活動の場を奪い社会から隔離している状況を、痛烈に批判していた。近年ようやく主張され始めたノーマライゼーションのあるべき姿を、20年以上前から発言していたのである。
 人はみな、自らも含めて障碍者である。健常者などというものは存在しない。そういう認識を人が「持ちたくない」のは、何らかの形で他人に対して心理的に上位に位置しなければ精神の安定を図れない人間の心の弱さである。しかし、バリアフリーの理念が浸透し、現実として老人が、病人が、障碍者が社会に参画して行ける環境が整っていけば、人はまた別の精神を安定させる方法を強制的に図らねばならない状況になっていくのではないか。
 老人や病人や障碍者は、自分が他人に迷惑をかけているなどと、ヒクツになってはいけない。どんどん迷惑をかけていいのである。それを引き受ける義務は、社会そのものにあるのだから。

2003年02月11日(火) 映画を見る以外に休日の過ごし方なんてあるんですか/映画『音楽』/『プーサン』/『エデンの海』/『日本一のホラ吹き男』
2002年02月11日(月) うまいぞもやしマヨネーズ/『ONE PIECE ワンピース』22巻(尾田栄一郎)
2001年02月11日(日) 水の中の失楽/アニメ『も〜っとおじゃ魔女どれみ』1・2話ほか


2004年02月10日(火) 入院日記9/お薬の正しい飲み方

 運動療法二日目。
 しげが、「朝、外歩くのはは寒いやろ」と言って、イヤーマッフルを貸してくれたのだが、これが、ミッフィーのそれなんである。耳ついてるし。
 「着けられねえよ、こんなの」と一応、抵抗はしたのだが、もちろんしただけである。逆らったらあとがねー(-_-;)。
 実際には着けないで「着けた」とウソつきゃいいじゃん、とお考えの方もいらっしゃるだろうが、そういうつまらんウソはつきたくないのである。別に正義派ぶってるわけじゃなくて、神経過敏なじょしこ〜せ〜じゃあるまいし、ちょっと恥ずかしいからと言って、ウソをついてまで恥を糊塗するような、無意味なことはしたくないだけなんである。誤解なきよう。
 昨日からちゃんと着けてるのだが、既にナースステーションでは看護師さんたちに「かわいい」と評判になっているらしい。「藤原さんのですか?」と聞かれるので、「家内の借りてるんです」と答えるが、四十を過ぎて何をやっとるんだ、と内心思われているのだろうなあ。人生は諦めである。


 薬剤師さんから増えた薬の説明を受ける。この方も三年前、意気投合したお方。すごい美人なのだが、いつもマスクでお顔を隠されているのがもったいないくらいである。
 今服用しているのは、メルビンとグリミクロン。メルビンと言うのは、インスリンの効き目をよくする薬で、グリミクロンはインスリンの出をよくする薬である。
 「グリミクロンはまる一日効果のある強い薬なんですよ。強すぎて低血糖を起こしてしまう場合もありますし、膵臓に鞭打ってるわけですから、そのうち膵臓が疲弊してしまうかもしれないんで、コントロールがうまくいくようになったらやめた方がいいんですけどね」と言われる。
 思わずスイゾウくんがSMの女王様にムチで打たれてインスリンを出してる(どこからだ)様子を想像してしまったけれど、ボクってイケナイ悪い子でしょうか。
 この年になって、初めて「薬の正しい飲み方」というのを教わる。私はいつも薬を先に口に含んで、それから水を飲んでいたのだが、逆にした方がいいそうだ。先に薬を含んでしまうと、薬の性質によっては舌が荒れるし、唾液と反応して効き目が薄れることもあるのだとか。
 でも、水を先に口に入れると、粉薬とかはちゃんと口の中に入ったかどうか、わかりにくいんだけどなあ。


 ロビーでメールを打っていると、例の同室の関西人が、「メールなんかしてないで、こっちでダベリングしませんか」と声をかけてきたので絶句。
 「いえ、もうちょっとかかりますから」と言って、丁重にお断りしたが、人が何かをしているときに、堂々とこういうことが言える神経というのは何なのだろう。正直言って、ちょっと信じがたい。

2003年02月10日(月) 夢見が悪い日ってあるよね/映画『金髪の草原』/『うさぎとくらたまのホストクラブなび』(中村うさぎ・倉田真由美)ほか
2002年02月10日(日) 男が女に暴力を振るうワケ/『仮面ライダー龍騎』第02話「巨大クモ逆襲」/アニメ『サイボーグ009』第17話「決戦」ほか
2001年02月10日(土) 「html」って、はいぱあ・てくのろじい・まきしまむ・ろぽ……じゃないよな/映画『狗神』ほか


2004年02月09日(月) 入院日記8/エニシング・ゴーズ

 今日から、朝の運動療法の開始。
 けれど、看護師さんに時間を教わっていなかったので、いつどこに集合すればいいか分らない。そのうちに連絡が来るだろうと、ベッドに寝っころがってのほほんとしていたら、8時半になって看護師さんが「藤原さん、運動療法のこと忘れちゃってたでしょ!」とプンプンしながら呼びに来た。
 忘れてません、教わってないんです。でも、自分から聞きに行けばいいものをサボってたのだから、文句は言えない。
 公園一周、500メートルを5周。これをだいたい25分で歩く。久しぶりに体を動かす感覚で、すぐに汗が出る。これが気持ちよくなっていけば、運動療法は成功なのだが、すぐに息が上がる感じで、初めからうまくはいかない。普段はしげに合わせてヨチヨチ歩いているから、からだがすっかりなまっているのである。こんなところでも文字通りしげは足を引っ張っているのだな。


 テレビで、ライバルに客を取られて流行らなくなった葬儀屋が、自分の伯母さんを殺して葬儀を出そうとした、というニュース。
 事件は昨年10月、福島県平田村で起きた。無職で一人暮らしの志賀千代子さん(71)が、頭部などをゴルフクラブで殴られ殺害されていた。逮捕されたのが志賀さんのおいで、会社役員の高橋信彦容疑者(42)。「(葬儀業の)自分の会社に仕事がなかったので、おばを殺せば葬儀を出せると思った」などと供述しているという。
 高橋容疑者は、「おばは食事の面倒をみてくれ、神様のような人。殺害は(犯行の)前日に思い付いた」などと話しているとのこと。だったらなぜ殺すかな。他人を殺すんじゃなくて自分の伯母さんならきっと葬儀をウチで出してくれるだろう、という腹積もりだったということか。
 ……って、これがうまくいったら親戚次々と殺して行くつもりだったんかい、こいつは。まあやっぱりどこかがイカレていたのであろう。
 こういう事件が実際に起きてしまうと、推理作家も困ってしまうだろう。小説にこんな犯罪者を描いたら、絶対に「リアリティがない。そんなバカな動機で殺人を犯すものなんかおらん。客を嘗めるな」と読者からブーイングが起こることは必至だからである。山本弘さんの『神は沈黙せず』にも加古沢黎というトンデモな動機で「犯罪」を犯す人物が登場していて、読んだときに「こんなアホが現実におるか」と思ったものだったが、全く事実は小説よりも奇なりである。現実のバカは小説のようにリアリティがなくて、底抜けの底が更に抜けているから、どんなバカなことをやらかすかわからない。
 基本的にリアル志向の強いミステリにおいては、荒唐無稽な殺人方法、というものはあっても、荒唐無稽な動機、というものはあまり描かれてこなかったが(泡坂妻夫には「意外な動機」の作品が非常に多い)、そういうものをいろいろ夢想してみるのも面白いかもしれない。もう何でもアリだな。


 消灯後、テレビをコッソリ点けて『乱歩R』。今回は『白髪鬼』で、原作に明智は出て来ない。「明智小五郎三代目」という設定は何だかなあ、なんだが、人間心理の闇を描こうとする姿勢、現代を舞台にしていながら、光と影のコントラストを駆使して頽廃的な戦前のムードを漂わせようとしている映像造りなど、なかなかに凝っていて、結構面白い。これで役者の演技がよければねえ(^_^;)。


 『爆笑問題のススメ』に唐沢俊一さんが出演。現在の『トリビアの泉』に一言、と言われて、ボードに「ビビる大木、へぇボタン押しすぎ」と書いてたのには思わず笑いそうになった。パネラーがイマイチ盛り上げてないのがあの番組のネックになってるんだよなあ。
 中学時代からの一行知識収集ノートや、古本コレクションの一部などを紹介されていたが、お話の内容はまあ、これまでの著書に書かれていたことの繰り返し。
 「A級のものは後世に残るが、B級のものは残らない。そのB級のものを残していきたい」という趣旨で、その基本姿勢には大いに賛同したいのだが、世に氾濫するモロモロのものをA級とB級という言葉でカテゴライズすることには昔から違和感を覚えていた。B級はどこまで行ってもB級、というヒクツな印象を与えてしまうからである。
 「残る、残らない」の問題もなかなか微妙で、例えば夏目漱石の小説はA級B級でいけば、誰もが「A級でしょ?」と言うだろうし、実際にこれまでも残り、これからも残っていくのだろうが、では教科書に載ってたのを読んだことがある、というのを除けば、漱石作品の現物を読んでる人間なんて、千人に一人、一万人に一人いるかどうかってくらいに少ないのである。読書家とそうでない人間の差は、今やそれくらいに乖離してしまっている。「知識」が偏在し、「常識」とか「客観性」というものが揺らいでいる現実において、何かを語ることは、その語るべき基盤がどこにあるかを限定した上でないと、常に机上の空論、あるいは妄想としてしか処理されない。「残すべきもの、残るべきもの」としての価値を人口に膾炙させようとするのならば、「B級」という表現は避けたがいいと思うんだがなあ。
 けど唐沢さんの雰囲気、だんだんと仙人っぽくなってきてるなあ。

2003年02月09日(日) 見た、読んだ、食った、太った(^_^;)/映画『今宵ひと夜を』/『仮面ライダーSPIRITS』4巻(石ノ森章太郎・村枝賢一)ほか
2002年02月09日(土) ほーりつも人が作るもの/映画『まあだだよ』/『仄暗い水の底から』(鈴木光司・MEIMU)ほか
2001年02月09日(金) お姫様を探せ!/アニメ『タッチ・CROSS ROAD 風のゆくえ』ほか


2004年02月08日(日) 入院日記7/お散歩の日

 午後、しげがまた見舞い。週一のはずだったけれど、都合がつくとすぐこうして会いに来るのである。間一日しか経っていないので、洗濯物は殆どないし、無理して来なくたって、ウチで片付けでもしててくれればいいのだが、そんなに淋しいのか。
 そう言えば、金曜日には病院でどんな話をしたか、聞き損なっていた。
「どうだった?」と聞いたら、「もう忘れた」。これがトボケているのではなくて、本当に忘れているから始末に悪いのである。
 二人で地下鉄ひと駅分くらい散歩する。もちろん運動のためで、脱走ではない(^o^)。商店街を冷やかして歩くが、日曜なので開いていない店もある。
 古着屋で、ミッフィーのタオルケットやクッションを売っている店があったが、しげ、立ち止まってしげしげと眺め、肌触りを確かめたりする。そのくせ買う気は全くないのである。店にとっては一番イヤなタイプの客だろう。
 「アニーの店」というところで、いかにも女の子向けの化粧品や下着、ハンカチやアクセサリー、置物やお菓子などを売っている。これもしげはものほしけにするのだが、やっぱり買わないのである。模型店の前でも立ち止まってジッと中を覗きこんでいるのだが、店の中に入ろうとはしない。なんだか、親にお預けを食ったコドモのようである。
 通りがかりの神社の前で、二人で記念に写真を撮る。でも、いったい何の記念なんだろね。

2003年02月08日(土) 敬三の乗る船/映画『シミキンの無敵競輪王』/『ワンピース』27巻(尾田栄一郎)
2002年02月08日(金) サルでもわかる『ハリポタ』/『パワーパフガールズ』2巻(クレイグ・マクラッケン原作)ほか
2001年02月08日(木) ザッツ・エンタテインメント!/2000年度キネマ旬報ベスト・テン


2004年02月07日(土) 入院日記6/けーかほーこく

 朝刊に、私とグータロウ君が昔お世話になったことのある国文学者の松田修氏が、6日、肺炎で亡くなられたことが載っていた。享年76。
 近世文学、芸能史が専門で、それ以外にも異端文学に造詣が深く、探偵小説界では既に評価が高かったにも関わらず、文壇では無視にちかい扱いを受けていた夢野久作についても、「もっと評価されるべき」とのご意見であった。寺山修司とも親交があり、その早すぎる死を悲しんでいらっしゃった。
 長い間闘病生活を続けておられていたので、近年は著書も少なくなっておられたが、全集が発行されていたので、きっとお元気でいらっしゃるのであろうと思っていたのだが。
 正統も異端も区別はない、そこには人間がいるだけであるという氏のご姿勢が好きだった。そういう偏見のない人は滅多にいないのである。残念でならない。


 主治医から、この一週間の診断の説明を受ける。以前の検査と比較して見ると、一時は12%もあったヘモグロビンA1Cの値が、10%まで落ちている。ということは、この一月、二月ほどの血糖コントロールは、かなりうまくいっていたということである。しかし、平常値の「7%以下」にはまだ程遠い。
 運動不足、ストレスがコントロールを狂わせていることは間違いなさそうである。食後1時間経ってからの運動を勧められるが、仕事に戻ったらそう簡単にいかないこともわかってることだからなあ。
 と愚痴ってばかりもいられない。運動療法は来週からの予定だが、早速午後は外出許可を貰って病院の周辺を散歩する。見覚えのある道をぐるぐると散策してみたが、以前あった古本屋が一軒、つぶれてしまっていた。若いころに行きつけだった古本屋は、もう一軒もない。本当に、昔ながらの古本屋が消えていっている。ぶらりと発ち寄れる店が消えて行くのは本当に淋しい。
 仕方がないので、デパートの本屋に寄って、新刊本をなんぽか買う。


 今月の『文藝春秋』、芥川賞受賞特集。金原ひとみ『蛇にピアス』、綿矢りさ『蹴りたい背中』をパラ読み。内容の好対照が面白い。どうせ「2作目以降続くかどうか」とかやっかも半分の下らんことを言い出すヤカラはいるだろうが、その作家さんが続くかどうかはどうでもいいのである。評価されたのは作品であって、人ではないのだから。面白いものを書けば続くし、つまらなければつぶれるだけの話である。
 唐沢俊一さんが『“へぇ”の効用』と題したエッセイで、「この“へぇ”を使えば、それ(雑学披露)に何の苦労もなく切り返し、その知識に点数をつけて批評することで、逆に相手より上の位置につくことが可能となる」ということを書いている。真っ先に切り返されるのがこれまで雑学をススメてきた唐沢さんご本人だと思うがなあ(^_^;)。

2003年02月07日(金) ベスト?/『赤ちゃんをさがせ』(青井夏海)/『じつは、わたくしこういうものです』(クラフトエヴィング商會)/映画『白夫人の妖恋』
2002年02月07日(木) びっくりにびっくり/アニメ『七人のナナ』第5話/『なんだかコワレ丸』1巻(矢也晶久)ほか
2001年02月07日(水) ♪それ行け、不倫不倫不倫、どこまでも♪/『萩原朔太郎写真作品 のすたるぢや』ほか


2004年02月06日(金) 入院日記5/こわれた女

 午前中、トレッドミル検査。
 これはベルトコンベアの上を電極付けて走って、心拍数の変化を見るものである。
 「『トレッドミル」ってどういう意味ですか? と技師さんに尋ねたら、「トレッドミルさんが考案したんです」とのこと。山田さんが考案したら「山田検査」になるところだったのだな。
 心拍数、一分間に140〜150くらいまで上がるが、機械を止めて3分経っても120くらいまでしか下がらない。運動不足のようだが、小学生の昔から私の脈拍は速いのである。ふにゃふにゃなくらいにリラックスしていてなんとか80くらい、100が基準のようなものだから、120なんて息がちょっと切れてるくらいにしか感じないのだが、キカイを見てるお医者さんはそんなふうに判断はしないだろう。退院が遠のくような気分になって、タメイキが出てくる。


 糖尿病教室が終わったころ、しげ、見舞いに来る。
 以前の入院のときにも、しげにいろいろ頼みごとをしたはいいのだが、忘れ物と勘違いの連続でほとんど役立たずであった。それに懲りて、今回の入院については「ムリに見舞いに来なくていいよ、洗濯はコインランドリーで自分でやるから」と言っておいたのだが、しげは「金曜は病院帰りに寄れるから」と、どうしても来たがったのである。
 来るなら来るで、用事を頼まないわけにもいかないので、やっぱり以前と同じように着替えや何やら、「これくらいなら失敗しないで持ってこれるだろう」と思われるものを頼んでおき、念のためにメールまで打っておいた。それでも海馬が餓死しているしげのことだから、失敗の可能性は決して消えない。念には念を入れて更に石橋を叩いて渡るように直前に電話まで入れて確かめた。するとしげはもう家を出ていて、バスタオルやジャージなど、頼んでおいたものはやっぱり殆ど忘れていた。
 「途中で買おうか?」と言うので、「それはいい。こっちに来たら外出許可を貰うから一緒に買い物に行こう」と言って、これ以上の失敗をしないように制止した。
 それでもそれでもこちらの予想をはるかに越えて、トンチンカンですっとぼけたドジをしげはやらかしてくれるんじゃなかろうかと心配していたら、まさしく予感は的中したのであった。しげの腐れ脳は人類の想像の及ばぬところにある。

 「勝手に買い物するなよ」と厳命しておいたのに、「無印商品」で余計なものを買ってきているのである。バスタオルが千円で、ジャージが上だけで二千五百円。ムチャクチャ高い。しかも「寝巻き用に」ジャージを頼んだのに、「運動用に」フードつきの分厚いものを買ってきている。こんなの着てちゃ、暑くて寝れるものか。運動と言っても散歩だから大袈裟なものは要らないのである。なぜ寝巻き用だと気付かないか。
 しかも、駅から病院への通り道には百円均一のダイソーがあって、バスタオルは二百円で買えるし、ドンキホーテに寄って来れば、ジャージだって千円で買えるのである。よりによってどうして無印で買うのか。わけを聞いて見たら、
 「だって人の流れが無印に向かってたから」
 親カルガモのあとに付いてく子ガモか、オマエは。
 ここまではまだいいのである。もう一つ、運動中の脈拍を測るために、「秒針付きの時計」を持ってきてくれるように頼んでいた。ところが、しげが持ってきたのは、確かに秒針が付いてはいたが、「置き時計」だった……。
 こんなの持って歩けるか(-_-;)。
 そりゃ「腕時計」とはっきり言いはしなかったが、普通、「秒針付き」と言われて「置き時計」を連想するものだろうか。何に必要なのかも考えなかったのか、と問い質したら、
 「だって、秒針が付いてないとアンタ目が悪いから時間がわからないのかと思って」
 「目が悪くて時間を確かめたいなら、アナログよりデジタルを頼むだろう」
 「ああ、そうか」
 ……真性のバカである。
 結局、外出許可を貰って、ドンキホーテまで時計やジャージを買いにいくことにした。またまた無駄な出費である。

 6時前にしげ帰る。窓から病院の前の道を見ると、しげ、名残惜しそうに振り返り振り返りヨチヨチと帰っていく。車に撥ねられるぞ。

2003年02月06日(木) 新聞がみんな同じに見えるのは気のせいですか(~_~;)/DVD『明智小五郎対怪人二十面相』/『D坂の殺人事件』(江戸川乱歩)
2002年02月06日(水) なんかもー、下血とともに生きる毎日ね/『幻竜苑事件』(太田忠司・大塚あきら)/『よみきり▽もの』1巻(竹本泉)ほか
2001年02月06日(火) 文化はやはり相対的なもの/『NOVEL21 少年の時間』ほか


2004年02月05日(木) 入院日記4/気持ちのいい検査(* ̄∇ ̄*)

 夕べも寝つけず、病室とトイレを行ったり来たり、本を読んだりして時間をつぶす。
 朝方になってやっと眠気が来る。ちょうど検査のために朝食抜きで、食堂まで行く必要もなかったので、そのまま朝寝を決めこんだ。
 10時過ぎになって目を覚まし、朝刊を買いにロビーまで降りた(外出できない人のために、新聞と雑誌は自販機があるのだ)とき、折悪しく同室の関西人がそこのソファーに座っていた。この人もかなりな喫煙家で、全館禁煙になってしまったのでしょっちゅう外に出てタバコを吸っているのだが(もちろん医者から喫煙は禁止されている)、服にタバコの煙が染みついていて、近づくと臭くてたまらない。
 会釈だけして通り過ぎようとしたら、また余計なことに「よう寝られますなあ」と声をかけてきた。つい「寝てないですよ」と声を荒げてしまったが、私が会ったことのある関西人は、こういう無遠慮な人が実に多い。大阪や神戸自体には、決して親近感がないわけではないのだが、やっぱりそういう押しつけがましい土地柄なのだろうか。


 午前中、喉と腹のエコー(超音波)検査。
 私は裸でベッドに横たわっているのだが、そこに美人の女医さんが寄り添って、腹だの首筋だのに探触子(高周波の音波を発する装置)を押しつけてくる。ところが私の腹には脂肪がたっぷりと付いているので、なかなか音波が届かない。うまくいかないから女医さんは私の腹を抱きかかえるようにしてエイエイとやるのである。当然女医さんのウエストだのヒップだのも密接しちゃうのである。嬉しいけど困るのである。脈拍も一緒に測っているから、ドキドキが速くなって、プッ、プッ、プッ、とパソコンから聞こえてくるのである。どうすりゃいいのか。どうにもしようがないのだが。
 なんと午前中いっぱいかかったのだが、「映りませんでした」。結果的には時間と金のムダだったのであるが、怒っちゃいけないような引け目を感じてしまっているのはなぜなのであろう。


 朝食を取っていなかったので、昼食と一緒にまとめて取る。
 いくら糖尿病食で量が少ないからといって、さすがに二食分を一緒に食べるというのは、胃にもたれてしまう。偶然、今朝の朝食がご飯ではなくパンであったので、何とか食べたが、同室の関西人、私が寝過ごして二食一気に食べているものと勘違いしたらしい。
 「寝坊したんですか」と聞いてきたので、「いえ、検査があったんです」と答える。どうにかならんだろうか、この人。


 糖尿病教室は運動療法について。これも復習ではあるが、食後1時間ほどしたら、30分、息が切れない程度に歩くのが血糖を下げるのには一番効果的なのである(正常な人は食前の方がよい)。
 ちょっと勘違いしてたのは、30分歩くのが効果的なら、1時間歩けばもっと効果が上がるかというと、全く上がらないのだそうな。有酸素呼吸をしながら15分から30分、汗ばむ程度の運動が脂肪を燃やすのには一番よいとのこと、みなさん覚えておきましょう(^o^)

2003年02月05日(水) タクシー慕情……演歌だね/DVD『銀座カンカン娘』/『総特集 江口寿史』
2002年02月05日(火) ゴーマンかましちゃ、いけまっしぇん/『コンセント』(田口ランディ)ほか
2001年02月05日(月) 恐怖のブラック・メール/『真・無責任艦長タイラー1 入隊編』(吉岡平)


2004年02月04日(水) 入院日記3/またヘンな夢を見た

 窓の外は雪。天気予報だと、寒気はまだ続くとか。
 夕べも朝まで寝つけず、結局、昼寝してしまう。こういうのが体によくないのだが、慣れるまではもうしばらく時間がかかりそうだ。

 久しぶりに長編の夢を見る。
 父としげの3人で、世界旅行に出ている。豪勢な話だが、その晩泊まったのは、ヨーロッパのどこか分らない小さな国の一つで、ロジェ・ヴァディムの『血とバラ』に出て来るような古い、廃墟のような屋敷であった。でも中はなぜか日本間である。
 二階に上がって、部屋に通されると、そこには相部屋の先客がいた。高校受験にやってきた母親と娘二人の三人である。ヨーロッパでどうして日本人が高校受験、という疑問は当然夢だから浮かばない。足下には客用一人一人にテレビとビデオが設置されていて、私はその受験するというお姉さんのために、よい映画を見せてやろうと思いたち、レンタルビデオ屋に走っていって、ウッディ・アレンの『カメレオンマン』を借りてくるのである。なんでそんなものを、と理由を聞かれても困るのだが、その時の私は「これが受験の役に立つ!」と思いこんでいたのだから仕方がない。
 もう夜も更けて、みな蒲団を敷いて寝床に入っているというのに、私はわざわざそのお姉さんの足元のテレビにビデオを入れて、『カメレオンマン』を再生させ始めた。「面白いですよ、これ」と言いながら。お姉さんは黙っているが、見るからに迷惑そうな顔をしている。私は内心、「一度見出したらきっと面白くて気分がハレバレするにちがいない」とか勝手に思っていて、映画を見せ続けるのだが、これがどういうわけか全然面白くならない。というより、中身が『カメレオンマン』ではなくて、全く別のドキュメンタリーだったのである。
 お姉さんは俯いてしまっているし、私は居たたまれなくなって、寝たふりをすることにした。するとやがて妹が起き出してきて、テレビを切ってしまった。「なに考えてるの、こいつ」。妹の毒づく声が聞こえたが、全くその通りである。
 母娘は部屋にいることすら憚られたのか、突然蒲団から抜け出して外に出ていった。こんな夜中にどうしてだろうと訝しく思って窓から中庭を覗くと、そこに礼拝堂があって、母娘を含めてたくさんの人が行列を作って中に入って行く。ヨーロッパだから仕方ないよな、と思いながら何だか妖しいムードなので、父としげを起こして宿を発とうとしたが、空港からの連絡で、飛行機が誰かに勝手にキャンセルされてしまっているとのこと。
 「そんな、困りますよ、三席ちゃんと用意してくださいよ」と空港に電話で文句を言うが「ないものはない」の一点張り。しげは「だからあんたと旅行に行きたくないんよ」と文句タラタラである。どうして私のせいになるのだ。
 仕方なく、飛行機は諦めて列車で帰ることにした。家までは15時間もかかってしまったが、目覚めて考えてみたら、ヨーロッパまで列車で15時間ならすごく近かったんじゃなかろうか。夢ってホントにヘンである。


 咳が相変わらず止まらないので、看護師さんにお願いして、イソジンを頂く。病室内の洗面所でうがいをしていると、例の向かいのベッドの人が、「飴を差し上げましょうか?」と言ってきた。「うがい薬を頂きましたから、大丈夫です」と断ったのだが、席を外しているときに、20個近くものど飴が机の上に置いてあった。
 「いや、こんなにたくさん……」
 お節介な人なのだろうか。喋ってる言葉を聞くと、イントネーションが関西である。心からの親切なのか、やっぱり「うがいの音がうるさい」という謂なのか、判別に苦しむ。
 「ノンシュガーですから嘗めても大丈夫ですよ」と仰るが、ノンシュガーでも甘味のあるものは血糖値が上がるのである。かといって今更突っ返すわけにもいかず、ありがとうございます、と頭を下げたが、ちょっと一緒に居難い感じの人である。

 糖尿病教室は食事療法について。
 先生が随分若そうな女の子(と言いたいくらいに若い。見た目が10代なのである)で、どうも栄養士になりたてらしくて、説明の仕方がたどたどしくて分りにくい。
 さっきの同室の関西の人が、「肉とか魚とか、焼いたりしたら脂が落ちるでしょ、どれくらいカロリーに差が出るんですか?」と質問するが、うまく答えられない。脂が落ちるんだったら、その分のカロリーは計算に入れる必要がないから、そもそもこの質問自体が意味がないなあと思うのだが、その人続けて、「生で肉食べることはないでしょ? 調理したらどう変わるか教えてほしいんだけど」と聞いてきた。……ああ、これはただの意地悪だ。「生で食べることがない」のだから、頂いた食品交換表に載ってるのは当然調理済のもののカロリーなのである。この人、知っててわざと聞いているのだが、突然の質問にびっくりしてしまった栄養士さん、この人の悪意には気付かず、「……調べときます」と頭を下げた。
 ……いやな人だなあ。こういう人と同室ってのは、関わりあってるとツラくなりそうだ。今回は外出をなるべくしないつもりでいたのだが、一緒にいると余計なストレスが溜まりそうである。買い物だの何だのと理由を作って、昼間はできるだけ病室にいないようにしよう。


 消灯時間は9時なのだが、そんな時間に寝ていては、真夜中の2時とか3時に目覚めてしまうので、患者さんたちはみんな暗い部屋の中でテレビだけを点けて10時、11時くらいまでは起きている。見回りの看護婦さんもよくしたもので、12時までは見回りに来ないのである。
 だもんで、今週も『トリビアの泉』を見る。ネタはもう殆ど教育テレビの小学生向け番組レベルにまで落ちているのだが、「子供も見てるから」を言い訳にして、スタッフが手を抜いているのではなかろうか。
 「水戸黄門の旅、最大の遠出は鎌倉(61へぇ)」、テレビでも雑誌でも、これまで何度紹介されてきたか分らない「水戸黄門は諸国漫遊していない」ネタだけど、こんなの今更「トリビア」として取り上げなきゃならんのだろうか。背景をイラストで処理せずに月形龍之介の水戸黄門を流していたのは嬉しかったけれども。
 「韓国の『つまようじ』は食べられる(66へぇ)」。けど危険だから食べちゃダメなんだって。つまり「食べられない」のだな。これはもうちょっと表現の仕方を変えて、「韓国の『つまようじ』は(煮ると)食べられる(ようになる)」とすればよかったのである。その方が正確になるばかりか、わざわざ煮てまで食うかいというおかしみも加わるし。
 「ミツバチは巣にスズメバチが侵入すると蒸し殺す(87へぇ)」。これはまあ、表現の勝利かな。まあちとばかしドギツイけれども。
 「桜の木を切ったと正直に言った事で有名なワシントンは桜の木を切っていない(59へぇ)」。たしか元ネタが何かあったはずだ。そこまで調べてくれてたらねえ。
 「缶切りは缶詰ができてから48年後に生まれた(78へぇ)」。「48年後」がないとおもしろくも何ともない、当たり前のネタですね。ライフルで缶詰を空ける様子を見せるのは蛇足。
 「『OK牧場』は心理学用語である(64へぇ)」。正しくは「『OK牧場』という言葉は心理学用語としても使われている」だな。『OK牧場の決闘』が心理学用語から取られたわけじゃないだろうにねえ。下手すりゃスタッフも『OK牧場』ってガッツ石松が発明したと思ってるかもな。
 「『ベルサイユのばら』の舞台となった18世紀のパリはウンコだらけだった(63へぇ)」。これも世界史の授業を受けるとセンセイが必ず余談として披露するネタ。実際に『ベルばら』のコマと上田みゆきさんを使って解説したあたり、工夫はしてるが、ファンは激怒してないか。つか、激怒させようとわざとやってるな。どうも品がないことである。
 一番どうしようもなかったのが、「ラーメンに入っているなるとは鳴門のうず潮の506分の1(8分咲き)」という「トリビアの種」。なるとだって大きさは千差万別(平均取ったって意味はない)だし、渦も同様。つか、渦の直径ってどこからどこまでなんだよ。
 こんなん1000分の1の場合だって5000分の1の場合だってデッチアゲられるだろう。「ムダ知識」の「ムダ」だけあって、「知識」になってないんである。で、そんなの調べるのにわざわざ船出してメジャー渡そうなんてするなよ(-_-;)。
 たまには「おお」と唸らせられるようなの、出してもらえんものだろうか。

2003年02月04日(火) 予想通りに世の中が動くって味気ないね/DVD『パパ・センプリチータ』/『名探偵コナン 10+PLUS SDB』(青山剛昌)
2002年02月04日(月) チョコレート一本勝負/『何だかんだと』(ナンシー関)ほか
2001年02月04日(日) HOME,SWEET HOME/『犬の気持ちは、わからない』(押井守)


2004年02月03日(火) 入院日記2/またヘンな人に会ったよ

 昨日に引き続いて、午前中は検査いろいろ。運動が始まるかと思ったら、来週からだそうだ。糖尿病は人によっては運動がかえって低血糖症状を招いて危険な場合もあるので、事前の検査がいろいろと必要なのである。

 午後から、久しぶりの糖尿病教室。
 医師、看護師、薬剤師、栄養士の先生方が、毎日入れ替わりで講義をされるのである。これを真面目に受けないと、退院させてもらえなくなるかも(^_^;)。一度習ったことも多いのだが、改めてノートをきちんと取ろうという意気込みで、ノートもマッサラなのを買って来ていた。
 席に座ると、隣りに座っていた患者さんが、「昨日はよく眠れましたか?」と聞いてきた。顔を見ると、どうやら向かいのベッドにいた人らしい。
 「いえ、あまり……」と答えると、「最初は鼾が聞こえてましたがね。すぐに静かになりましたよ」と仰る。別にこちらの方から寝ているときどうでした、とも聞いていないのに、突然この人は何を言い出すのだろう、とキョトンとしたが、これはつまり逆に「鼾がうるさかった」ということを言いたいのだろう。しかし、そんなことを言われても、寝ている間のことなどどうにもしようがないのである。……ちょっとうるさがたの人と同室になってしまったのだろうか。

 今日はもう一人の副院長先生(お二人いらっしゃるのである)から、糖尿病の検査についての講義。「糖尿病」という呼称がそもそも誤解を招きやすいのだが、尿糖が検出されるのは副次的なもので、これは血液の病気である。
 膵臓で作られるインスリンの効果が悪いために、栄養をうまく利用できず、糖分が血液中に溢れた状態(高血糖)になってしまっているのだ。分りやすく言えば、血がベトベトになって、流れにくくなるのね。当然、喉が乾いて多飲する、頻尿になる、倦怠感が生じて元気がなくなる、急激に痩せる、ひどくなると昏睡に陥る、などの症状が出るようになり、これを長いこと放置すると、合併症(網膜剥離、神経障害、腎症、動脈硬化)を引き起こしてしまうのである。
 時分が糖尿病かどうか、これは血液検査を受けなければわからない。ブドウ糖を飲んで、空腹時と食後の血糖値がどうなるか、調べる。空腹時の血糖値が110/dl以下で、食後2時間後の値も140/dl以下であるなら、正常型である。この値で糖尿病になった人は、過去のデータには一切存在しない。そして親の血筋に糖尿病患者がいなければ、どんなに自堕落な生活を送ろうと、糖尿病になることは決してないのである。日ごろの運動不足が祟って肥り気味で、自分はいつか糖尿になってしまうのではないかと懸念されておられる方は、安心なさるがよろしい。
 日本人の10人中9人は、いくら暴飲暴食をしようと、絶対に糖尿病にはならない(高血圧で動脈硬化起こす危険はあるけどね)。意外と知られてないが、糖尿病は遺伝病なのである。つまり、糖尿の遺伝子のない者はそもそも発症のしようがないということだ。
 糖尿病だと診断されるのは、空腹時の血糖値が126/dl以上、食後2時間が200を越える場合。そこまで至りはしないが、正常でもない、という人は「境界型」と言われ、これは遺伝子を持っていると考えられるので、いつか糖尿病と診断される危険がある。ご注意を。
 糖尿病の原因は、半分は遺伝であるが、それはそういう要素を予め持っているというだけのことで、他の要因が重ならなければ、やはり糖尿病は発症しない。栄養過多(過食)、運動不足、睡眠不足、ストレスなどの、生活習慣の乱れが作用して、その結果、糖尿病と診断されることになる。以前は「成人病」と言われていた糖尿病が、最近は「生活習慣病」という呼び方に変わっているのはそのためなのだが、われわれはもともと、カレーライスを一杯食っただけで、血糖値は100くらいババンと上がってしまうのである。これを「過食」とか「生活習慣の乱れ」とか言われたら、そもそも何ひとつ食えるものはなくなってしまうではないか。
 「酒飲みなんだろう」とか「甘いものばかり食ってるんだろう」と誤解されることも多いのだが、酒もお菓子も断っているから、私の場合「これくらいですんでいる」のである。そう説明してもやっぱり疑いの目で見られることもあるのだが、そういう人は話をよく聞いてみると、たいていご本人が酒飲みで無軌道な生活を送っているのである。つまり「自堕落仲間」がほしいんだね。相手が糖尿なら、きっといい加減な生活をしているに決まっている、と思いたいのである。その「期待」が裏切られると、かえって怒り出したりするのだから、全く迷惑な話である。

 悲しいのは、同じ病人、糖尿病患者の中にそういう人がしばしばいることで、今日も同室の人からいきなり「酒もタバコもできないのは辛いでしょう」と声をかけられてしまったが、「いえ、どちらももともとやらないんですよ」と答えたら、絶句されてしまった。それでどうして入院することになるのだ、という表情をしていたが、絶句されたってこちらだって困るのである。


 夜、テレビで『剣客商売』第1回「昨日の敵」。
 タイトルでネタバラシしてしまってるけど、いいのか。
 藤田まことは、第一シリーズのときは老けメイクをしていたように思ったが、今は地で演じて不自然じゃない雰囲気である。やっぱり中村主水復活はムリか。

2003年02月03日(月) 世界は非常識でいっぱい/『ホスピタル』1・2巻(唐沢なをき)/『軽井沢シンドロームSPROUT』2巻(たがみよしひさ)ほか
2002年02月03日(日) ラーメンファイト!2/映画『ヴィドック』/『萌えろ!杜の宮高校漫画研究部 辣韮の皮』1巻(阿部川キネコ)
2001年02月03日(土) 笑いの王国/『かめくん』(北野勇作)ほか


2004年02月02日(月) 入院日記1/3年ぶり

 入院1日目。
 朝、出かけるつもりだったのだが、しげが起きて来ない。ほったらかして自分だけさっさと出かけようかとも思ったのだが、それだとまたあとでブチブチと文句垂れるに決まっているので、仕方なく11時くらいまで根気よく待つ。結局、病院に到着したのは昼過ぎになってしまった。
 しげは別れ際に「淋しい?淋しい?」とやたら声をかけていたが、この、自分のほうが淋しいくせにその感情を疑問形で相手に投げかけるクセは、いい加減で改めてもらえないだろうか。負けん気と言うか、弱みを相手に見せたくない心理の現われだということはわかるのだが、ウラを返せば、相手を信頼していないということにつながってしまう。聞かれていい気分はしないのである。

 病院に入ると、あちらこちらにやたらとハリガミがしてある。なんだろうと思って見てみると、「当院は、2月1日から完全禁煙となりました」とのこと。なるほど、以前にはあった待合の中にガラスで区切られていた禁煙室がなくなっている。いくら区切ったって、出入りするときに煙は流れるものな。
 案内された部屋は3階。窓から福岡では有名なあの建物が見えるが、病院の場所が特定されちゃいそうなので書かない(分る人には分っちゃうんだけどね)。やや高台にあるので、景色はなかなかいいのである。
 病室は薄い毛布に蕎麦殻入りの枕、テレビカード式の地上波しか映らないテレビと、三年前の入院時とあまり変わりがない印象だが、移動式の引き出し付き戸棚だけは新品に変わっていた。
 いらっしゃる先生方、看護師さんたちも、随分入れ代わっておられた。以前の主治医は院長先生だったのだが、どうやら今は半引退状態になっておられるようで、副院長先生が担当に付く。看護師さんもお若い方ばかり。しげが嫉妬するかもしれないが、美人度がムチャクチャ高い(* ̄∇ ̄*)。近々入院する予定のあるかたがおられたら、こちらをオススメしたいくらいである。看護師長さんだけは3年前と同じで、「またよろしくお願いします」と優しい声で挨拶される。ちゃんと覚えられているのだなあ。親子2代でかかっているので印象に残りやすいせいもあるのかもしれないが。「また来たかコイツ」という反応をされはしないかと心配だったが、ホッとひと安心。
 変わったと言えば、「看護婦」という呼称も、「看護師」に変わってしまったのだが、英語の「ナース」はどうなってしまうのだろう。「ゼブラーナース」は「縞馬看護師」と名前を変えなければならなくなるのだろうか。

 2時から身長、体重の測定から、尿、血液などの検査いろいろ。糖尿病治療の手引きなど、山のように資料も渡される。全て以前の入院時より内容が更新されて版が改まっているので、改めて買い直さなければならない。これも結構痛い出費である。10年以上前、初めて糖尿病であるとわかった時にはヘモグロビンA1C(ブドウ糖と結合した赤血球の濃度のこと。このパーセンテージが7%以上だと、この数ヶ月、不摂生しているのだということが分る)についての知識は医者側にもなかった。それが新しい研究がどんどん進んで、数年前の本がもう役に立たなくなっているのである。科学はホントに日進月歩なのだなあ。
 疲れていたので、7時には寝入ってしまったが、12時を回った頃には目が覚めてしまった。枕がいつもより低いので、鬱血してしまった感じである。枕の下にジャージを畳んで敷いて、改めて就寝。

2003年02月02日(日) 閃光の意味は/アニメ『明日のナージャ』第1回/『グーグーだって猫である』2巻(大島弓子)
2002年02月02日(土) ファンタジーの地平に/映画『ハリー・ポッターと賢者の石』/『バイリンガル版 ゲゲゲの鬼太郎』(水木しげる)
2001年02月02日(金) ゆっくり休もう/舞台『人間風車』ほか


2004年02月01日(日) しばしのお別れ。

 明日からいよいよ一ヶ月の入院。
 ということで、日記もコンテンツの更新もひと月お休みさせて頂きます。休み明けにはなんとか本と映画などのレビューコーナーを作れればいいなと思っちゃいるんですが。もちろん途中で中断してるコンテンツも含めて。
 そのためには日記は一日、10行程度(フルサイズ時)に収めないとなあ。

 夕べから徹夜で台本・初稿を仕上げる。ともかく形だけでも整えないと、途中を端折りながら、部分的には説明ゼリフで概略だけでも判るようにとまとめたものだから、まだまだ人にお見せできる段階のものではない。A4サイズの半ペラに31枚なので、そのまま上演しても4、50分にしかなるまい。これに何をどう肉付けしていくかであるが、去年はこの段階でスタッフに丸渡ししたら、殆ど何の改善もしないで上演してくれたので、頭を抱えたものである。努力しろとか勉強しろとか、説教じみたことは言いたかないけど、もう随分長いこと芝居やってきてるんだから、みんな、もう少し上達してみてもいいのではないか。私も体の自由が利くうちにもちっと積極的に参加しようと思うから、初校は病院に持ちこんで、少しずつ推敲しようと思う。

 しげが台本持って練習場に行っている間に、昼寝。今日は夜まで食事を全く取らなかったが、疲れが溜まっていたので空腹感すらない。
 結局、五時間ほど爆睡。夕方になってようやく目が覚めたが、生活のリズムが狂ってるのでどうにも頭が重い。寝惚け眼で映画の時間をネットで調べて、それから博多駅まで出かける。しげとは、7時にシネ・リーブル博多駅で待ち合わせである。
 しげは駅ビルのダイソーでバレンタイン用のチョコレートの材料を買い込んでいたので大荷物である。毎年、牛乳パックだの、ボールだの、とんでもないものを型に使っているが、今年はまた、恐ろしいものを買いこんでいるのである。犠牲者はどうせ其ノ他君だから、私は別に構わないのだが、まずそんなもので作れるのかどうかが疑問である。どんなものだったかは、来月の日記で発表するのでお楽しみに。
 入院中は当然食事制限を受けることになるので、私の分は今日貰った。「ミニプリンちゃんチョコ・アタリつき」で、チロルチョコよりも小さい。でもフタをあけると見事にクジが当たっちゃったので、もう一個食べねばならなくなりそうである。

 映画は、劇作家のケラリーノ・サンドロビッチ監督の第1回作品『1980』。
 演劇関係者が映画を撮ると、最初はなんだかすごくヘンなものになることが多いが(鴻上尚史の『ジュリエット・ゲーム』など)、思ったよりも普通の映画になっていたので、よかったようなかえって期待外れのような。出てくる人間みんなバカばっかだけど、こいつらを優しく愛せる世代というのも限られているような気がする。

 帰宅して、『新撰組!』第四回。山南敬助役の堺雅人がすごくいい。沈着なような、たくらんでるような、実に不思議な笑顔である。この人目当てで、1年間見てもいいかもしれない。途中で死ぬこと判ってるけど。

 しげ、今日の練習で休みだった(年末からこっち、ずっと咳が止まらなかったとか。私と同じだ)鴉丸嬢のところに台本を届けに行く。その間にこうして日記を付けているわけだが、まだ明日の入院準備に手を付けていない。録画しておいた『砂の器』第3回も見ねばならんし、ホームページの更新も、もちっとだけしておきたいのである。
 と言うわけで、今日はこのへんで、おさらば。なにか質問があれば、掲示板に書いといてください。しげから伝言してもらいます。復活は3月1日の予定です。

2003年02月01日(土) オタクについて考える夜/『コラムは誘う ―エンタテインメント時評 1995〜98―』(小林信彦)
2002年02月01日(金) 餃子、餃子、餃子〜、餃子を食べぇよおー♪/『真・無責任艦長タイラーァ”活編』(吉岡平)/『東西奇ッ怪紳士録』(水木しげる)ほか
2001年02月01日(木) だ〜れだ?/舞台『菜の花の沖』



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藤原敬之(ふじわら・けいし)