無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2002年02月06日(水) なんかもー、下血とともに生きる毎日ね/『幻竜苑事件』(太田忠司・大塚あきら)/『よみきり▽もの』1巻(竹本泉)ほか

 急な仕事が目白押し。
 貧血は慢性的な状況になっちゃってて、すげー疲れている。
 一気に片付けた方が職場の信頼は上がるんだろうけれど、こっちの体力が持つわきゃない。なんとか時間をずらしながらゆっくり片付ける。
 トイレに入ると、ふっと意識が薄れて落ちる。
 ああ、布団の中で寝たい。
 けどそんなに有給ばかり取ってられねーし。
 ふと、目を覚ますと、ケツから血がぽたぽた垂れてるのが分る。
 ああ、またちょっとパンツ汚しちゃってる。
 下を見るとパンツをつたって便器の中にドス黒い血だまり。
 薬が利いてる時は収まってるのに、利かないときの出血が激しいのだ。
 ここんとこ、この下血のせいで貧血を起こすのがしょっちゅう。
 なんか長生きできそうにねーよな、とつくづく思う。

 今日で三日連続でしげは迎えに来ない。
 なんかもう何を言ってもムダかな。
 仕方なくタクシーを使ってるが、おかげで月のタクシー代がどんどん増えている。自転車で通ってたころの方がまだマシだ。
 今度から、タクシーで行くことになったときは、その分の代金をしげから返してもらおう。そう決めたぞ。 


 アニメ『ヒカルの碁』第十七局「追憶の一局」
 あっ、先週は気がつかなかったが、シリーズ全体の監督も、西澤晋さんから、かみやじゅんさんに変わってる。
 やっぱり、作画の悪い回があったせいで、突き上げでも食らったのかな。
 でも実際に、演出、作画が格段によくなったからなあ。
 つーか、今日のヒカル、等身が伸びて急にオトナになってやんの。顔つきなんかも、どっちかっつーと、原作の最近のヒカルに近い。おかげで動かすと、やや足が余るような動きになってるけど。
 監督変更で、多少、引継ぎがうまくいってないところがあるのかな?


 『ウンナンのホントコ』、24時間恋愛を途中まで見て寝る。
 何となくヤラセっぽいところが見えてきたので(ヤラセなんだろうけど)、飽きちゃった。


 マンガ、太田忠司原作・大塚あきら作画『狩野俊介の事件簿 幻竜苑事件』(秋田書店・540円)。
 原作は以前読んでたんだけど、ミステリーとしては、その人間消失トリックが「実は抜け穴があった」という、やっちゃいけない類のものなので、憤慨した覚えがある(私は基本的なルールとして、トリックのバラシはしないが、作者自体がバカで、ルールやぶりをしてる場合は別だ)。
 「少年探偵」って設定、小説の中じゃ珍しいけれども(ジュブナイルは除く)、マンガじゃ腐るほどあるから、突出したイメージがなく、個性に乏しい。絵柄もかわいらしくはあるが、硬質な描線で、キャラクターの表情が単調。コマワリも平凡。しかも原作がヘボときちゃ、読んでて高揚感がない。
 だいたいこの「俊介」シリーズ、文庫のイラストを末永徹朗さんが担当していて、こちらの方がはるかにうまいのだ。マンガにするなら末永さんに描かせろよな。


 マンガ、あもい潤『カスミン』2巻(NHK出版・420円)。
 結構刊行ペースは早いみたいだけれど、見つけるのに時間がかかるんだよなあ、NHK出版。
 2巻をやっと見つけたと思ったら予告でもう3巻が今月発売だってやんの。
 でもおかげでヌケのエピソードも少なく、ダイジェスト版という雰囲気もない。『ムリョウ』もそうだけれど、NHK、アニメのコミカライズについてはすごく良心的なのだ。描かされる漫画家さんは大変だろうけど。
 1巻のときにはアニメに合わせようとしていた絵の線も、随分馴れてきてのびやかになってきている。髪を下ろしたカスミンなんか、将来がタノシミなくらいの美しさだし(こらこら、アニメキャラだってば)。
 「帽子男」の線の崩れ具合がキャラクターを表しててイイねえ。こういう「ねずみ男」タイプと言うか、『魔女っ子メグちゃん』のチョーさんタイプと言うか、セコいコウモリ男が出てくると、ドラマの起伏が生まれて面白くなるんである。
 でも霧の一族と霞の一族って二項対立的な設定は、かえってヘナモンの世界観を単純で狭いものにしやしないか。「なんだかよくわかんないけどいろんなモノがいる」って方が「ツクモガミ」的だと思うんだけど。
 第一、霧と霞ってどう違うんだよ。
 位置? 高度? 密度?
 靄(もや)との違いは?
 無理なドラマ作りに躍起になっちゃうと、ありふれた設定に堕しちゃって、つまんなくなっちゃうぞ。


 マンガ、竹本泉『よみきり▽もの』1巻(エンターブレイン・756円)。
 えーっと、まず、『おんなじかんじW』。ふたごの性格がどっちも同じで、入れ代わって遊んでるうちに自分たちでもどっちがどっちかわかんなくなっちゃう話。ふたごがかわいい。
 『まんほ〜るのあう』。え〜っと、まんほ〜るの下には「あうの人」がいて、人が見てないと外を覗いてるらしいです。だから、ついうっかりマンホールを踏むと「あう」と言います。都市伝説でホントにありそうだな。
 『あっちの屋根こっちの屋根』。すごく目がいい女の子が校舎の屋上で、向こうの学校の子と手を振り合います。そんだけの話。目がいい人っていいな。
 『わらいの園』。美人だけど、「げひょひょ」とか「だひゃひゃ」とか、ヘンな笑い方をする女の子はホントにいます。ウチのしげは美人じゃないけどツボにハマると既知外のように「きゃはははは」と笑います。
 しかし笑美子ちゃんが見に行った『フライングハイ13』って……。そこまで続くかっ!(続けてくれたら嬉しいけど、もうコメディから撤退してるそうだからなあ、ズッカー兄弟)
 『ゆれる100万ボルト』。忠子ちゃんはメガネを外すと、目が悪いのでウルウル目の色っぽいおねーさんになります。そういう子いるよな。男は自分に気があるのかと勘違いするけど。だから女の子はむやみに男の子に顔を近づけてはいけません。これ、ホント。
 『みちのまんなかに岩』。道の真ん中になぜか岩があります。そんだけ。でもスキだな、こんな話。
 竹本さん、あとがきで「読み切りシリーズだと、しばりがない分楽だ」、と言ってるが、普通の連載でもシバリのない話ばっかり作ってるように思うが。でも面白いから全部ヨシ。

2001年02月06日(火) 文化はやはり相対的なもの/『NOVEL21 少年の時間』ほか



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