無責任賛歌
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2001年02月23日(金) |
哀愁列車/『ちょびっツ』1巻(CLAMP)ほか |
……えいくそ、日記開くのに苦労しちまったい。 どういうわけだか、パスワードが消えていたのだ。 でも安心、こういうときのために女房がメモを残しておいてくれている。えーっと、英数半角で、ふんふんふんと……。さあ、これで日記の画面が……出ない(・・;)。 「エラーです。IDかパスワードが違っています」 いったいどういうわけ? パスワードは英数半角。打ちこみミスがないか何度も試した。しかし何度打ち込み直してみても、画面には無常に「エラー」。の文字が出るばかり……。 もしかして、メモが間違っているのかも……? そう思ってバスワードの再発行を頼んだ。数分でメールが届く。 原因はわかった。 確かに女房のメモが間違っていたのだ。 ……小文字の“l”と大文字の“I”を間違えるんじゃねえ!
……帰宅した女房に聞くと、他にもこやつは“O”と“6”、“v”と“r”の区別をつけられずに困っているそうである。日ペンの美子ちゃんに字を教わって来い……(-_-;)。
というわけでやっと今日の日記が書ける。日記書く前に疲れちまったぞ(-_-;)。
どこでもいつでも眠れるというのは私の特技の一つで、布団に入るとものの数秒で眠ってしまう。女房からしょっちゅう「一緒に寝ても楽しくない」と言われる所以だ。ところが最近は連日、寝ついたかと思ったら自分の咳で起こされている。今朝も二度ほど咳で目覚めた。 女房は夜通しパソコンを弄くっている様子。 「カラーチャートで、画面上で色が分るようにしたよ」 「……画面で見れたって、俺、色わかんねーよ」 何度言ったら私が色弱だということを覚えてくれるのかなあ。
用事があって、ある山の上に登る。 時間の余裕があったので、少し散歩をする。 広場があって、そこには昔の蒸気機関車、「Cのちょんちょん」が置いてある。昭和50年まで、筑豊を走っていたそうだが、子供の頃筑豊に出かける用事などなかったので、走っている姿を見たことなどない。確かにその頃、「消え行く蒸気機関車」ということで、世間ではちょっとしたブームになっていたが(「きかんしゃやえもん」なんて阿川弘之原作のアニメまであった)、消えてなくなる段になって騒ぎ立てるのが何だかみっともない気がして、私は乗れなかった。 少し離れたところに、これも昭和54年に廃止になった路面電車が雨ざらしのまま置いてある。 こちらは中に入れるようになっているので、ちょっと昔を懐かしみたい気になって、足を踏み入れてみたものの……。 汚い。 雨ざらしだものなあ。計器だの電灯だのシートだのは当然外されていて、板敷きは底が抜けそうな感じで怖い。壁の塗装は薄いベージュのような、あまり温かみのある感じではない。運転のハンドルは路面だから簡単なもので、右左に回る程度のものだ。 でもこんなチープな感じが好きだったのだ。 博多どんたくの何が好きだったかって、この電車にいろんな飾り付けやペイントをして電飾で光らせ、夜の博多の街を走るのを見るのが、子供の頃の一番の楽しみだった。名を「花電車」と言う。……今や中洲の路地裏でしか聞かなくなった名称だ。 いかにも子供だましのアニメ電車もあって、山笠の見返しのアニメキャラと並んで、評判は散々だったが、それでもあの頃のどんたくはいかにも「祭り」っぽかった。 今はただの「イベント」である。 まだ走ってるのかな、「花自動車」。……そげなもん見とうもなかばい。
夕方からまた雨がぱらついてくる。 連休はずっと雨かもな。 道端の電柱に結ばれていたとおぼしき映画『ONE PIECE』のポスターの紐が切れて下に落ちていた。元通りにしようと思って見てみたが、紐がもう途中で切れていて、どうにもならない。 『ねじまき島の冒険』というサブタイトルが、今イチ尾田栄一郎らしくないように感じるが、予告編を見たかぎりではよく動いてはいる。 よしひとさんは北九州でご覧になるのでしょうか。こちらに来られた時にご覧になるならご一緒してもいいですよ。こないだみたいに女房が寝過ごさない限りは(^_^;)。 もっとも、3月3日公開とありますが、福岡のキャナルシティでは、多分、公開1週間で午前中のみの上映に切り換えられちゃうでしょうけど。
帰宅すると珍しく女房が起きている。 てっきり寝ていて、仕事に出かける直前に起きてくると思ったのに。 自分とこのホームページを変更したので見てほしいという。なるほど、上のほうにバーを作って、すぐに別のコンテンツに移動できるようにしている。劇団のホームページと同じような形式にしているわけだな。 実は私も自分のホームページをそのようにしたいと考えていたので、夫婦揃って似たようなデザインを好むものだなあと苦笑。 でも他のホームページ覗いてみても、このバー形式、一番便利なように思うんだけどな。
『テアトロ』3月号、如月小春の追悼記事。 実を言うと、この人の脚本の舞台、まともに見たことがない。お恥ずかしい限りだが、私の「面白いもの探し」アンテナに引っかかってこなかったのだから仕方がないのだ。でもこのアンテナ、昔からちっとも当てにならず、「寺山修司は面白い」と気づき始めたのがやはりその死の直後からだったから、何をか言わんやである。 特集では「都会の孤独」を描くことが彼女の戯曲の本質だったとある。私より10歳くらい年上の方であったが、多分、共感できるものは多くあったと思う。テレビで旧作が放映されれば見てみたいのだが、劇作家が死んでも映画監督や俳優のように追悼特集って殆どしないものなあ。劇作家の社会的認知度の低さを痛感してしまう。 今号収録の坂手洋二の戯曲、『ピカドン、キジムナー』、広島と沖縄の戦争観の差異を通して、日本人が戦後培ってきた反戦意識の脆弱さを痛烈に批判していて面白いのだが、これは戯曲としての面白さなのか、題材の面白さなのか区別がつきにくいのが批評しにくい点である。 「日本人は広島で被爆したのが日本人だけだと思っている」 その錯覚はなかなか消えまい。なぜなら、そう思いこまないことには、今の日本人は「反戦日本」としての精神的基盤を形成することができなくなっているからだ。実際は「ノー・モア・ヒロシマ」ってスローガンも「リメンバー・パールハーバー」と全く同質の国粋主義的精神の産物に過ぎないってこと、いい加減みんな気がついてもいいように思うんだがな。 そういった日本人の欺瞞を突いている点が面白いのだが、舞台でこのセリフをどう生の声として演出できるか。これはなかなかに難しいことなのである。
『キネマ旬報』3月上旬号、漫然と読む。 気になる記事もいくつかあるが、特筆するほどのことでもない。三谷幸喜、はしゃぎすぎ。『みんなのいえ』いかにも新作のように装っているが、『アパッチ砦の攻防』の初校の改訂版だってこと、わかってんだぞ。 興行記録で、『ゴジラ×メガギラス』、興行収入が13億円、去年の『ミレニアム』が16億5千万円だから、ゴジラシリーズの最低記録をまた塗り替えちゃったわけである。よく「十億超えたらヒット」という言葉を聞くが、あれは「配給収入」のことであって、興行収入のほぼ半額である。 ということは今回の配給収入は6億5千万、とてもヒットとは言えない。 『ゴジメガ』を擁護する意見は結構見られたが、作品自体に力がなかったことを東宝スタッフは認めるべきではないか。 次作の監督は金子修介という噂もあるが、あまり期待しすぎない方がいいように思うのである。頭が固くプライドだけが高い東宝スタッフが、外様大名の金子さんを優遇するようには思えぬからだ。 『ゴジミレ』や『ゴジメガ』がなんぼかマシな出来になったのは『ガメラ』スタッフも多く参加してくれたおかげだと思うんだけどねえ。
CLAMP『ちょびっツ』1巻、ついにクランプもエロマンガに参入(^o^)。 しかしロリコン男のツボを見事に突いてるよなあ。私ゃ女性の一群がこれを描いてる、描けてるって事実が結構怖い。自分たちの「武器」がなんであるかしっかり知ってて、男たちを弄ぶ術がわかってるってことだもんなあ。 すべからく男はロリコンである(もともとの意味ではなく、美少女が好き、程度の意味ね)。これを否定する男はかえって精神的に去勢されていると見ていい。女性の「かわいさ」は一種の記号なのであるから、それに反応しないというのは「男でない」ということと同義なのである。 実際、本作に登場する美女、美少女たちは、みな「同じ顔」をしており、しかもみな「巨乳」である。……あまりに記号的過ぎて、これにハマってしまう男どもが哀れでならない……って私もそうか(-_-;)。 ま、そういう絵柄的な面を別にして、本作が突出してヘンタイ的なのは、「パソコンが女性型をしている」というその一点に尽きるであろう。 ……作者たちが男をどれだけコケにしてるかがよくわかる。そして男はその通り、みんな大バカなのである。 でもこの『ちょびっツ』って名前、どういうとこから思いついたのかな。鳥山明というよりはトールキンの「ホビット」に「C」を付けたんじゃないかって気もするが。
先日から、少しは部屋を片付けようと思って、積み重ねている本の山に分け入っているのだが、読みかけたまま積ん読状態になっている本を見つけてはつい読み耽ってしまうので、一向に片付く気配がない。よくある話である。 思わぬところから十年前の日記を発見し、自分の善人ぶりっ子の発言に苦笑したりもする。やたらあちこちに「反省」の言葉が出てくるのね。今の日記とは大違いである(^_^;)。 人間は結局ウソしかつけない。日記と言ったところで、そこにはやはり対外的な相手を想定した「ポーズ」が生じてしまう。20代の私は傲慢な人間を嫌うあまり、自分を謙虚に見せかけようとしていたのだ。 今や私は自分が最も嫌っていたはずの傲慢野郎と成り果てた。しかし、結局世間には権威を欲し他人を支配したがる類の人間の方が多いのだ。傲慢には傲慢で対抗せざるを得ない。 ま、そう言いながら別に周囲と喧嘩ばかりしてるわけじゃないけどね。
更に小学校の頃始めて描いたマンガなんてのも出て来たぞ。 『怪人20そーめん』。 そーめんを二十杯食うと元気が出る怪人である。……バカだなあ。
よしひと嬢が三年前に描いた『ジャスティス学園』のパロ本も見つけた。 いやあ、顔より腕の筋肉の方が太い(^o^)。あ、これは悪口ではなくて、よしひと嬢の好みが自然とその絵に現れているということなのである。最近見せてもらったマンガは『ワンピース』の影響が健著であったが、未だに進化し続けているというのは自信に思っていいことだと思うんである。 要は、なんか最近引退するようなこと言ってたので、そんなこと言わずにもっと描いてよって言いたいのでした。
のどの治りが遅いので、女房がここしばらく毎日のように「鼻のど爽快のむゼリー」と言うのを買って来てくれる。 「緑茶ポリフェノールとミントで鼻、のどすっきり」と書いてあるが、飲んだ味は全く「モンダミン」。……これはあれだな、モンダミンをクチュクチュやってたやつが、「ああ、こいつをこのまま飲み込めたらなあ」なんて思って開発したに違いないな(^o^)。でもミントってノドに効くもんだったのかね。 でも実際に少しはのどが潤った気になるから不思議なものである。、
女房がダン・エイクロイドの超激烈熱狂的大ファンであることは周知の事実であるが、ホームページに載っけるから、ダンのイラストを描いてくれと頼まれる。 女房個人のホームページなのだから、自分で描けばいいのだが、いかんせん、女房は幼稚園児にも劣る画力の持ち主である。 私だってそう絵がうまいわけでもないのだが、女房よりははるかにマシなので、命じられるままに何点か描く。やっぱり後になって描くほうが最初のよりもうまい。こういうのはヘタにダンに似せようとすると味がなくなるから、自分の絵柄で描いた方がいいのですね。 出来の方は女房のホームページの掲示板を見てください。ご不満がありましたらまた描きなおします。 ……なんだかんだ言って、絵を描くの好きなんだな、私。そのうちまたスケッチ旅行にも行こう。やっぱり私は「濡れ鼠さん」か。
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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