無責任賛歌
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2002年02月11日(月) |
うまいぞもやしマヨネーズ/『ONE PIECE ワンピース』22巻(尾田栄一郎) |
寝床をよしひとさんに明け渡し、ソファはしげに占領、必然的に私は床で寝たので、起きてみるとカラダが痛い。 実際、三時間ほどしか寝てないので、ちょっと吐き気もする。 なんとか寝る空間を作らないとなあ。
テレビを付けると『大岡越前』の再放送が。 加藤剛の老け具合(あれほど刮舌のよかった人が、近年は聞き取りにくいこと)と、キャストを見ると、結構最近のやつらしいが、まだフィルム撮影だ。 してみると、あの月曜ナショナル劇場のシリーズがビデオ画像に切り替わったの、そんなに古くないのだな。何しろ、もうあの番組枠を丹念にチェックしてないので、そのあたりの事情はよくわかんないのである。
しげとよしひと嬢、早々に芝居の練習に向かう。 その間、チャットで教えてもらった、ダイエットにいいという「もやしマヨネーズ」を作ってみることにする。 茹でたもやしとマヨネーズを混ぜるだけ、という手軽なものだが、一味足りない気がしたので、胡椒を少々加えて、ご飯にかけて食べると滅法ウマイ。 昨日、一足先にそれを作って食べていたしげは、「水っぽくておいしくない」と言ってたが、さほど「水っぽい」感じはしない。 ……水切りが不充分だったんじゃないのー? なんだかなあ、インスタントラーメン作っても、しげが作ると私よりなぜかマズイんだが、結局はザツな作り方しかしてないからじゃないのか。自分の努力不足をあたかも食材の責任のような言い方をするのは潔くないよなあ。
食ったら疲れ果てて寝る。 夕べゆっくり眠れていなかったので、夕方過ぎまで熟睡。 ああ、また日記の更新ができなんだ。
カバヤから出ている食玩、『ゲゲゲのしげる妖怪絵巻』を四つほど買って組みたてて飾る。 もうパソコンが2台あるから、古いやつの前や上に飾っても、しげに捨てられる心配はない。 他にもキングギドラだのジェットジャガーだのロック鳥だのを並べていると、なかなかに壮観である。 ……でも女っ気がないなあ。今度『あずまんが』のガシャポンでも買ってこようかな。 この『妖怪絵巻』、水木画伯の画業満50周年を記念しての発売というのだから、結構気が入っていて、先行のフルタの『百鬼夜行』ほど精密ではないが、見ていて「楽しい」ものに仕上がっている。 「大かむろ」はちゃんと扉の向こうから顔を出しているし(伝説では扉を開けるとそこに巨大な顔が……ということになっている。いわゆる「大首」ですな)、「砂かけ婆」の足元からはちゃんと砂が舞いあがっている。 「塗り壁」を出すなら海岸か森の中だよな。墓場はちょっと……というのは民俗学的見地からだけど、そこまでやっちゃうと、凝り過ぎってもんか。 よかったのは「死神」で、ちゃんと死体から魂取り出してるポーズ。 この「死体」が、あのメガネの桜井昌一なんである! いやあ、長生きはするもんだなあ、まさか桜井昌一のフィギュアを手に入れることが出来ようとは(^o^)。
さて、フィギュアの出来もさることながら、この食玩のもう一つの目玉は、水木しげる御大の「メッセージ」である。
「この『ゲゲゲのしげる妖怪絵巻』という名前はわたしが付けたんですが、わたしは小さい頃『ゲゲ』と呼ばれていたんです。そのときに会ったのんのんばあというおばあさんから聞いた妖怪の話は、とても怖くて楽しいもので、今でも覚えていますョ。 だからこの人形は子ども達に買って欲しいですね。そして大切にずーっと持っていて下さいね。 カバヤさんもこれからずーっとシリーズを出し続けて下さい。ワハッハハ」
「だから」がどう「だから」なのかよく分らないけれど、「ずーっと出しつづける」のは無理じゃないかなあ。「鬼太郎」はともかく。「死神」のフィギュア欲しがるやつがこのニッポンにどれだけいることか。 ……結構いたりして(^_^;)。
しげ、帰ってくるなり、ベッドで横になっている私に、「よしひとさんの布団に頬をスリスリとかしてないやろね?」と睨みつける。 「するか、アホ! ちゃんと、布団は片付けとるわい!」 「よしよし、少しは人の道を弁えとるね」 「人の道ってなんじゃそりゃあ! おまえならスリスリして匂いをくんかくんか嗅ぐんやろ!」 「するに決まってんじゃん!」 ……あの、よしひとさん。あなたがウチに泊まったあと、しげは布団に頬をスリスリするそうですが、そんなことをさせててもいいものでしょうか。
夜はまたまたチャット。 もはや病膏肓である。明日は仕事だっていうのになあ。
マンガ、尾田栄一郎『ONE PIECE ワンピース』22巻(集英社・410円)。 折り返しのところに、「日本人の中でも読解力がスゴイのは漫画をよく読む人。スバらしくない?」なんて作者のコメントが載っている。 うーん、それはその通りだけどねー、その「漫画」の中に『ワンピース』は入ってないよ、多分。つーか、さも自分のことのように書くのって、思いあがってきてないか、尾田栄一郎。第2の小林よしのりにでもなるつもりか。 ……あ〜、そういやまだ出て来てなかったか、Mr.7。 なんか音楽家みたいな格好してるが、こいつが実はルフィたちの仲間になったりしてな。そりゃないだろうけど。 今更とってつけたように登場させるあたり、どーせしょーもないヤラレキャラなんだろうってのがバレバレなんだが、既にストーリー自体は破綻しまくりで、すっかりつまんなくなってる本作の中で、こういうキテレツなキャラが続々登場してくれるのだけが唯一の救いである。 ……でさあ。 この「ミス・ファーザーズデー」ってさあ。 なんで「蛙」のコスプレしてるのかってことだけどさあ。 「父の日」で。 「父帰る」……「父カエル」……「父・蛙」って……もしかしたらそーゆーこと? まあ、何やってもいいですけどね、もう。 でもようやく次巻で『アラバスタ編』も終わりだろうな。 伏線張るだけ張りまくってるから、本気で30巻、40巻を狙ってるんだろうけど、だったらもう少しオリジナルなストーリーを作ってってほしいもんだ。 だから何度も言ってるけどいい加減でシャンクス出せよ。
俳優、原健策氏、7日午前7時、老衰のために死去。享年96歳。 我々の世代だと、なんと言っても『仮面の忍者赤影/根来編』の根来十三忍の頭領、暗闇鬼堂のつけバナオヤジ。 薄い唇から漏らすように喋る独特のセリフ回しがいかにも悪の頭領らしいカンロク出してたなあ。 原さんはもちろん“プレ・赤影”とも言うべき映画『大忍術映画 ワタリ』にも出演していて、ワタリの敵、伊賀崎六人衆の一人、「トリコ」を演じている。 相手の動きを封じて無数の蛾に襲わせる忍法「カカツツミ」でワタリを窮地に陥らせるけれど、この作画が当時の東映動画の精鋭、森康二、菊池貞雄、羽根章悦のお三方。……考えてみたら「合成」という形だとは言え、すごく豪華な共演だよなあ。赤影のときより濃い演技で(下っ端だからかえってハデ)金子吉延を圧倒する姿、印象に残っている。こいつも早いとこDVD化してほしい。 後年は渋い脇役を演じることが多かったが、デビュー当時は白塗りの2枚目だったんである。 伊丹万作の名作『赤西蠣太』(志賀直哉の原作と結末が違うところがよい)で、主役の片岡千惠藏が「醜男」という設定だったのに対し、その親友である青鮫鱒次郎役の原健作(当時の芸名は字が違う。このことに触れている記事は一つもなかった)の男っぷりが目立っていた。 このころの顔は、今見ると、なるほど、ムスメさんの松原千明に似ているのである。……それにしても、おとっつぁんが五十ナンボの時の子供なんだよなあ、松原千明。不敬懇談会のときなんか、ちょっと恥ずかしくなかったかな。
2001年02月11日(日) 水の中の失楽/アニメ『も〜っとおじゃ魔女どれみ』1・2話ほか
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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