無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2001年02月24日(土) それはせんせい/アニメDVD『エクセルサーガ』への13巻(完結)ほか

 朝起きると腹を下している。8時には家を出る予定だったが、トイレから離れられず、風呂とトイレを往復して10時を過ぎる。
 父から電話があり、病院の方に連絡を入れたとのこと。つくづく細かい性格だ。私が物事を大雑把に考えがちなのは、父に対する反動だろう。
 新しい病院は昔住んでた町にある。今住んでるところからもそう遠くはなく、自転車で十分ほどである。
 もともと父も私も同じ病院に同じ糖尿の治療で通っていたのだが、父の方が担当医とソリが合わず、転院してしまったのだ。いいトシして全く人間が丸くならないところが博多の人間らしいが、笑ってばかりもいられない。糖尿は遺伝性の病気なので親子で同じ医者にかかっていた方がいいだろう、という判断で仕事を休んでまで通院していたのに、これじゃ今の病院に通う意味がない。
 今度の病院は土曜日に行けるので、仕事を休まずにすむ。早いとこそうしておけばよかった。
 でも転院すると「櫃まぶし」を食う機会が減るな。

 風邪も長引いているので、担当医についでにそちらも見てもらう。扁桃腺が相当赤くなっていたらしい。クスリが四種類も出る。父から「前の医者は薬をなかなか出してくれないが、新しいとこはちゃんと出してくれるからいいぞ」と言われていたが、ホントにそうとは(^_^;)。……どっちの方がいいのかは判断に苦しむけど。
 医者が言うには、「私も長いこと医者をしてきましたけど、あなたのお父さんみたいに自分から『入院させてください』と言い出された方は初めてです」とのこと。よっぽど前の病院の治療に対して鬱憤が溜まっていたのかな。
 何だか居心地が悪い気がして、早々に退散。つい、次にいつ来ればいいのか聞き忘れた。まあ来月くらいでいいかな。

 病院に行ったその足で、天神まで回る。DVD、マンガを買いこむが、今月は少し控えめに買う。家庭争議のネタを増やすのは極力抑えねば。
 帰りに「ザ・めし屋」で「だご汁」。昔から疑問に思ってたのだが、「だご」って要するに団子のことなんだろうが、ならどうして丸い形をしてないのか。どう見ても「太くて短いうどん」なんだものな。味が濃過ぎないのはいいのだが、肝心の「だご」の腰が今いち。こういう品は、居酒屋のほうがうまいものなのだろう。

 帰宅してからは早速DVD三昧。
 でも感想はまたあとで書く。昨日も女房につきあって夜更かししたので、寝不足なのよ。



 今市子『百鬼夜行抄』8巻、よくネタが尽きないなあと感心するくらい、毎回手を変え品を変え現代の怪談を語り続けているこのシリーズ、今のホラーブームに合わせて映像化されないのが不思議なくらいだ。
 でも本当に映像化されたら、またぞろ配役のイメージが違う! みたいな騒動が起こるんだろうから、マンガのままにしておいた方がいいのかもしれない。特に実写版だと誰がいいかなんて全然思いつかないしなあ。
 今回は冒頭の『雲間の月』の話が一番好きだったので、あとの話の印象が薄い。幽霊や死後の世界を信じるかどうかっていうこととは別にして、死んだ人が生前の約束通りに帰って来るというパターンは、洋邦の怪談に共通して見られるものである。よっぽど人の心の琴線に触れるものがあるようだ。『雨月物語』の『菊花の契り』(『御法度』の中にも引用されてたけど、あれのおかげで今や元祖やおい小説のように言われているのが微苦笑もの)や『浅茅が宿』にも共通してるのは、「死ぬ前に一度しか会えない」という点だろう。『シックスセンス』が今イチ感動を呼ばないのは○○○○○○○○○が結局ただのストーカーだからなのだな。

 橋口高志『ウィンドミル』9巻、はい、すみません。キャラクターが『エヴァ』に似てるってだけで買ってます。あと1巻で終わりだし、いいじゃないの。
 一応中身はまともな女子ソフトボール根性ものなんだけどね。でも作者は多分女の子が汗を流してハアハア息を切らしてる顔を描きたいだけであろう(^_^;)。

 手塚治虫『アトム今昔物語』再読。
 『鉄腕アトム』は掲載雑誌である『少年』の廃刊のために完結していないように思われているけれど、実はこれが完結編。アトムは20世紀にタイムスリップし、エネルギーが供給されないために野ざらしになってしまい、21世紀になって改めてアトムが製造される時代になると、タイムパラドックスを解消するために宇宙人の手で破壊されてしまう。テレビ版も原型になった『メトロポリス』もそうだけど、手塚さんはともかく主人公をよく殺す。多分それは手塚さんの「人はそう簡単に幸せになれるものじゃない」という人間不信に根ざした運命観がそうさせているのであり、やはり戦争体験によって培われたものだと思うのである。
 
 DVD『空の大怪獣ラドン』を見る。
 もう何度見たか分らない本作だが、それでも忘れてるシーンは結構ある。メガヌロンが登場するまでの人間ドラマの部分なんかケロリと忘れている。そう言えば二谷友里恵のか〜ちゃん、出てたっけ、ってなもんである。
 その反面、ラドンが福岡を襲うあたりは、このシーンの次はあのシーン、と結構細かく覚えているのだ。
 でも他の地方の人にはよく分らんだろうが、大濠公園を通過して中洲に北から飛来し、天神の岩田屋に北から舞い降りるってコース、非常に不自然なのである。もっとも飛んでるんだから空をぐるぐる旋回してたんだって考えれば、どうにでも辻褄があっちゃうんだけど。
 ああ、でも昔は本当に天神コアもイムズもなかったんだよなあ。ましてや岩田屋が西鉄と喧嘩して、西鉄が新たに三越と提携することになろうとは、昭和31年当時の誰が想像し得たであろう。もしかしてラドンにぶち壊されたのがキッカケか?
 福岡もゴジラもキングギドラもガメラもついでにスペースゴジラだって来てるんだし、オタク向けに「怪獣破壊ツアー」みたいなのを計画したっていいと思うんだがな。
 知ってる人は知ってると思うが、ラストの阿蘇山でのラドン炎上シーン、『ウルトラQ』のあるエピソードのラストシーンに流用されている。白黒画面なので分りにくいが、よく見るとラドンがハネをパタパタさせてる様子が見えるのだ。さて、いったい何というタイトルの(また、何という怪獣が出る)話でしょう?
 阿蘇山にもしばらく行ってないなあ。というか、生まれてこのかた、二度しか行ったことないんだが。まだ火口は覗けるんだろうか? 煙がホントにあちこちから吹き出てたし、考えてみると結構、命懸けな観光だったわけだ。
 「え、あちらに見えますのががラドン終焉の地、こちらに見えますのがスペクター基地の跡地でございまーす」なんて観光してくれるバスガイドさん、いないかな。

 DVD『エクセルサーガ』への13巻、ついに完結。しかもテレビ未放映の最終回、26話も「無修正」で収録だ。
 そうかあ、いくら深夜アニメでも血を吐くのは御法度だったわけね。オープニングからハッちゃん、吐く吐く。
 22話で廃墟となったはずのF県F市、なぜか26話ではキッチリ復興している。アクロスも25話で崩壊したはずなのにしっかり全員復活、新たに市街征服狙ってるし、更には最終回だってえのに新レギュラーは登場するは、アニメではなかなか描写されることの少ないラブホテルの内部シーンはあるは(『パトレイバー・ふたりの軽井沢』に『エヴァ』の例のアレという先例はあるけどね)、もうやりたい放題。しかもラストは原作者対監督の対決ってなんじゃそりゃ。
 でも福岡を舞台にした映画ってのはあっても、アニメってのはなかなかなかったから(あとは『県立地球防衛軍』くらいかな)、ホントに楽しかった。
 こうたろうくん、面白いアニメ紹介してくれてありがとうね。



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