雲間の朝日に想うこと


< 何処から生まれた謝罪でしょうか >


飽く迄。

其れは、
別の個体で在って。


行動原理も
思考回路も。

別の振る舞いを魅せるのに。









唯の偶然か。

其れとも、
当然で必然なのか。


想いの共通性に気付く度。


混同し、
錯綜する。















其れは、
異なる存在なのか。

或いは、
同一の存在なのだろうか。

















唐突に。

別の存在が言の葉を紡ぐ。





 「一つ謝っとく。」
 「医者の件ごめん。」





















真偽も。

主従も。


其れ等は総て、
受容すべき対象に他ならないけれど。





本当は、
真偽も主従も無くて。


単なる、
一つの想いなのかも知れないね。





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References
 Jun.19 2015, 「知らない振りが要るのでしょうか」
 Jun.28 2015, 「記憶の偽装が役立つでしょうか」







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2015年06月30日(火)


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History
2014年06月30日(月) 想いの行き先は正しいでしょうか
2013年06月30日(日) 独り占めの様な物でしょうか
2005年06月30日(木) 今格下では勝負に成りませんか
2004年06月30日(水) 其処迄信頼出来ぬ存在ですか
2003年06月30日(月) 爽健美茶に負けるのですか



< 想いの強さで負けたのでしょうか >


如何に、
同じ想いを共有して居ようとも。

其の解は、
一意的には定まらない。



其れ故に。


何方に重きを置くのか、
其の相違に。


時に、
意地を張り合って終うけれど。






本来は、
同一の想い故に。

其処に、
自身を突き通せぬ甘さが、
宿るのだろうか。









其れとも。



意固地の張り合いに負けた、
想いの弱さだろうか。

















俺と。

子と。

別の存在と。


失う命への想いは、
数で、
勝って居る筈なのに。




遺す命への、
想いの目方が上回る。


















 「もう一人が。」
 「私から消えた強さを私に返そうとしてるのも知ってる。」

 「うん。」

 「でも断ったよ。」
 「あたしの方が強いんだから。」


あの子は。

自身が上位で在る事の自尊心を、
決して失わず。





 「小坊主との時間が少しでも長くあるようにって。」
 「子供呼んで来てくれたのも知ってる。」

 「うん。」

 「でも子供に親の命を背負わせちゃ駄目。」
 「心に一生残ったら悲惨だよ。」

 「そうだね。」


あの子は。

自身が母で在る気概も、
決して捨てない。














未だに、
俺には感知出来ぬ存在を。


 「帰ってきた。」
 「もう一人が呼んだみたいね。」

 「そっか。」
 「其れで少し胸の辺りが肌寒いのかな。」

 「ふふ。」
 「久しぶりだぁ。」


満喫しながら。





其れでも。





遺される側の事ばかりを。

あの子に、
想い続けさせて終うね。





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References
 Feb.28 2015, 「現世への寄す処でしょうか」
 Aug.14 2013, 「足並みを揃えて祝いませんか」
 Dec.04 2012, 「好きな場所は同じでしょうか」
 Dec.01 2012, 「触れられぬ温もりでしょうか」







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2015年06月29日(月)


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History
2014年06月29日(日) 気概は想いより重いでしょうか
2009年06月29日(月) 対象者だから分かるのでしょうか
2005年06月29日(水) 意思より周囲が先でしょうか
2004年06月29日(火) 井の中の蛙は安心でしょうか
2003年06月29日(日) 喧嘩の種を贈るのですか



< 記憶の偽装が役立つでしょうか >


言の葉は。

飽く迄、
意味を含有する特定の形に、
過ぎないけれど。


其処に、
想いが宿る事で。

其の形の顕す以上の、
意味を得る。





其れ故に。




形式的に、
便宜的に、
交わされる言の葉に。

然程、
力は無い筈なのに。








ふと。

其れが、
あの子の振る舞いの様に、
想えて了うのだ。


















恰も、
普段の遣り取りの様に。


 「おはよう(晴)」
 「こんな感じ?」


別の存在は。

今朝も、
あの子を真似て寄越し。




其の滑稽さに。

朝から、
笑いが込み上げる。
























 「何も履歴が無いと。」
 「戻った時にあの子が寂しがるだろうから。」

 「うん。」

 「あんたと普段通りにメールするよ。」

 「分かった。」



別の存在が演じる、
あの子は。

決して、
似てやしないのだけれど。












其の、
変な優しさと。

其の、
妙な生真面目さは。



あの子と。

何ら変わらないね。





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References
 Jun.27 2015, 「想う相手は一人でしょうか」
 Jun.26 2015, 「誰の為の同時でしょうか」
 Fed.22 2015, 「私は誰でしょうか」
 Feb.27 2015, 「今の私は何方でしょうか」







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2015年06月28日(日)


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History
2005年06月28日(火) 無意識に拒んで居るのでしょうか
2004年06月28日(月) 肱の内に居た筈では無いのですか
2003年06月28日(土) 喜びの笑顔で逢いませんか



< 想う相手は一人でしょうか >


飽く迄、
個と扱うべきなのか。

其れとも、
共と捉えるべきなのか。


其の解は。

未だに、
不明瞭なのだけれど。






少なくとも。

同一の容に寄生し、
機能を保持されて居るのだから。


基板の不具合は、
恐らく伝播するだろうと。

半ば山勘で、
予測したに過ぎない。















其れ故に。







予測の正誤よりも。


其処迄、
不具合が及んで居る事の、
大きさに。


危機感と憂慮とを、
覚えるのだ。





















あの子の不具合は。



 「この身体相当睡眠不足?」
 「あたしが夜中とか現れてもこんなこと無かったが。」



遂に。

別の存在にも、
違和感として顕在化し。















俺とあの子との、
繋がりを。


俺も。

もう一人の存在も。


互いに、
意識しながら。











 「あんたの心配してたのはこのことなんだね。」



別の存在と。

奇妙な会話が続く。





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References
 Apr.12 2015, 「帰るは適切な表現でしょうか」
 Mar.01 2015, 「扉は閉じずに居てくれますか」







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2015年06月27日(土)


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History
2009年06月27日(土) 日向の蛍を見付けられますか
2007年06月27日(水) 初めてばかりで惑いませんか
2004年06月27日(日) 避けて通れぬ壁ですか
2003年06月27日(金) 雲の上まで飛んで行けますか
2002年06月27日(木) まだ遠慮が必要なのですか



< 誰の為の同時でしょうか >


刹那の偶然が、
幾重にか、
重なり逢う事で。

飛躍的に、
想いが結わえられる刻が、
在るのだけれど。



飽く迄。


其れは、
互いの想いの範疇に在る物で。

他者の介在を、
決して、
許す事は無い。





其れ故に。




仮初めにも。

他者との間に於いて共鳴した、
其の現実が。



殊更、
奇異で。

殊更、
想いを揺らして了うのだろうか。













或いは。



望む望まぬの如何に因らず。

決して、
其処から逃れる術など無い事を、
暗示するのかも知れない。





















事在る毎に。


 「また同時だね。」

 「不思議なもんだよね。」

 「其れだけうちら縁が在るんよ。」

 「そうなのかな。」


時を揃えて行き交った、
あの子との電信は。








 「此の身体要らないってさ。」
 「あはははは。」

 「こんな時迄。」
 「同時じゃなくて良いのに。」


もう一人との間に於いても。

同様に、
成立して了う。






















不思議そうに。











 「あたしに代わっても。」
 「メールのタイミングは一緒なんだ。」
 「あんた達の繋がりにはびっくりだ。」


其の存在は。

俺に、
問い掛けて来るけれど。

















でも。

今。



俺とあの子には、
言の葉を繋ぐ術が無いよね。





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References
 Mar.09 2015, 「舌舐めずりして狙って居ますか」







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2015年06月26日(金)


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History
2014年06月26日(木) 期限を踏まえた贈り物でしょうか
2006年06月26日(月) 例外を認めた上での道でしょうか
2005年06月26日(日) やむを得ず応じたと映るのですか
2004年06月26日(土) 壊れて終えと言う事でしょうか



< 想いを断てと言うのでしょうか >


恐らくは。

残りの時間は、
そう多くは無くて。


恐らくは。

決意と覚悟とを伴う、
其の旅だから。



想いの遺らぬ様にと。

一つ、
一つ、
叶えて歩むのだけれど。










其れが。

決して望んでは為らぬ終の刻を、
前提とする事に。



気付いて。

触れずに、
進んで居るから。




叶わぬと知らされた、
其の瞬間に。

想いの在処を見失う。


お互いに。





















 「お腹痛くて動けなかった動物園でしょ?」
 「並んで歩けなかった鎌倉でしょ?」
 「海も見るでしょ?」
 「御茶ノ水ももう一回行きたいでしょ?」
 「誕生日のケーキもだ。」


 「全部入れる気?」
 「体力的にも厳しくない?」












一つでも多く。

一つでも長く。


其の想いは。

今の二人には、
大き過ぎたのだろうか。


或いは。

欲をかくなと言う、
戒めか。




其れとも。

俺への報いか。



















 「来ちゃ行けなかったのかも。」
 「鎌倉に。」











希う事でしか。

互いを支えて歩む事は、
出来ないのにね。





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References
 Jan.20 2015, 「燃料は足りて居るのでしょうか」
 Apr.20 2013, 「初めて繋がった日に為るのでしょうか」







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2015年06月22日(月)


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History
2008年06月22日(日) 実は嬉しかったですか
2006年06月22日(木) 満を持した崩壊でしょうか
2005年06月22日(水) 波乱と感じるべきなのでしょうか
2004年06月22日(火) 相手の笑顔は誰が創るのでしょうか
2003年06月22日(日) 想いを返せぬ時なのでしょうか



< 眼鏡は許さぬ想いでしょうか >


時機に恵まれず。

異なる解を選択して。

力及ばず。


何らかの理由で、
嘗て、
心残した儘で在る事に。





再び、
触れる機会を得られる幸運は。

そう、
多くは無いのだけれど。











希った其の場に。

再び、
想いを遺す刻。



其れは。

果たして、
何を意味するのだろう。




















十数年前。

前後に位置して生まれた、
其の隙間を。


埋め逢わせる様に、
並んで歩む路。









縁在る、
霊験灼かな筈の地は。




 「あのね。」
 「拒否されてる。」

 「ん?」

 「来ちゃ行けなかったのかも。」
 「鎌倉に。」




今に至って。

あの子を、
強く拒絶する。



















例え方便でも。

今は、
味方して貰えぬだろうか。



其れは。

矢張り、
此方の甘えなのかな。





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References
 Apr.20 2013, 「初めて繋がった日に為るのでしょうか」
 Aug.15 2002, 「安堵しても良いのですか」
 Jan.04 2015, 「強く想える刻ですか」
 Jan.05 2015, 「詣でた記憶に為るでしょうか」







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2015年06月21日(日)


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History
2014年06月21日(土) 変わらぬ祝いの深夜便でしょうか
2013年06月21日(金) 二人に戻れる瞬間でしょうか
2011年06月21日(火) 変わらぬ価値が在るのでしょうか
2010年06月21日(月) 真偽に未だ意味が在るでしょうか
2009年06月21日(日) 一種の約束でしょうか
2008年06月21日(土) 求心力の一つでしょうか
2007年06月21日(木) 縒り逢う様に在るのでしょうか
2005年06月21日(火) 本心は望まぬ出来事なのですか
2004年06月21日(月) 脱げる相手なのですか
2003年06月21日(土) 幸せ太りに変えられるでしょうか



< 失われた場所でしょうか >


其処が、
聖域で在るか否か。







例え。

其処に、
幾つもの要因が介在しようとも。



其の一点さえ、
其処に在るのだとしたら。

其の他は。

もしかしたら、
枝葉に過ぎないのかも知れない。












其れ故に。








其の聖域が、
曖昧に揺らいで居る事が。

足元に視線を向ける理由だと、
知って居る。



お互いに。


























 「小坊主と居るのに。」
 「熟睡は出来ないんだ。」

 「そっか。」

 「でも食欲は戻ってるし。」
 「結構動き回ってるでしょ?」














熟睡と、
食欲と、
活動性と。



あの子から失われた、
其の、
何れの要素に。

想いの根が宿るのか。












其れは。

良く分からないけれど。





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References
 Jan.27 2015, 「想いが曇ったのでしょうか」
 Jan.20 2015, 「燃料は足りて居るのでしょうか」
 Jul.26 2011, 「履歴に値する想いでしょうか」
 Apr.17 2011, 「口に出しても良いですか」







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2015年06月20日(土)


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History
2011年06月20日(月) 最内に触れた証拠でしょうか
2008年06月20日(金) 遠避けて了うでしょうか
2006年06月20日(火) 祈念の紅は消えたのでしょうか
2005年06月20日(月) 愛着の続く場所なのでしょうか
2004年06月20日(日) 彼女の何を知る雄でしょうか
2003年06月20日(金) 受け入れぬ想いを押し付けるのか
2002年06月20日(木) 償うふりが出来ますか



< 知らない振りが要るのでしょうか >


陰陽の存在は理だから。


其処に、
矛盾が浮いたとしても。

大して、
奇異では無いのだけれど。





表と。

裏と。

其の何れもに、
偽が伏されて了う時。



其の根の在処は。

果たして、
見付かるのだろうか。


















真上のあの子は。


 「結婚するんだ。」
 「もう一人が進めてたみたいなんだけれど。」


身体を揺らしながら、
途絶え途絶えに口を開き。








もう一人の存在は。


 「其れはあの子の嘘だからね。」


電信で、
其れを伝えて来る。













其の投薬が。

不治の腫れに刃向かう試行だと、
暗喩しながら。


 「治験に協力するの。」


あの子は、
腕の中から言の葉を零し。





もう一人の存在は。


 「何で止めないの?」
 「何度も意識無くしてるでしょ?」


其れが。

幾度か、
其の身を重篤な状態に陥らせて来た、
心の薬だと書き寄越す。





















倫に背けば。

其れは、
糧処か害にしか為らぬ事など、
知った相手に。









 「実験台にして良いって言ったの。」
 「医者と籍入れれば生活は安泰でしょう?」

 「子供騙しの心算?」
 「其れとも騙されて居るんじゃ無い?」




何故に。

あの子は、
在り得ぬ事の刃を、
選んだのかな。





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References
 Jul.04 2014, 「命を賭した挑発なのでしょうか」
 Jul.11 2014, 「想い入れの深いお帰りでしょうか」







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2015年06月19日(金)


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History
2011年06月19日(日) 千切れた芯は結い直せますか
2010年06月19日(土) 葡萄酒も後ろを向くのでしょうか
2009年06月19日(金) 執行猶予が延びましたか
2008年06月19日(木) 何処へ向かう心算でしょうか
2007年06月19日(火) 偶然欲しただけでしょうか
2006年06月19日(月) あなたのお家は何処ですか
2005年06月19日(日) 時のみが知る応えでしょうか
2004年06月19日(土) 今日は記憶に値する記念日ですか





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