零に近似する程、 甘い存在では無いのだ。
其の可能性は。 其の確率は。
例え、 想いが壊れようとも。
零に等しいと、 言い切れるのに。
其の言葉を、 文字にせずには居られない程。
過度の不安が、 纏わり付くのだろうか。
そんな言葉を、 雌に吐かせる雄など。
さっさと、 捨てて終えば良いのに。
「きっと小坊主は。」 「お尻なんて火傷する私の事なんて嫌いになるよ。」
姫は今夜も。
馬鹿野郎と吐き捨てたくなる言葉を、 投げ付けて来る。
此の二年。
姫は俺の、 何を見て来たのだろうか。
俺の届けた想いは、 本当に姫に辿り着いて居るのか。
必死に、 積み重ねた筈の想いは。
姫の過ごして来た、 世界の中では。
取るに足らない薄さなのかな。 |