意地と、 無茶の、 其の境目の在処を。
見極められる程の、 術は。
未だ。
持ち合わせては、 居ないけれど。
少なくとも。
悲惨と感じて居た、 其の当時を、 思い起こさせた事こそが。
既に。
意地で押し通す段階では、 無い事の、 証拠に他ならない。
其れでも。
其れでも尚。
意地を通すのでは無いかと、 怖れ。
祈る様に。
返信を、 待ち続ける。
自身の気概と、 互いの想いの深度とを。
天秤に乗せ。
「一番嫌な事だけれど。」 「こんな頼り方して御免。」
「良かった。」 「意地張られたらどうしようかと想ってた。」
「口座番号はね。」
「了解。」
あの子は。
想いを選んでくれた。
総てを奪われて。
不器用に、 逃げ出すしか無かった、 其の刻。
「手出しの療養費払ったら現金無くなった。」 「何か離婚前後の数日間を思い出す。」
其処へ、 自ら進んで戻る事は。
自身の歩みも、 此の想いも。
自ら全否定して終う事と、 同義の気がするんだ。
---------- References Sep.21 2011, 「照らせる深さでしょうか」 Dec.08 2001, 「気になり始めているのですか」
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