< 何処で判って了いましたか >
其の存在は。
少なくとも、 痕跡を消して後に入れ替わるから。
其れを、 伝えるか否かは。
総て、 此方側の言動に差配される。
其れ故に。
丁寧に、 丁寧に。
此れ迄以上に、 言の葉の端へと想いを向ける、 其の配慮が。
逆に。
僅かな違和感として、 捕らえられて了うのだろうか。
たわい無い会話の、 其の直後に。
「私の知らない所で出た?」
「如何して?」
「小坊主の電話の口調が気になって。」
「分かっちゃったか。」
「付き合い長いからね。」
あの子は。
的確な、 言の葉を追い打つ。
履歴ごと消された、 其の、 文の中身を。
如何に扱えば、 好ましい結果をもたらすのか。
其れは。
未だ、 明確では無いけれど。
あの子も。
其の存在も。
決して、 自ら問おうとせずに。
総てを、 俺に預ける心算なんだね。
---------- References Mar.04 2015, 「底無しの深度に踏み入れてませんか」 Mar.01 2015, 「扉は閉じずに居てくれますか」
|
2015年05月16日(土)
---------- History
2004年05月16日(日) 全てが誤りの選択肢なのでしょうか 2003年05月16日(金) 共に作り替えては行けませんか 2002年05月16日(木) 二人きりは寂しくないですか
< 役目を終えたと鳴くでしょうか >
永き流れの内には、 無数の、 区切りが在って。
開幕と、 終幕とを。
幾度も、 幾重にも、 繰り返し重ねるのだから。
例え極自然に、 其の一つが通過しても。
然程、 奇異な事では無いけれど。
何れ程の儀式が、 此の身を抜けた後に。
自身が、 其の壇上へと登るのか。
ふと。
其の数を数えてしまう。
姫との時間と、 綺麗に重なる歳月の。
其の区切りは。
恰も。
姫との時間の区切りの様に、 映るからだろうか。
俺よりも少しだけ早く、 姫と出逢い。
姫よりも少しだけ近く、 俺の傍に居て。
誰よりも近くで、 姫の息子との時間を過ごし。
誰よりも早くに、 娘の記憶に刻み込まれた。
其の姿。
「息子から。」 「黒猫死んじゃったって。」
「そっか。」 「随分世話になったよね。」
「死んじゃったの?」 「もう会えないの?」
起き抜けの、 姫への電話に。
皆で、 北の大地へ想いを寄せた。
祝う事を已める、 其の最初の誕生日は。
少し、 寂しいね。
---------- References May.13 2005, 「俺より想いが深い日なのですか」 Apr.10 2004, 「対抗すべき脅威の対象でしょうか」 Mar.19 2005, 「想う相手は離れたのでしょうか」 May.13 2010, 「別の水準点が在るのでしょうか」
|
2015年05月13日(水)
---------- History
2014年05月13日(火) 身体に予感を訊いて居ますか 2010年05月13日(木) 別の水準点が在るのでしょうか 2007年05月13日(日) 万に一つの刻なのでしょうか 2006年05月13日(土) 共通項には値しないのでしょうか 2005年05月13日(金) 俺より想いが深い日なのですか 2004年05月13日(木) 本音は何処に在るのでしょうか 2003年05月13日(火) 早く分かち合いたくは無いのですか
< 自由に縛りを掛けて居ますか >
切り離した一部が、 羽搏き躍る姿へ変化して。
自己自身を、 肩代わり出来るのならば。
其の対も。
闇の儘、 切り離された個として、 確立し得る。
其の前提に、 齟齬が在るのなら。
何故に。
態々、 自身を割るのだ。
其の因は。
俺に在るのか。
一部の振る舞いに。
何らかの、 制約を強いて居るのだろうか。
代弁者に由る範囲へ。
何らかの、 不足を招いて了うのか。
齟齬の在処も。
無論、 其の対処の術も。
皆目。
見当の付かぬ儘で。
もう一つの存在から。
「このままじゃ。」 「もう一人作られるよ。」
極めて確度の高い警告が、 突き付けられた。
---------- References Mar.25 2015, 「真の主従は逆なのでしょうか」 Mar.30 2015, 「呪縛の様な御礼でしょうか」
|
2015年05月02日(土)
---------- History
2009年05月02日(土) 別れる因に成りそうですか 2006年05月02日(火) 立場が違いませんか 2004年05月02日(日) 我慢の理由は笑顔でしょうか 2003年05月02日(金) 平然として見えますか
|