其の身には、 既に備わった格が在って。
格に満たぬ振る舞いは。
必ず、 無理と言う歪みを、 溜め込み。
何時の日か、 事は、 破綻を来すのだ。
其れ故に。
希う願望と。
現実に、 持ち合わせる能力に。
埋め合わせ得ぬ、 差異が、 存在する時。
全力の想いは、 現実を、 選択するのかも知れない。
其の想いは、 相手への強制力を憂える、 想いと同時に。
己を防衛する為の本能に、 違いないけれど。
職場での、 立場も。
経済力も。
精神力も。
お互いの、 信頼も。
願望を除けば。
何れの要素も、 きっと、 不足して居るのだ。
そして。
姫は、 其の無理を、 知って居るのだ。
俺は、 未だ知らない無理を。
虚勢を張っても。
俺は、 年下で、 格下だ。 |