雲間の朝日に想うこと


< 今日は記憶に値する記念日ですか >


想いの、
其の深さが。

其処に注ぐ情熱の量を、
定めるならば。



想いの、
其の深さは。

其れを記憶に留める力をも、
支配する筈だから。





記憶の確かさは。


其処に、
何れ程の想いを注いで居るか。

其の指標と成り得るのだ。













 「記念日だね♪」

 「そうだね。」


そう言う姫へ、
返事を贈りながら。



 「あんまり嬉しくないの?」

 「そんな事無いよ。」


俺は飽く迄、
微笑程度で。

然程嬉しそうには見えなかったかも知れないけれど。














一年目の、
其の日には。

記念日など、
頭の片隅にも置かずに居た、
姫が。


二年目の、
此の日には。

自分から口にした事実の方が。







記念日よりも。

俺の中では、
大きかったんだよ。





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References
 Mar.31 2004, 「信に値しないのは何れでしょうか」
 Mar.09 2004, 「記念日がそんなに悲しい日でしょうか」
 Feb.17 2004, 「何故撥ね返せなかったのでしょうか」


2004年06月19日(土)


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