飽く迄。
人は、 変化を検出するから。
質量よりも、 定常状態から逸脱した、 其の差分こそが。
多幸感の、 主因なのかも知れないけれど。
変化の軸に据えられる、 其の要素は。
何を基準に、 選択されるのだろうか。
此れ迄の、 毎年と比べれば。
多分、 想像以上に孤独な一日だけれど。
此処数日の、 毎日で並べれば。
殊更愉快で楽しい刹那に、 違いない。
「御誕生日御目出度う。」 「今日位は贈っても良いかと想って。」
「うん。」 「今日位は深夜でも欲しかったの。」
幾年も変わらぬ、 普段通りの電信も。
決め事を破って為す、 振る舞い故に。
其れが、 一層魅惑的に想えて了う。
本来は許されぬ。
真夜中の、 病室との行き交いも。
今日位は。
今年位は。
きっと、 大目に見てくれるよね。
---------- References Jun.21 2013, 「二人に戻れる瞬間でしょうか」 Jun.21 2011, 「変わらぬ価値が在るのでしょうか」
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