何らかの形に、 想いを、 注ぎ委ねる事が。
時に。
自身の代弁者以上の、 振る舞いで。
想いを、 紡ぐのだけれど。
一方で、 擬人化した想いは。
時に。
滑稽に、 互いの隙間を嘲笑うのだ。
「未だ全然芽が出ないんだね。」
「小坊主の愛が適当だからだよ。」
其の多寡を計る様に。
想いは、 沈黙を保ち。
「半分以上間引いたよ。」
「俺の愛情は間引かれちゃうわけ?」
次々に。
想いは、 毟って捨てられ。
「小坊主の愛情って半分以下?」
「半分処か某球団の勝率より悪いじゃん。」
其の大部分は。
芽吹く事無く、 潰え。
「枯れちゃったの?」
「水遣り過ぎて洪水させちゃったの。」
そして。
想いは、 溺れて腐れて終う。
生誕の祝いに贈った、 感謝の草は。
其の殆どが、 あの子へ御辞儀を始める前に、 失われた。
想いが足りぬと詰る様に。
---------- References Mar.30 2015, 「呪縛の様な御礼でしょうか」 Dec.22 2014, 「想い入れが深く為り過ぎますか」 Jun.26 2014, 「期限を踏まえた贈り物でしょうか」 Dec.23 2013, 「想い入れの多い長靴でしょうか」
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