雲間の朝日に想うこと


< 彼女の何を知る雄でしょうか >


其の日が来る事を、
正式に告げられて以降、
ずっと。


其の違いが何か。

見極めてやろうと、
想って居たから。




心の奥底に埋まり込み、
溶解する事無く留まり続ける、
邪魔な核を。

破壊する為に。



其処に、
何が在るのか。

見極めてやろうと、
想って居たから。










其の雄に向けた、
俺の視線は。

決して、
敵意の現れでは無い。




姫の男友達が。

俺の女友達と違う、
何を有して居るのかを。



逃さず見極めてやろうと、
想って居たのだ。








壁を越えられぬ、
二人の想いを、
如何に進めるか。


其の策を練る為に。










けれども。








違わない。













姫は盛んに、
此の雄との違いを言うけれど。

眼前の雄と、
俺の女友達と、
何ら差が無いのだ。

















進んだ酒精に、
酩酊して。

隣の俺へ、
拳と言葉の暴力を振るいながら。

姫は又、
泣き叫び続ける。





きっと、
何れ程の傷を俺に負わせたかなど。

明日は、
覚えちゃ居ないけれど。





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References
 Jun.03 2004, 「徐々に追い詰めて居ますか」
 May.22 2004, 「既に消せない傷でしょうか」


2004年06月20日(日)


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History
2003年06月20日(金) 受け入れぬ想いを押し付けるのか
2002年06月20日(木) 償うふりが出来ますか





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