其の日が来る事を、 正式に告げられて以降、 ずっと。
其の違いが何か。
見極めてやろうと、 想って居たから。
心の奥底に埋まり込み、 溶解する事無く留まり続ける、 邪魔な核を。
破壊する為に。
其処に、 何が在るのか。
見極めてやろうと、 想って居たから。
其の雄に向けた、 俺の視線は。
決して、 敵意の現れでは無い。
姫の男友達が。
俺の女友達と違う、 何を有して居るのかを。
逃さず見極めてやろうと、 想って居たのだ。
壁を越えられぬ、 二人の想いを、 如何に進めるか。
其の策を練る為に。
けれども。
違わない。
姫は盛んに、 此の雄との違いを言うけれど。
眼前の雄と、 俺の女友達と、 何ら差が無いのだ。
進んだ酒精に、 酩酊して。
隣の俺へ、 拳と言葉の暴力を振るいながら。
姫は又、 泣き叫び続ける。
きっと、 何れ程の傷を俺に負わせたかなど。
明日は、 覚えちゃ居ないけれど。
---------- References Jun.03 2004, 「徐々に追い詰めて居ますか」 May.22 2004, 「既に消せない傷でしょうか」 |