雲間の朝日に想うこと


< 初めてばかりで惑いませんか >


自身に眠る、
其の姿を。

他者の介在に因って、
初めて、
目の当たりに知覚した時。





果たして、
悦ぶのだろうか。

其れとも、
戸惑うのだろうか。

或いは、
躊躇うのだろうか。










唐突に、
眼前で溢れ出した、
自身の想いは。

俄には、
受け容れ難かったに違いない。




未だに。

其の想いを、
持て余して了うのだから。


お互いに。


















 「多分。」
 「小坊主しか知らない。」
 「私だって知らなかったし。」


他者の触れた指に応じて、
溢れ出す自身も。


 「愛してるって言ったのは。」
 「小坊主がはじめてなのよ。」


他者の想いに応じた、
其の言葉も。




坂の街の人は。

初めてだと、
そう、
口にして。














俺は、
余計に戸惑い。

殊更、
其の過去に想いを寄せて終う。





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References
 Jul.27 2003, 「進まぬ想いも想いでしょうか」







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2007年06月27日(水)


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History
2004年06月27日(日) 避けて通れぬ壁ですか
2003年06月27日(金) 雲の上まで飛んで行けますか
2002年06月27日(木) まだ遠慮が必要なのですか





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小坊主
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