互いを結う、 其の絆へ、 より強固な耐力を、 加える為に。
互いの間に。
幾つかの決め事を、 時に、 設けるけれど。
其の決め事が、 崩れ落ちる時は。
決め事を、 不要とする迄に。
絆が、 育った時なのだろうか。
其れとも。
絆が裂け始める、 其の時なのだろうか。
節目節目を彩る、 其の紅は。
互いの決まり事で、 在り続けると。
そう、 勘違いして居たのかも知れない。
「記念日の葡萄酒買って来たの?」
「え?」 「あ、忘れてた!」
「本気かよ・・・」
「土曜だから呑もうと。」 「そう思って買ってきたんだけれど・・・」
「良いよ。」 「呑んじゃおうよ。」
呑みたい時に呑めば、 其れで良いのだと。
理解在る振りをして、 口に出した言葉は。
本当は、 自棄に成った言葉だと。
姫には、 通じないのだろうな。
記念日には必ず在った筈の、 紅い葡萄酒が。
食卓から、 初めて消えた。
---------- References Jun.19 2005, 「時のみが知る応えでしょうか」 Sep.07 2004, 「今年も繰り返したのでしょうか」
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