自らに、 想いの豊かさが不足する時。
自身の、 直ぐ隣に在る筈の領域を、 感知出来ぬ時。
自身の、 視界に在る物が、 全てだと。
自分の世界が全てで、 他の世界は、 存在し無いのだと。
兎角、 勘違いをし勝ちだから。
自らに、 余裕が無い時程。
視野を、 広く保とうと願うのだ。
二人の時が、 増えれば増える程。
二人の時を、 増やせば増やす程。
二人で其処に、 停滞してしまうから。
互いに、 余裕が無い時でも。
別の世界に、 其の身を置いて。
自身の視界と、 自身の想いを、 拡げて。
そして必ず。
再び二人、 寄り添うんだ。
「今日一つ、分かった事があるの。」
仕事の中身を、 嬉しそうに話す姫の姿が。
俺の境界線をも、 柔軟に拡げて行くから。
自身の知らぬ領域で、 相手が深まれば。
其処に想いを加えて、 自身を深めて行けるのだから。
相手の姿が見えぬ不安に、 目隠しをしても。
相手の向上を、 ひたすらに願う時が。
在って良いんだよね? |