互いが、 互いに、 絡み合う様に。
傍で、 流れて行きながらも。
飽く迄、 其の束を結わえるだけで。
決して、 交わる事の無い流れ。
二筋が触れる事で。
必然的に。
対流や、 渦流や、 分流や、 合流が、 生じて終うのだから。
互いが合流して創られる、 太き、 強き、 其の流れよりも。
寧ろ。
交わる事無く、 並列に、 縒り逢わされて行く、 束の方が。
強固でしなやかな、 結び付きなのかも知れない。
あの子の、 誕生日を祝う文に。
「夏には結婚の予定〜。」 「因みに別の人(笑)」
「何だよ。」 「別れたら俺の所に来るって言ってたくせに(笑)」
「だって〜ぇ。」 「あの時小坊主には彼女いたじゃん・・・(笑)」
あの子が応じた、 普段より若干軽めの文を、 眺めながら。
互いのあの時が。
既に、 幾度も在る事に気付き。
此れからも。
噛み逢わぬあの時だけを、 積み重ねて行く様に、 想うのだ。
---------- References Jun.22 2005, 「波乱と感じるべきなのでしょうか」 Aug.02 2004, 「挑発の応えに成り得る質でしたか」 Jun.23 2003, 「繋ぎの種が必要ですか」 Jun.24 2002, 「惑わす力をお持ちですか」
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