軽い口約束。
其れは、 軽口の一つだろうか。
其れとも、 約束の一つだろうか。
例え其処に真を添えても。
其の軽さは、 真を暈かし誤魔化し曖昧にして終うから。
其処に、 如何程の真が宿るのか。
其れを正確に量る術は、 受け手にも、 送り手にすらも無いのかも知れない。
けれども。
互いに、 許容する想いが存在しない限り。
決して、 軽さを加えたりする事など、 無いのだ。
何年も、 何年も。
ずっと、 其の軽さを持ち続ける事が。
本当は、 想いの重みや真の深さを暗示するのか。
「お誕生日おめでとう。」
毎年の、 けれども僅かに年一度の、 便りに。
「お爺ちゃんになって横に誰もいなかったら。」 「私が行くから予約ね。」
あの子は、 相変わらずの言葉を添える。
此れは、 軽口の一つだろうか。
其れとも、 矢張り約束の一つなのか。
---------- References Jun.21 2008, 「求心力の一つでしょうか」 Jun.21 2007, 「縒り逢う様に在るのでしょうか」 Jun.22 2005, 「波乱と感じるべきなのでしょうか」 Aug.02 2004, 「挑発の応えに成り得る質でしたか」
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