今、 現在の想いは。
飽く迄、 刹那の想いで。
其の想いが、 過去、 或いは未来の想いと、 変わる事無く。
同一で、 在り続ける保証など、 無いから。
其の問いは、 愚問で。
其の応えも、 貧弱で。
何の意味も、 持たないけれど。
其の言葉は。
現在は、 過去より、 良化した刻だと。
少なくとも、 証明し得るのだろうか。
其れは幻想で。
幾年かの後には、 逆の立場に相当する言葉を、 浴びせられるだろうか。
「続けようと思わなかったの?」
「別れようと思ってたよ。」 「人間として好きじゃなかったのかなぁ。」
「そんな雄と何故付き合ってたの?」
「わかんない。」
そう表現する、 一つ過去の雄と。
「三年間の中で。」 「一度も別れようとは思わなかったの?」
「無理と思ったことはあるけれど。」 「別れようと思ったことはないよ。」
そう表現する、 今現在、 寄り添う雄と。
間に潜む差異は、 只の、 時の流れだけかも知れないと。
感じながら。
姫と、 三年目の記念日を、 祝う。
紅色の葡萄酒を添えて。
---------- References Jun.19 2004, 「今日は記憶に値する記念日ですか」 |