極稀に、 著しい変化が生じる事は、 在るのだけれど。
大抵は、 然程大きな変化など、 無いから。
嘗てと、 明らかに異なって居る、 振る舞いへ。
違和感と、 警戒感を、 抱かざるを得ない。
其れ故に。
急な誘いへの、 其の、 素早い応答や。
急な、 待ち合わせ場所の変更に応じた、 素早い行動に。
「珍しいじゃん。」 「如何したの?」
俺は。
想わず、 疑問符を放って了う。
「え?」 「ちゃんと彼氏と別れられたの?」
「別れたよ。」 「今も時々メールは来るけれど無視。」
ベトナム料理と 麦酒と、 そして近況を。
交互に口にする、 其の、 口調や調子に。
決して、 疑問符は見当たらないのだけれど。
「そんなに変?」
「うん。」 「変。」 「雪降らん?」
其の顔を、 眺めながらでも。
矢張り、 気持ち悪さを抱いて了うんだね。
久しぶりの誘いだから。
唯、 嬉しかったのかな。
花見の彼女は。
---------- References Apr.14 2007, 「ずれ続けるのでしょうか」
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