然りげ無い、 自然の振る舞いには。
想いも掛けぬ能力が、 其処に、 秘められて居るから。
時に、 其の能力を、 遺憾なく発揮して。
柔らかに、 救いの手を、 差し伸べてくれるけれど。
然りげ無い、 自然の振る舞いは。
想いも掛けぬ能力を、 其処に、 隠し持って居るから。
時には。
逆に、 想いを鋭く切り裂く事も、 在るのだ。
其れ故に。
無意識下で生じる、 振る舞いに。
相手の、 深層から生じる想いを、 明確に感知する。
「暑い。」 「暑いよ!」
隣に、 居ない筈の俺に。
姫は、 譫言を言い。
寝床に、 其の拳を叩き付けて。
嫌々をした。
俺も、 そろそろ寝たいのだけれど。
姫の隣に行って、 殴られないだろうか。
---------- References Jun.01 2005, 「住めぬ土地が在るのでしょうか」 |