未踏の山々へ、 足を向け。
一つ、 一つ。
其の山を、 登り、 踏み締める事は。
誰もが歩む、 定められた路で。
例外無く、 自身の眼前にも、 在るけれど。
其の、 未踏の山々へ。
足を、 向ける為には。
意思の、 統一こそが。
最低の、 条件なのだ。
其れ故に。
根本の意思確認が、 先ず、 必要で在る筈なのに。
曖昧な儘。
意識が、 周囲へ向かって了う。
「だって。」 「小坊主の親が止めろって言うよ?」
姫は。
盛んに、 周囲を口にするけれど。
其れ以前に。
俺と、 姫の、 意志が。
逢って居ないね。
---------- References Jun.21 2005, 「本心は望まぬ出来事なのですか」 |