変わる事無く、 其処に在り続ける、 絶対値に。
例え、 変化が無くとも。
周囲の環境から、 加わる、 可変値の存在が。
恰も、 其れが変化して終ったかの様に、 感知させるから。
時に惑い、 失い、 見誤るのだけれど。
互いが、 其の普遍量に注視し、 居るだけで。
其の価値は、 在り続けるのだろうか。
其れとも。
環境に、 埋もれて終わぬ様に。
強度を増幅する必要が、 在るのだろうか。
「あのな。」 「何の為に此の時期に逢ったんだろうって。」
「逢う事が贈り物でしょ?」 「随分進歩したじゃない。」
「そうかなぁ。」 「でも普通忘れねぇだろ?」
「小坊主の誕生日なんて。」 「言葉すら無かったのよ?」
「そっか。」 「似た様な物か。」
此れ迄と、 何ら変わる事無く。
今年も、 贈られた言の葉に。
此れ迄と、 何ら変わる事無く。
唯、 言の葉を贈っただけの、 俺に。
「誕生日おめでとう。」 「御免な。」
「有難う。」 「今年も続いたね。」
あの子は、 想いを添えてくれた。
---------- References Jan.30 2011, 「噛み逢わぬ故の想いでしょうか」 Jun.21 2010, 「真偽に未だ意味が在るでしょうか」
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