雲間の朝日に想うこと


< 今格下では勝負に成りませんか >


其の身には、
既に備わった格が在って。



格に満たぬ振る舞いは。

必ず、
無理と言う歪みを、
溜め込み。



何時の日か、
事は、
破綻を来すのだ。






其れ故に。



希う願望と。

現実に、
持ち合わせる能力に。


埋め合わせ得ぬ、
差異が、
存在する時。



全力の想いは、
現実を、
選択するのかも知れない。










其の想いは、
相手への強制力を憂える、
想いと同時に。

己を防衛する為の本能に、
違いないけれど。

















職場での、
立場も。

経済力も。

精神力も。

お互いの、
信頼も。


願望を除けば。

何れの要素も、
きっと、
不足して居るのだ。







そして。

姫は、
其の無理を、
知って居るのだ。

俺は、
未だ知らない無理を。












虚勢を張っても。

俺は、
年下で、
格下だ。


2005年06月30日(木)


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History
2004年06月30日(水) 其処迄信頼出来ぬ存在ですか
2003年06月30日(月) 爽健美茶に負けるのですか



< 意思より周囲が先でしょうか >


未踏の山々へ、
足を向け。


一つ、
一つ。

其の山を、
登り、
踏み締める事は。




誰もが歩む、
定められた路で。

例外無く、
自身の眼前にも、
在るけれど。









其の、
未踏の山々へ。

足を、
向ける為には。



意思の、
統一こそが。

最低の、
条件なのだ。












其れ故に。

根本の意思確認が、
先ず、
必要で在る筈なのに。




曖昧な儘。

意識が、
周囲へ向かって了う。















 「だって。」
 「小坊主の親が止めろって言うよ?」


姫は。

盛んに、
周囲を口にするけれど。






其れ以前に。


俺と、
姫の、
意志が。

逢って居ないね。





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References
 Jun.21 2005, 「本心は望まぬ出来事なのですか」


2005年06月29日(水)


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History
2004年06月29日(火) 井の中の蛙は安心でしょうか
2003年06月29日(日) 喧嘩の種を贈るのですか



< 無意識に拒んで居るのでしょうか >


然りげ無い、
自然の振る舞いには。

想いも掛けぬ能力が、
其処に、
秘められて居るから。



時に、
其の能力を、
遺憾なく発揮して。


柔らかに、
救いの手を、
差し伸べてくれるけれど。










然りげ無い、
自然の振る舞いは。


想いも掛けぬ能力を、
其処に、
隠し持って居るから。






時には。

逆に、
想いを鋭く切り裂く事も、
在るのだ。











其れ故に。




無意識下で生じる、
振る舞いに。

相手の、
深層から生じる想いを、
明確に感知する。












 「暑い。」
 「暑いよ!」



隣に、
居ない筈の俺に。

姫は、
譫言を言い。


寝床に、
其の拳を叩き付けて。

嫌々をした。











俺も、
そろそろ寝たいのだけれど。

姫の隣に行って、
殴られないだろうか。





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References
 Jun.01 2005, 「住めぬ土地が在るのでしょうか」


2005年06月28日(火)


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History
2004年06月28日(月) 肱の内に居た筈では無いのですか
2003年06月28日(土) 喜びの笑顔で逢いませんか



< やむを得ず応じたと映るのですか >


何かを望む、
其の時が。

同時に生じる事など、
然程、
多くは無いのだ。







飽く迄、
抑制が大きく発達した、
生物で。


飽く迄、
本能に理性が被さった構造を、
取るのだから。



常に、
其の対象を欲し続ける事など、
無いのだ。











其れ故に。






其の時が重なる様に、
想いを、
重ね逢わせる事が。


紛れも無く、
相手への想いで。



お互いが、
お互いに、
想いを重ね逢わせる上で。

必須の、
振る舞いでは無いのだろうか。
















想いに。

義理で応じて居る訳では、
決して無いのに。





 「義理でなんか抱かなくて良い!」


そう一言残して、
姫は、
背中を向けて終う。














元気の、
無い時が在っては。

駄目?


2005年06月26日(日)


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History
2004年06月26日(土) 壊れて終えと言う事でしょうか



< 半ば投げ遣りなのでしょうか >


軽口には、
想い遣りが含まれる事が、
必須で。

其の、
軽口に含む想い遣りを、
相手へ届ける事が、
最低の条件だ。




其れ故に。


魅せる軽口の、
其の隙間隙間を埋める様な、
想いが。

何処にも無い時。




軽口の持つ、
負の向きの重みが、
強調され。


投げ遣りや、
不信や、
自分勝手を。


相手に、
突き付けるのかも知れない。












 「止めるよ。」


嘗て宣言した、
其の想いと裏腹に。



遅れて居ると、
可能性が在ると、
認識して居ながら。

煙草を吸い続け、
酒を呑み続ける事も。








 「やばいかもしれない。」


姫が、
姫自身の場所へ、
そう記す事も。









重要度は、
然程、
高く無いと想う証明で。


同時に。

俺への、
想いの無い仕打ちなのだ。












始めの、
根本の、
会話が。

足りなかったのかな。






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References
 Jun.21 2005, 「本心は望まぬ出来事なのですか」


2005年06月25日(土)


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History
2004年06月25日(金) 出せぬ手紙が引き出しに無いのですか
2003年06月25日(水) 言葉は選べないのですか
2002年06月25日(火) 支える資格がありますか



< 酒を呑む様に成ったのですか >


自身に、
蓄えられた欠片を。

半ば、
無秩序に組み逢わせて、
形創られるから。


例え、
現実には生じ難い、
出来事でも。

眼前に、
出現するのだけれど。









飽く迄、
自身に蓄えられた、
欠片で。


眼前の出来事は、
創られるのだから。






自身では、
未だ、
認識出来ぬ事柄が。

其処に隠され。



想いを、
揺さ振るのだろうか。















吸わない筈の、
煙草と。

不釣合な、
度数の強い酒。





 「小坊主、氷取って。」


俺へ、
何かを頼む其の姿も。

遠慮が見え隠れする、
嘗ての口調より、
自然で、
慣れた姿だった。














何か、
起きたのだろうか。



貴女の身に。

或いは、
俺の想いに。










久し振りに、
俺は、
鮮明な貴女の夢を、
描いた。


此れからも。

現実に逢う事は、
決して、
無いだろうけれど。





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References
 Feb.05 2004, 「人の夢故の儚さでしょうか」
 Aug.26 2003, 「夢の中ぐらいは夢を見ませんか」
 Jan.14 2003, 「夢も形に出来ますか」


2005年06月23日(木)


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History
2004年06月23日(水) 未だ隠れ家が在るのですか
2003年06月23日(月) 繋ぎの種が必要ですか



< 波乱と感じるべきなのでしょうか >


人には、
慣れが在るから。

人には、
周囲の環境に順応する能力が、
備わるから。


自身の感覚は、
生じた過去に応じて、
変化するけれど。




其れは飽く迄、
自身から周囲へ向かう、
相対的価値観で。

絶対的物差しでは、
測定されて居ないのだ。









其れ故に。


波乱が常で。

通常の波乱は、
最早、
波乱では無いかも知れないけれど。




其れを、
波乱と感じられる感覚が。

きっと、
肝要なのだ。












けれども。








生じる出来事を、
常に、
突拍子も無く感知する事は。

或いは、
相手に対する想いの不足を、
証明するのかも知れない。

















誕生日の、
御祝いに乗せて。

新婚生活の様子を聞く為の、
文で在る筈だったのに。


今回の応えも、
端的な事実の突き付けだった。







 「おめでとさん♪」
 「そろそろ新婚生活だっけ?」

 「ありがと。」
 「んで、この前別れた。」



あの子の想いは。

再び惑い、
渦の中へ流れて居るんだろうな。





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References
 Aug.02 2004, 「挑発の応えに成り得る質でしたか」


2005年06月22日(水)


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History
2004年06月22日(火) 相手の笑顔は誰が創るのでしょうか
2003年06月22日(日) 想いを返せぬ時なのでしょうか



< 本心は望まぬ出来事なのですか >


確実に近い確信として、
何れだけ、
事実を感知して居たとしても。


何れの側から、
其の事実が齎されたかで。


意味合いは、
異なって来るから。




其の場に持ち込まれた、
一つ目の切っ掛けを、
軽く流して。



次に持ち込まれるであろう、
相手から、
本気の、
切っ掛けを。


じっと、
待ったのだ。









拒絶の意志は。

自身では無く、
飽く迄、
相手の側にしか存在しないから。



気付いて居ても、
何も、
魅せずに居たのだ。










其れ故に。








 「小坊主。」
 「嫌なんだけれど。」


其の切り口で。

此れから、
何が語られるか、
一瞬で察知したけれど。





語られる、
其の一言一言が、
何れ程、
本心に近いのか。

逆に、
裏返しの言葉なのか。



慎重に、
見極めねばならない。















 「生理来ないんだけれど。」
 「一週間も遅れる人じゃないんだけれどな。」
 「小坊主が二人も居るんだよ?」
 「嫌なんだけれど。」
 「籍入れなくて良いから。」
 「認知だけしてくれる?」
 「でも大丈夫だよ。」
 「もうすぐ来そうだから。」



限界迄、
姫は、
隠して居た心算に違いない。

月の悪戯が訪れそうだと、
感じたからこそ、
一気に語られた言葉だ。











姫は、
矢張り嫌なのだ。





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References
 Jun.16 2005, 「嫌だから陰性と言うのでしょうか」


2005年06月21日(火)


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History
2004年06月21日(月) 脱げる相手なのですか
2003年06月21日(土) 幸せ太りに変えられるでしょうか



< 愛着の続く場所なのでしょうか >


自身に備わらぬ、
機能や、
自身の知らぬ、
場所は。


好奇心と、
防衛本能とを。


同時に、
刺激するから。




観て、
嗅いで、
触れて、
動かして。

其の対象を、
調査し、
理解しようとする事は。



飽く迄、
自然な振る舞いだけれど。










其の対象が、
既知の、
場所と成った時に。

其の探求心は、
何れだけ、
継続するのだろうか。















探求心が、
続いてさえ居れば。





自身の、
相手への想いは。

途切れる事無く、
続いて居ると想っても、
良いのかも知れない。
















 「のぼせちゃった・・・」

 「あのな、如何して逆上せる迄、入ってるんだよ!」

 「これ。」

 「何ひっぱってんの!」





姫には無い、
俺の、
雄の象徴を。

姫は逆上せる迄、
待って居た。





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References
 May.01 2005, 「道具の応用の一つなのでしょうか」


2005年06月20日(月)


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History
2004年06月20日(日) 彼女の何を知る雄でしょうか
2003年06月20日(金) 受け入れぬ想いを押し付けるのか
2002年06月20日(木) 償うふりが出来ますか



< 時のみが知る応えでしょうか >


今、
現在の想いは。

飽く迄、
刹那の想いで。


其の想いが、
過去、
或いは未来の想いと、
変わる事無く。

同一で、
在り続ける保証など、
無いから。





其の問いは、
愚問で。

其の応えも、
貧弱で。



何の意味も、
持たないけれど。









其の言葉は。


現在は、
過去より、
良化した刻だと。

少なくとも、
証明し得るのだろうか。





其れは幻想で。

幾年かの後には、
逆の立場に相当する言葉を、
浴びせられるだろうか。












 「続けようと思わなかったの?」

 「別れようと思ってたよ。」
 「人間として好きじゃなかったのかなぁ。」

 「そんな雄と何故付き合ってたの?」

 「わかんない。」


そう表現する、
一つ過去の雄と。




 「三年間の中で。」
 「一度も別れようとは思わなかったの?」

 「無理と思ったことはあるけれど。」
 「別れようと思ったことはないよ。」


そう表現する、
今現在、
寄り添う雄と。





間に潜む差異は、
只の、
時の流れだけかも知れないと。


感じながら。













姫と、
三年目の記念日を、
祝う。

紅色の葡萄酒を添えて。





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References
 Jun.19 2004, 「今日は記憶に値する記念日ですか」


2005年06月19日(日)


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History
2004年06月19日(土) 今日は記憶に値する記念日ですか



< 二人で治す事は不可能ですか >


例え、
強い拒絶の想いが、
在っても。

或いは、
強い拒絶の想いが、
在るからこそ。




半ば強制的に。

望まぬ風景が、
目の前に、
何度も現れるのだから。






其の世界は。

飽く迄、
防衛本能の一環が、
表出しただけで。




決して、
病的な物では無いのだ。









けれども。




相手や、
自身を。

何度も傷付け、
幾度も抉るから。


其の世界は。

徐々に、
想いを蝕んで行くのだろうか。













周期的な、
後ろ向きの背中に。


 「自分は病気かもしれない・・と思ってしまった。」


姫は、
初めて、
弱音を吐いた。












独りで、
気に病む事無く。

一緒に、
緩やかに、
治せば良いのだ。




毎日の様に見て居た、
其の嫌な夢は。

今は、
何ヶ月かに一度の、
夢なのだ。






 「小坊主、もう夢で言わない?」

 「言わないよ。」

 「此の人は友達だからって言いながら。」
 「一緒にお風呂に入ったりしない?」

 「しないよ。」










何れだけ、
嫌な夢を見ても。

今朝も、
俺は隣に居るでしょう?





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References
 Jan.23 2005, 「一晩で季節は戻るのでしょうか」
 Dec.02 2004, 「二人切りの夢も離別の詩なのですか」
 Dec.06 2004, 「助け舟でしょうか」


2005年06月18日(土)


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History
2003年06月18日(水) 必要な秘密でしょうか
2001年06月18日(月) 逃げているだけじゃないですか



< 嫌だから陰性と言うのでしょうか >


日々、
自身の周囲で起こる、
出来事には。

軽も重も、
混濁して居るから。


其の、
僅か一つで。

自身の流れを、
大きく変化し得る出来事が、
在るけれど。





其の、
僅か一つに。

自身の流れを、
変えられたくは無いと、
希う事は。



何の不思議も無い。










其れ故に。





流れを、
大きくうねらせる能力が、
備わった出来事には。



例え、
画面から流れる、
創られた世界でも。

過剰に、
反応して終うのだろうか。













新たな芽吹きを、
予感させる、
其の幸福の線は。


姫の、
或いは俺の。

日々の流れを、
確実に、
変化させるけれど。




 「出来たからって一緒になるのは。」
 「嫌だからね。」


飽く迄、
姫は、
拒絶の意志を宣言して居るのだ。















 「私も、陰性検査する?」


陰性と、
決め付けた上で。

物語と同様に、
新しい命の検査をすると、
巫山戯る意図は。



何処に在るの?


2005年06月16日(木)


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History
2004年06月16日(水) 相手の自分を許容出来ますか
2003年06月16日(月) 恋煩いだと片付けて良いのでしょうか
2002年06月16日(日) もう少しだけ潜ってますか



< 火消しは火を付ける者でしょうか >


お互いの間には、
確かに、
境界線が存在して。


其の線を、
侵食せぬ様に。

想いを以て、
距離感を、
見積り続けるのだけれど。




其処には、
想いが在るから。


侵食に対して、
或る程度、
寛容に振る舞えるのだ。








けれども。




二人の周囲へ、
二人で築いた境界線に、
土足で侵入する、
其の存在へは。

想いなど無いから。








不要な敵意や、
過度の不快感が生じ。

更には、
二人の境界線の内側へ。
其の刃を向けて。




内なる存在迄、
傷付けて終うのだろうか。














 「押入にもあるんだね。」
 「私のパンツ、なかったよね?」

 「知るか!」



下着の置き場所の、
確認を、
俺に求める姫へ。

不要な怒りを向けて終った。












只の、
消防検査なのに。


2005年06月15日(水)


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History
2004年06月15日(火) 決まり事を一つ減らしましょうか
2003年06月15日(日) 人を舐めてやしませんか



< 義務化した行為と言うでしょうか >


特に、
意識的して。

其の振る舞いを、
記憶し、
強化した訳では無いのに。



其の動作は。

半ば自動的に、
生じて了うから。






何かの拍子に。

無意識下で、
其の動作が発動しないか。



危惧するのだ。










けれども。

其の向きを、
入れ替えれば。







其の振る舞いを、
半ば自動的に、
受け容れて了うから。



何かの拍子に。

無意識下で、
其の動作を許さないか。



不安なのかも知れない。
















 「乗りたいんでしょ?」

俺も。


 「乗って欲しいんでしょ?」

姫も。

互いに、
責任を擦り付けるけれど。












座椅子に座った、
俺の上に、
笑顔を魅せながら。

何時の間にか、
姫は、
座って居る。


2005年06月13日(月)


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History
2004年06月13日(日) 別れ話に先手を打てますか
2001年06月13日(水) 振り上げた拳を納められるか



< 無言なら踏み止まれますか >


何の存在も、
其処に無い事で。


意味や、
意図や、
想いを。

其の場に創り出す事が、
可能だけれど。





間と言う空間に。

際立たせた想いを、
乗せる為には。


互いに、
芸が要るのだ。










其れ故に。








意図を乗せる技術の、
不足と、
意図を受け取る能力の、
欠如が。

重なり逢えば。



違和感と、
伝え切れて居ない想いの、
存在を。


場の空白は、
確実に記すのだ。















 「帰りに寄ろうと思うんだけれど。」
 「小坊主はそっちにいる?」

 「うん、大丈夫。」
 「特に出張も入って無いよ。」



滅多に鳴らぬ着信音と同時に、
告げられた、
君の来訪の予定に。

少し、
小躍りしながら。













電話を切る間際の、
間延びした、
無音が。



未だ踏み込めぬ、
言葉の存在を。


互いへ、
知らしめる。





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References
 May.30 2005, 「要らぬ隠し味だったでしょうか」


2005年06月11日(土)


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History
2004年06月11日(金) 最後には受け入れてもらえるでしょうか
2003年06月11日(水) 早く我が家に来られませんか



< 選んだ言葉は適切ですか >


文字や、
言葉や、
画や、
形や。


自身を、
他者に、
伝播させる為には。

様々な手段が、
在るけれど。





一つ一つの、
手段の内に於いても。

其の使い方如何で、
様々な効果を産み出す事が、
可能なのだ。






其れ故に。



自身の想いが、
相手へ、
伝えられる様に。

文字を選び、
言葉を選ぶけれど。














其処に、
想いが無ければ。




文字や、
言葉の違いを。

感知出来ずに、
終わるのだ。













 「小坊主、ごめんね。」

 「何が?」

 「『遅くなるの?』じゃなくて。」
 「『夜、ごはんいるの?』って聞けば良かったね。」



姫は、
そう言って。


今朝、
問いに応えられぬ俺を、
詰った事を。

詫びたけれど。












違うよ。






其の、
言葉の違いに棲む想いを、
感知出来ぬ以上。

俺に、
想いが、
不足して居るだけだよ。


2005年06月10日(金)


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History
2004年06月10日(木) 眼前に信は無いのでしょうか
2003年06月10日(火) 変化を付けて罰が当たるか



< 無意識に脱ぐのでしょうか >


眠りに就いた、
其の、
脳裏の中で。

形創られる世界は。



何れ程、
其の詳細を耳にした処で。

他人には、
創り得ぬ世界だから。







暫く続いた、
其の、
出来事が。

何の目的で、
何の様な手順で、
生じた物か。


他人に、
理解出来る筈は、
無いのに。








 「何でだと思う?」


本人すら、
其の理由が浮かばぬと言う。














未知は、
不安を呼び覚ますのだ。




何処で、
其の行為が出現するか、
判らぬから。

怖れを抱くのだ。














 「今日はズボン脱げてなかったよ!」


起き抜けに、
笑顔を振り撒きながら。

姫は、
自慢気に言うけれど。













普通、
寝て居る間に脱ぐ物?





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References
 Jun.21 2004, 「脱げる相手なのですか」


2005年06月08日(水)


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History
2004年06月08日(火) 今から来られるじゃ駄目でしょうか
2003年06月08日(日) 鬼になれますか



< 痙攣の数が想いの深さでしょうか >


想いを、
深く、
深く、
交わし逢う行為には。

寄せては返す、
二つの、
波が揺れて居て。




其の波の、
周期や、
波長は。

必ずしも、
同じでは無いから。









何れ程、
其の想いが深かろうと。





うねる波の頂上を、
同時に、
同じ数、
捕らえる事は。

不可能だけれど。












互いの、
想いの深さには。

決して比例する事の無い、
物理的な痙攣に。



少しだけ、
寂寥感が伴うのだろうか。

















例え、
頂上を捕らえる回数が、
少なくとも。

姫の想いが、
負けて居る証明では、
無いのだから。







 「何でがくがくしてないの?」
 「私なんか3回もがくがくしたのに!」


 「俺が3回もがくがくしたら。」
 「今日一日仕事になんねぇーじゃん。」



其処迄、
悔しさを露わにしなくても。

良いのにね。


2005年06月07日(火)


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History
2004年06月07日(月) 隣に映るのは嫌いな雄ですか



< 中身の無い象徴ですら拒絶ですか >


自身の姿が、
其処から、
消えた後にも拘わらず。


其の場に残す、
象徴に。

何れ程の意義が、
棲むのか。




予測不可能だけれど。






互いの姿が、
消失した後でも。

傍に寄り添いたいと、
願う事は。



恐らくは、
想いの延長なのだ。









其れ故に。




自身の墓へ、
共に棲んで欲しいと、
希う事が。

共に寄り添う、
宣言に、
成り得るのかも知れないけれど。













 「私は平らなお墓が良いなぁ。」

 「基督教のお墓みたいなやつ?」

 「うん。」


何気なく、
振る会話に。

やんわりとした、
拒絶を封じ。










 「俺の墓には入らないの?」

 「他人じゃ入れないのよ?」


至極、
当たり前の返答を。

至極、
態とらしく、
返すのだ。













真剣を交えれば。

姫は、
全部捌いて終うのにね。


2005年06月05日(日)


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History
2004年06月05日(土) 別れに値する理由は何れですか
2003年06月05日(木) 母子で表札を架け替えましたか
2002年06月05日(水) 自棄になる必要がありますか



< 身を切る想いで想うのでしょうか >


視線の、
方向転換は。


自身に不足する、
経験や、
想像力を。

少しだけ、
補足してくれるから。








想いに、
惑いが在る時には。


自身が向けて居る、
其の視線へ。

様々な変化を、
添えて観るのだ。





例えば。

自身の立場と、
相手の立場を、
逆さに入れ替えて。


或いは。

自身と同様の境遇を、
通過した、
其の想いを観察して。












けれども。

周囲の放つ視線は、
飽く迄、
正規分布を織り為すから。




分布の極地に、
特異な境遇に、
漂う想いは。

余計に、
惑いを増して了うのだろうか。















姫にも、
息子が居るのだ。

其の身を、
容易く、
置き換えられるのだ。




其れ故に。

きっと、
俺の母親が発する想いを、
俺以上に、
其の身に感知出来るのだ。














 「自分の息子が。」
 「10歳も年上の人を結婚したいと言って連れて来たら。」
 「嫌だよね?」

 「うん。」
 「嫌だなぁ。」

 「やっぱりなぁ・・・」



姫の親友と話した、
其の日から。

姫の眼が、
切なさを帯びて居る。





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References
 May.26 2005, 「残酷な矛盾でしょうか」
 May.24 2005, 「何を指した今なのでしょうか」


2005年06月04日(土)


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History
2003年06月04日(水) 何故出来ないのでしょうか



< 操り人形でしょうか >


友人としての関係と、
家族としての関係が。

同様の想いの上で成り立つとは、
言えないけれど。






少なくとも。

未知に対する、
不安や、
恐怖を、
誘発する必要は無いから。




更には。

其の相手への、
理解が、
或る程度育って居るのだから。









枠の内側に、
招き入れる相手を。

或いは、
其の相手に付随する、
家族を。




案外すんなりと、
受け容れる事が出来るかも知れない。




相当量の、
安心感と共に。












けれども。




自身の、
目に届く欠片を組み合わせて、
創り上げた世界は。

飽く迄、
安全の極致で。



外敵を避けると言う本能のみで、
構成された、
発展の無い世界かも知れない。













 「母同士は鎌倉散策に行ったんだって。」
 「嫁姑問題はなさそうね(笑)」

 「そうかもな。」
 「何かと口五月蠅そうだけれど(笑)」



俺や、
君の周囲に。

創られた世界観が、
一つ増えた。





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References
 May.30 2005, 「要らぬ隠し味だったでしょうか」


2005年06月03日(金)


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History
2004年06月03日(木) 徐々に追い詰めて居ますか
2003年06月03日(火) 女と母とどちらが大切でしょうか
2002年06月03日(月) 心強く想ってもらえますか



< 住めぬ土地が在るのでしょうか >


自身が移り住む、
其の先々では。



気温も、
湿度も、
風も。

森も、
建物も、
田も、
道路も。

雰囲気や、
土地柄も。


確実に、
異なるから。




水の合う地域と、
合わぬ地域が。

必ず在るけれど。












想う相手が、
自身に必要な其の地に、
惑う時。






自身の世界を、
捨て去るべきか。

相手の惑いへ、
蓋を加えるのか。

互いの想いを、
諦めるべきなのか。


其の天秤を傾ける要因は、
果たして、
何者なのだろうか。
















 「其れじゃ。」
 「姫は此処以外には住めないね。」


 「そうね。」
 「でも此処から北は大丈夫だよ?」



互いが、
寄り添い在る為には。

住まう土地に制約が在ると、
姫は言う。















 「小坊主、熱いんだもん。」

 「あのな。」
 「其れで住む場所迄決めるなよ!」








山背吹く、
此の地の梅雨には。

寄り添う体温は、
確かに、
必要不可欠な物だけれど。


2005年06月01日(水)


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History
2004年06月01日(火) 許されぬ呼び名でしょうか
2003年06月01日(日) 俺は代理の品なのだろうか
2002年06月01日(土) また逢えますか





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