相手を理解する事とは。
自分が定義する塊の中に、 相手を置く事。
想像の中に、 創造の中に、 相手を置いて終う事。
文を交わして。 言葉を交わして。 想いを交わして。 身体を交わして。
徐々に徐々に、 其の位置を調節して行くけれど。
只自分の領域に、 相手を置いて居るだけだから。
相手の真実など、 理解しちゃ居ないのかも知れない。
故に。
例え其れが、 自身へ向かう想いでも。
相手の想いは、 飽く迄、 相手の想いで在って。
勝手に相手が、 創り上げる物だから。
擦れ違いや、 想い違いが、 其処に産まれるのだ。
其れならば。
相手の想った自身を、 許容して。
自身の姿を貫く事よりも。
相手の想う虚像へと、 自身を形創る事が。
想い逢うと言う事かも知れない。
想いは、 相手の想いに支えられてこそ、 存在し得る。
其れを忘れぬ二人の、 想いの絆は。
決して壊れないでしょう?
だから。
姫の想った俺を、 必ず、 許してあげるんだ。 |