< 振り上げた拳を納められるか >
お前の家のすぐ近くで起きた事だけに、 俺の不安は小さくない。
「いつ何が起きるかわからないんだな・・・」 「だから一日一回はメールしようね♪」
小学生の惨殺事件を見て、 お互い同じ事を想ったはずなのに。 そう確認し合ったばかりなのに。
届かない返事。
何もわからず書き殴る文字が、 未送信フォルダに溜まっていく・・・
一日一回メールしようって言ったは いったい誰?
小さい命が次々と絶たれるのを見て、 刹那的に俺を求めただけなの?
俺はまた何が何だかわからない状態で やきもきしなきゃいけないわけ?
毎日メールしろだ電話しろだいろいろ言うのに 俺はそれを我慢する事を強いられるのか?
たった三日で滞った約束。
いつもの三日坊主に、 いつもの気紛れに、 絶望感と怒りが込み上げて来る。
「昨日はごめん。」 「お腹痛くて寝てました・・・」
やっと翌日届いた返事は、 予想通りの返事。
振り上げた拳を納めるしか、 俺に選択肢はない。
「お前の痛みは一行のメールも打てないほど?」 「そろそろ始まるかもの一言は書けないのか?」
俺にはわからない痛みだからこそ、 理解しなくてはならない事なのに・・・
心に浮かぶのはこんな言葉。 |
2001年06月13日(水)
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