確固たる物へと、 想いを育て上げて。
太く、 太く、 絆を紡ぎ逢わせて行くには。
的確な場面で、 的確に想いを察知し、 的確な想いを贈る事が、 肝要だから。
其の刻を、 見逃さぬ様に。
相手を、 見つめ続ける事が。
想いだと言うならば。
其の機会に、 目を光らせて。
時の流れを、 自在に操る事の出来る力を、 此の身に備えれば。
例え絆が、 細い糸で在っても。
片側から伸びる、 不埒な鎖で在っても。
斬らさずに済むから。
相手の発する情報を。
抜け目無く、 収集し続けるのだ。
相手よりも先に。
「明日、別れ話をしようと思う。」
姫の放つ、 情報の一端を。
決意の本心を。
俺は、 先に仕入れた。
日付の変わらぬ内に、 何を仕掛ければ。
先手を打てる?
---------- References Jun.10 2004, 「眼前に信は無いのでしょうか」 Jun.09 2004, 「何を決めたのですか」 |