悪循環から、 抜け出す為には。
何らかの、 大きく強引な動きが、 必要な事は。
既に理解して居るけれど。
其の動きを産む、 余裕を。
未だに持てずに、 彷徨って居る事も。
十二分に知って居る。
そして、 それが怠慢で在る事も。
不安要素を除去する為に、 必要な事は。
僅か一つ。
俺の領域に、 姫を組み込む事。
けれども。
俺は、 姫の身分に固執して。
其れを、 言い訳にして来たのだ。
気軽な誘いは、 姫に拒絶される。
準備の整った、 軟着陸出来る機会を、 姫は望むのだ。
けれども。
自由に費やせる、 僅かな時間を。
日々、 姫に振り分ければ。
時間を費やして創る機会は、 永遠に得られない。
しかも機会は。
突然産まれて、 突然消えてしまうから。
俺の友人に。 俺の世界に。
姫を連れ出す事って。
此れ程、 難しい事なのか? |