雲間の朝日に想うこと


< 恋煩いだと片付けて良いのでしょうか >


一日の長さが、
まるで瞬き程の時間に感じる、
気の抜けない一日。





張り詰めた一日に、
張り詰める事を強要された一日に。

無理矢理捻じ込まれた、
緩み。




 「ねぇ。」
 「9時40分頃私の事強く想ってなかった?」



堅固な筈の石垣が、
崩れ掛けるのを、
必死に支えながら。

恨みを覚えるのも御門違いだと、
携帯を閉じて、
怒りを逃がす溜息を吐いた。
















時間指定まで繰り出した、
決め撃ち。


 「仕事中、小坊主が居た感じがしたんだもん。」
 「小坊主の香がしたんだもん。」


仕事の合間に惚けて居られる、
甘く幸せな職場。


 「うぬぼれ、自意識過剰だって?」
 「完璧病気だよね?」


俺がこの時間に、
何処に居て何をしていたのかも、
貴女は知っていると言うのに。







病気?
恋の病とでも言うのか?



仕事中に失敗を繰り返して、
泣き言を繰り返したのは、
一体何時の話だ。


貴女は、
自ら原因を作って、
自ら失敗を産み出して、
挙句の果てに俺に泣き付いて、
再び同じ事を繰り返す気なのか?


















俺より早く一日の終わる貴女から。
欠かさず届く定時便。

其れを要求しているのは、
俺の方だと言うのに。




俺の一日は、
未だ半日以上残っている。


2003年06月16日(月)


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2002年06月16日(日) もう少しだけ潜ってますか





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小坊主
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