友人としてか。 遊び相手としてか。
幼心と其の瞳に、 どの様な形で俺が映ったか、 其れは未だ不明だけれど。
何れにせよ、 俺の登場を待ち侘びているとすれば、 何よりの励みだ。
母親である貴女に、 小さな彼が立て続けに問う様子。
「小坊主は何時来るの?」 「次は何時来るの?」
貴女経由で耳にしている筈なのに。
何度聞いても、 まるで貴女が俺に対して急かす言葉の様に聞こえるのは、 気のせいだろうか。
もし事が発覚すれば、 小さな彼はきっと大泣きするだろうけれど。
「じゃあ俺と逢う事は未だ言って無いんだ。」
「うん・・・」
「言えないね。」
「言えないよね。」
内緒にしなければ、 秘密にしておかなければ。
きっと貴女自身すら、 俺の元には来られないだろうから。
御免よ。 許せ。
今回は二人だけの時間なんだ。
---------- References Jun.03 2003, 「女と母とどちらが大切でしょうか」 Jun.02 2003, 「少し塩辛いでしょうか」 Jun.01 2003, 「俺は代理の品なのだろうか」 |