其の選択肢以外にも。
精神接触を果たす為の手段は、 在るのだろうけれど。
何れの手段も、 適任とは想えなかったから。
傍に居る人へ、 敢えて文を書いたのに。
想いが、 言葉に成らない。
言葉が。
想いに匹敵し得る物とは、 想って居ないけれど。
浮かぶ言葉は。
想いの、 一部分すら代弁しない。
言葉以外に。
精神接触出来る手段は、 在るけれど。
此処で、 身体接触に頼ったら。
何の進歩も無いんだ。
携帯を片手に、 考え込む俺の姿と。
一向に囀る気配の無い、 姫自身の携帯。
他の異性に贈る文を、 考えて居るのだと。
きっと姫には、 そう解釈されただろうな。
---------- References May.23 2004, 「想いを託した本ですか」 May.24 2004, 「少しだけ力を抜けませんか」 |