雲間の朝日に想うこと


< 女と母とどちらが大切でしょうか >


憂いを含んだ顔。

何か言いたげな、
寂寥感を多分に含んだ、
女の顔。






こんな時には、
意地悪と言う名の悪戯を更に一つ、
加えてみたくなる。



 「寂しいんでしょ。」

 「小坊主ぅ・・・」



態とらしく駄目押しした、
俺の一言に。

ただ俺の名前を返すだけで、
貴女は精一杯だった。




















諭す様に、
宥め賺す様に、
貴女に言い聞かせた。

今迄の様に、
貴女の髪に触れる事など出来ず、
言葉のみを用いて、
想いを伝えた。



 「彼是欲張ってどうするんだよ。」
 「今回は小さな彼が最優先でしょう?」












子を邪魔だと想う事など、
無かったけれど。



俺も貴女も、
神経を張り詰め過ぎた。


小さな彼に気を配り過ぎて、
目の前の貴女と触れ合う行為が、
少な過ぎた。













だからゆっくりと休もうよ。

次の逢瀬は、
俺の元へ来る時には、
二人きりでゆっくり過ごせるじゃない。


2003年06月03日(火)


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2002年06月03日(月) 心強く想ってもらえますか





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小坊主
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