蟠りを、 何処かに固めて捨ててしまえば。
或いは本音を、 何処かで、 整理する行為で。
常に自身を、 新鮮な状態で保てるなら。
此の魔法を、 使わない手は無いけれど。
二人で。 向き逢う其の場で。
互いの想いを、 吐露し、 整理し、 形創り、 削ぎ落とし、 真の想いへ辿り着く事が。
きっと本筋なのだと。
本能的には、 理解して居るんだ。
其れ故に。
相手の想いが、 直接自身に向かわぬ時。
姫の隠れ家に、 俺への想いが記される時。
其の想いは、 大きな感情の波を産むのなら。
其れより大きな波を。
俺は、 如何にして受け止めれば良い?
俺にとっての、 此処の様な場所が。
俺の知る、 姫の隠れ家以外に。
何処かに在るのか?
決して直接にも、 更には間接にも、 俺へは向かって来ない姫の想いが。
時々、 会話の中に見え隠れする。
繋がらぬ話に。
自身の事など棚に上げ、 そんな事ばかりを想う俺は。
真の想いを、 履き違えてるんだろうな。
---------- References Jun.13 2004, 「別れ話に先手を打てますか」 |