決心が、 其れを指し示すのか。
未だに、 確信は無いけれど。
もし、 此の疑念が、 理由なら。
此の疑念を払拭する為に、 言葉を放ち。
其の結果、 嫌われても良いと覚悟をしたと、 言う意味なら。
随分と、 見縊られたのかも知れない。
其の程度の言葉で、 俺が掌を返すと想うのか?
其れ式の言葉で、 俺が逃げ出すと想うのか?
「二股かけてる?」
「かけてないよ。」
帰宅早々の姫の言葉と、 帰宅早々の俺の言葉と。
違う。
其れが、 見縊りであろう筈が無い。
今朝も姫は、 譫言の様に繰り返す。
「私で感じる?」 「本当に私で感じてる?」
疑念が、 晴れぬのは。
安心が、 信頼が、 其処に無いのは。
姫の想いでは無く、 きっと、 俺の想いに因が在るんだ。
---------- References Jun.09 2004, 「何を決めたのですか」 May.31 2004, 「求める想いが異なるのでしょうか」 |