< 其の予感は冗談で良いのですか >
自身の脳裏に、 唐突に、 浮かび来る予感が。
何処に在る欠片を、 凝集して、 表出した想いなのか。
其れは、 分からないだろうけれど。
其の欠片は、 全て。
自身の何処かに、 収められて、 或いは眠って居る情報で。
何の理由も無く生じる予感は、 然程、 多くは無いのだ。
特に。
自身の深層に、 深く刻まれた想いの欠片程。
確実に、 予感を支配する。
姫は、 良く巫山戯るから。
表層の明るさは。
何時も、 無理矢理傷を覆う為だけの、 絆創膏だから。
「おっぱい♪」
姫から届いた、 文の、 其の題名で。
要らぬ事を、 想像した。
「やらしい笑顔ね。」 「変なこと考えたでしょう?」
姫の詰問を、 ふわりと受け流しながら。
決して、 重篤な病で無かった事を、 安堵して。
笑みが零れる。
---------- References May.12 2005, 「満足だから捨てられるのでしょうか」 |
2005年05月31日(火)
---------- History
2004年05月31日(月) 求める想いが異なるのでしょうか 2003年05月31日(土) 嵐に喧嘩を売れますか 2002年05月31日(金) 放っておけますか
< 要らぬ隠し味だったでしょうか >
隠した餌の在処が、 ふと、 記憶から抜けて終う様に。
もしかしたら。
秘密は、 刹那の香辛料で。
其の後に連なる、 日常と。
如何なる接点も無く、 過ごして行くのかも知れないけれど。
隠した筈の味に、 気付かれた時には。
其の、 全ての香辛料に。
一つ、 一つ、 理由付けして。
気付いた相手を、 煙に巻き、 責めを負わねばならぬのだ。
「母親二人、昨日ランチしたみたいよ。」 「何を話されてるんだろうね。」
「怖いホットラインだよね。」 「ナイター見に行った話、俺はおふくろに言ってないけれど?」
「本当に?」 「小坊主のお母さんにお土産どうもって話しちゃったみたいだよ?」
「平気平気。」 「キスの話もしてないからね。」
「あたりまえ!」
「で、本題は何?」
「あ・・・小坊主、お誕生日おめでと。」
「あ・・・それか(笑)」
露見する筈の無い事へ。
君も、 俺も。
お互いが、 怯え、 戦く位なら。
香辛料など、 振らねば良かったのに。
---------- References May.21 2005, 「何故に今だったのでしょうか」 |
2005年05月30日(月)
---------- History
2003年05月30日(金) 腹を括り終わったか 2002年05月30日(木) 何重にも掛けた鍵をこじ開けますか
< 感じ易さが増す時なのでしょうか >
高等な能力を、 其の身に、 有する筈なのに。
其の言葉の、 一つ、 一つが。
然程、 複雑な系を経ずに、 産まれるのは。
行動に、 報酬が伴う故に。
其の喜びを、 自身に刻み込もうと。
本能の領域が、 盛んに、 語り掛けて来るからだろうか。
歓喜を伴う、 此れからの出来事に、 直面して。
旅行の寸前には、 少しだけ、 高揚するのかも知れない。
「其のベルト、鳴らない?」
「鳴ったらどうしよう。」
「大丈夫でしょ。」 「腰の所、ちゃんと調べてくれるって。」
「大丈夫だよ!」 「触られても声出さないようにするから!」
大丈夫じゃ無いよ。
早く、 進もうよ。
手荷物検査を待つ、 長蛇の列が。
俺等の後ろに、 ずっと、 伸びて居るでしょ? |
2005年05月28日(土)
---------- History
2004年05月28日(金) 次は其処に名を載せても良いですか 2003年05月28日(水) こんな風な子で正しいですか
< 駄目の理由が伝わりませんか >
機能的な、 側面も。
経済的な、 側面も。
確かに、 其の理由に成り得るけれど。
拒否の理由は。
其の機能でも、 其の費用でも、 無い。
けれども。
其の理由に、 被せた言い訳へ。
俺が、 笑みを漏らした時点で。
其の正当性如何に因らず。
敗北を、 認めざるを得ないのだ。
普段は、 帰宅直後にくれる、 笑顔も、 言葉も。
半端に済ませて。
姫は、 意識を手元に集中して居た。
「小坊主、ぬいぐるみは駄目って言ったから。」 「自分で編む、あみぐるみなら良いでしょ?」
「あのなぁ・・・」
鬼の首を獲った様な、 姫の主張に。
半ば呆れて、 白旗を揚げる。
一時かも知れないけれど。
夢中に成る何かを、 手に入れる事が出来て。
良かったね。 |
2005年05月27日(金)
---------- History
2004年05月27日(木) 二人の子供の心算でしょうか 2003年05月27日(火) 少しで良いから成長出来ますか 2002年05月27日(月) 今更わざわざ言う事ですか
< 残酷な矛盾でしょうか >
絶えず、 振動を繰り返して。
外部から届く刺激と、 自身の内から生じる刺激に、 反応し。
揺れながら、 其の位置を保持するのが、 想いだから。
矛盾する、 それらの言葉は。
全てが本心なのだ。
けれども。
例え、 一つ一つの言葉が、 本心で在ったとしても。
全て、 残酷だ。
今の儘で良いと。 今の儘が良いと。
そう、 記して居ながら。
同時に。
「小坊主が落ち着ける空間を作りながら。」 「自分の時間を大切にする。」 「それが夢だよ。」
姫から届いた文には、 そう記され。
「結婚してくれる人が出来たら。」 「お菓子作りでも習おうかな。」
俺の隣の、 姫は、 そう口にする。
何処に向け、 進めと言うのだろう。
其の言葉達の、 真の意味は。
何?
---------- References May.24 2005, 「何を指した今なのでしょうか」 |
2005年05月26日(木)
---------- History
2004年05月26日(水) 本当に寄り添うための刻ですか 2003年05月26日(月) 無事なら良いと想えないのか 2002年05月26日(日) 無駄な抵抗は止めませんか
< 何を指した今なのでしょうか >
確かに。
如何なる形で在るかは、 本質を、 捉えた物では無くて。
其処に在る、 想いの姿こそ。
要石に、 他ならないのだけれど。
其の形が、 備わる事は。
二人で、 創り築く世界に。
少しだけ、 幅を持たせる事が、 可能と成るのだ。
今の儘では、 停滞しか無いと。
其の想いを、 互いに、 有して居た筈だから。
根の無い、 糸の切れた凧の如き、 其の形が。
不安や、 惑いの、 因と成って居ると。
互いに、 感じて来た筈だから。
其の形を、 少しだけ安定させて。
前進の可能性を、 確保したいと願って居たのに。
俺の目に、 触れる事は無いと信じて居る、 其の場所に。
「親に話して終わりになるより。」 「今のままがいいんだけど。」 「このままでいいんだけどなぁ。」
姫は、 そう記した。
本当の心は、 何処に、 埋まって居るの?
---------- References May.18 2005, 「現実は飽く迄夢なのでしょうか」 |
2005年05月24日(火)
---------- History
2004年05月24日(月) 少しだけ力を抜けませんか 2001年05月24日(木) 初めての記念になりますか
< 寝間着に何を求めましたか >
此の身に、 入力される情報の内で。
視覚に支配される割合は、 殊の外、 大きいから。
例えば、 二人寄り添った画を、 目の前に飾り。
想いの対象が、 此の目に映る様に。
工夫を、 凝らすけれど。
一方で、 嗅覚に届く情報は。
本能の領域に、 直接、 刺さるから。
無意識に。
対象の香を、 求めるのかも知れない。
本能的に、 俺の匂いを求め。
「あのね。」 「小坊主の服を抱えて寝てたの。」
我が家に残した寝間着を、 頼りに。
昨夜は、 眠りに就いたと。
姫は、 報告をくれた。
俺の服を相手に、 姫は、 何をしでかしたのだろうか。
「でもね。」 「下着を履いてなかったの。」
匂いは、 直接本能に届くのだ。 |
2005年05月22日(日)
---------- History
2004年05月22日(土) 既に消せない傷でしょうか
< 何故に今だったのでしょうか >
酩酊下では。
表層からの抑制を失った、 内なる本能が、 素直に、 表出されて来るから。
直接的に。
身体の欲する望みを、 獲得しようと、 振る舞うのかも知れないけれど。
同様に、 酩酊下は。
普段は、 隠し持って居る筈の。
抑制を失った、 深層の、 想い迄も。
隠し切れず。
鋭敏に、 姿を現すのかも知れない。
僅かなのに。
今、 自身に棲む、 想いへの。
微量の、 違和感なのに。
「小坊主、どうしたの?」 「わからん。」
「向こうで、何かあったの?」 「わからん。」
「酔ってるの?」 「わからん。」
俺自身で把握出来ぬ、 何らかの予感を。
きっと君に、 鋭敏に、 感知されたのだろう。
「どうして今なのよ・・・」
君のか細い非難を、 耳にしながら。
君の匂いが。
此の腕の中に、 木霊した。
---------- References May.08 2005, 「顔を向ける方向が違いませんか」 |
2005年05月21日(土)
---------- History
2004年05月21日(金) 意思をも曖昧にしませんか 2003年05月21日(水) 名前を拒んでいませんか 2002年05月21日(火) その言葉は最後にもらえませんか
< 傍に望むのは違う相手でしょうか >
彩りを加える香が、 其の傍で、 穏やかに漂い続ける事が。
自身の、 日々の経過や。
或いは、 日々の成長に。
何れ程、 寄与するのか。
きっと、 見積もる事など、 不可能だろうけれど。
其の香を、 望んで、 傍に呼ぶのか。
其れとも、 香が在るから、 漂うのか。
両者には、 明確な違いが在る筈なのだ。
其れ故に。
飽く迄、 より傍に在るのが何方かと言う理由が、 其処に、 在るのなら。
其の香には、 普遍性も、 必然性も、 必要性も無い。
姫は。
猫よりも、 俺の方が大切と言うけれど。
飽く迄、 俺が、 同居人だからだろう?
「もし、此の場に猫が居たら?」
「ふふ、猫の方が大事。」
公言して憚らぬ姫の、 其の傍に。
飼い猫を、 置いてやれぬ俺では。
所詮は、 飽く迄の同居人だ。
---------- References May.13 2005, 「俺より想いが深い日なのですか」 |
2005年05月20日(金)
---------- History
2004年05月20日(木) 経験は御墨付きで埋められますか 2003年05月20日(火) 解れた糸が絡まっていませんか
< 現実は飽く迄夢なのでしょうか >
夢の出来事と、 現実の出来事の境目は。
時として、 曖昧に成り得るから。
夢が、 現実に飛び出る事は、 在るけれど。
果たして。
現実が、 夢に閉じ籠もる事は、 在るのだろうか。
夢の様な出来事は。
確実に、 目の前で生じた出来事で。
自身の身体に、 強く、 強く、 刻まれたのだから。
本当に。
夢に引っ込む記憶迄、 現実が、 逆戻りするのだろうか。
目が覚めたら。
夢での出来事の様に、 想ったのかも知れない。
或いは。
俺に信が無い故の、 単純な、 結果かも知れない。
其れとも。
其の言葉が、 諍いを収める為の方便と、 想うのだろうか。
「本当の意味で。」 「姫を大事に出来る雄に成れたら。」 「俺に付いて来てくれるか?」
「うん。」 「小坊主のこと大好きだもん。」
確かに交わした筈の、 其の会話は。
翌朝には、 呆気無く消え失せ。
素っ気ない姿だけが、 眼前に在る。
傷付けたのは俺自身で。
飽く迄、 自業自得だけれど。
---------- References May.17 2005, 「基本を忘れた傲慢なのでしょうか」 |
2005年05月18日(水)
---------- History
2004年05月18日(火) 軍配の要らぬ勝負でしたか 2002年05月18日(土) 俺を見ていたのですか
< 基本を忘れた傲慢なのでしょうか >
使用される刻や、 或いは、 使い手に依って。
言の葉には、 案外多くの想いを乗せる事が、 可能だけれど。
飽く迄。
互いが、 互いに、 想いを持ち寄り。
其の想いを、 出来る限り近付けようと、 努力した時のみに。
其の言の葉に、 想いが乗るのだ。
其れ故に。
互いの想いが、 噛み逢わず。
間隙に棲まう歪みを、 上手に、 打ち消せぬ刻には。
言の葉には、 決して想いは乗らず。
只、 本来の意味を、 際立たせる。
自身の、 想いの底には。
確実に、 恐怖が在るのだ。
年の差や、 離婚歴を、 意識して居るのは。
俺の方なのだ。
「便利だから一緒にいるんでしょ!」 「早く次に行けば良いじゃない!」
「好きじゃなかったら。」 「姫なんかと一緒に居ないだろ!」
喧嘩腰の言の葉は。
拍子に吐いた、 俺の、 本音かも知れない。
如何して俺は、 なんかと言う言の葉を、 其処に持ち込んだ? |
2005年05月17日(火)
---------- History
2004年05月17日(月) 何の為の化粧ですか 2003年05月17日(土) 酔っていたからでは無いですか 2002年05月17日(金) 心の隙間を守れるか
< 遷移はしないと自信が在るのですか >
確かに、 其の局所局所には、 それぞれの機能が在って。
時々の状況下に応じて、 其の活動を、 調節して居るかも知れないけれど。
もしかしたら。
其の、 一つ一つの領域は。
大きな一つの流れとして、 繋ぎ紡がれる事で。
全体の活動を、 調節して居るかも知れないから。
揺らぎながらも。
大きな流れを遷移する事無く、 日々を、 過ごして居るのだろうか。
ならば。
其の流れ全体を遷移させる程に、 外から、 或いは内から、 力を加えた時には。
遷移した想いが、 再び一つの流れとして落ち着く迄は。
予測も不可能で。
元の回路に、 戻れる保証も無い。
「早く帰ってきてよ!」 「自由席チケットつき!」
帰省を機会に、 久しぶりに、 君と野球を見に行く事は。
きっと、 局所の刺激だけれど。
「自由席チケットつき!」 「もちろん私も!」
実現寸前に在る、 其の冗談は、 流れを、 変え兼ねない刺激だと。
君は理解して、 使って居るのだろうか。
知らないよ?
---------- References May.08 2005, 「顔を向ける方向が違いませんか」 |
2005年05月15日(日)
---------- History
< 情けない過去だからでしょうか >
近況報告や、 或いは、 詫びねばならぬ事や。
もしかしたら、 伝えるべき事の幾つかは、 未だに、 伝えられて居ないかも知れない。
けれども。
互いの手など、 其処に、 関与する事は無く。
個々の路は、 既に己の手で造られ、 そして、 自ら分け入ったのだから。
其処には、 一欠片の想いも無くて。
在るのは、 只の回顧である筈なのだ。
何も、 想う事は無いのに。
何故に。
遭うかも知れぬと、 手が留まる?
「ホテル、こっちにする?」
「小坊主の好きな方で良いよ。」
姫は、 其の土地の事を分からぬと、 俺に、 全てを委ねて居るけれど。
其れが、 誤魔化しの為の言葉だと。
姫には、 分かったのかも知れない。
アイツの家の、 最寄り駅。
何度も訪れた商店街に、 未だ、 泊まる勇気が無いのは。
アイツへの想いが、 全く足りて居なかった事を。
俺自身が、 理解して居るからだろうな。
---------- References Aug.30 2003, 「沈黙に勝る物が有るのでしょうか」 May.27 2002, 「今更わざわざ言う事ですか」 Apr.03 2002, 「最後の糸を切れませんか」 |
2005年05月14日(土)
---------- History
2003年05月14日(水) 独りだけ遅れているのですか 2002年05月14日(火) イイ女になってくれますか
< 俺より想いが深い日なのですか >
想う相手の、 記念と成る日付は。
飽く迄、 相手の記念日だけれど。
其の記念日を。
真っ先に、 或いは間近で、 祝えるなら。
其れは、 自身の記念日とも成り得るのだ。
其れ故に。
想う相手の、 其の記念日を。
毎年、 毎年、 育て行く筈なのに。
何故に。
時は、 其の想いを薄め行くのだろうか。
其れとも。
より想いの深い方へ、 顔を向けて居るだけだろうか。
「誕生日だね。」
そわそわと、 浮き足だった姫の姿に。
未だ、 月末迄は間が在ると、 言い掛けて。
言葉を飲み込んだ。
姫は。
「誕生日だね。」 「猫、元気かな?」 「三歳だよ!」
俺より付き合いの長い、 其の猫の方が。
俺より大切なのだ。
---------- References May.03 2005, 「猫程度だと言い張る気でしょうか」 Apr.04 2005, 「安心では無く後悔なのですか」 |
2005年05月13日(金)
---------- History
2004年05月13日(木) 本音は何処に在るのでしょうか 2003年05月13日(火) 早く分かち合いたくは無いのですか
< 満足だから捨てられるのでしょうか >
人として、 為すべき一つの仕事を。
既に、 為し得て居るから。
晴れ晴れと、 自信に満ちて。
自身を、 刹那に導くのかも知れないけれど。
未だ、 為し得ぬ何かを。
手元で、 温め行く相手に。
其の刹那を、 押し付けて良いのだろうか。
其れとも。
寧ろ相手が、 其の重量を受け止めるべきなのだろうか。
お互いが、 築き行く想いは。
未だ、 歩み始めたばかりなのに。
「もし、そうでも。」 「私は切らないからね。」
姫は、 歩みを辞めると、 俺に言う。
姫は、 肌で感じて居た何かを、 俺に、 隠して居たのだろうか。
其れとも、 怖れが、 口に出す事を妨げて来たのか。
「ここに何かあるかも。」 「念入りに見てたから。」
健康診断を終えた、 姫は。
右胸を押さえながら、 そう呟いた。
俺は、 姫の決断を決して認めない。
魅力を失いたく無いと、 何れ程姫が、 抵抗したとしても。 |
2005年05月12日(木)
---------- History
2004年05月12日(水) 片想いなのでしょうか 2003年05月12日(月) 気付かせるのが目的でしたか
< 如何して遠方に声が掛かるのですか >
確かに、 得手や不得手が人には在るから。
其の問題を、 適材に、 持ち掛けただけかも知れないけれど。
一方で。
物理的な距離が、 近所と言うには遠過ぎるから。
其の問題に適材と言うには、 少しだけ、 欠陥が在るのだ。
其れ故に。
只、 友人に放った言葉だろうか。
其れとも、 実は、 何か意図が在るのか。
深読みを、 加える事が可能な余地が。
其処に、 拡がって居る。
引っ越し完了の知らせと、 共に。
もしかして。
家においでと、 誘いが、 届いたのだろうか。
花見の彼女は。
「いつこっちに来るんだっけ?」 「ネットにつながらないんだよ。」 「助けてー。」
何故か、 三時間近く家の離れた俺を、 呼ぶのだ。
---------- References Apr.14 2005, 「手抜き工事の支柱では無いですか」 Mar.23 2005, 「未だ保険が居ると感じるのですか」 |
2005年05月10日(火)
---------- History
2004年05月10日(月) 膿を出し尽くしただけでしょうか 2002年05月10日(金) 想いの先は届いていましたか
< 想いには鏡は発火しないのでしょうか >
目に映る、 相手の動作を。
自身の脳裏へ、 鏡の様に、 遷し盗る事が出来るのだから。
決して、 目には映る事の無い、 相手の脳裏も。
自身の脳裏へ、 遷し盗る事は出来ないのだろうか。
お互いが、 お互いを、 遷し盗って居る筈だと、 想い込んだのだ。
器が小さいと、 零された、 姫の脳裏は。
些細な切っ掛けで、 俺が姫に言葉を荒げた事を恥じたと。
遷し盗ったけれど。
器が小さいと、 零した、 俺の一言は。
深い爪痕を姫に残して終った、 俺の過去の行動を。
姫に詰られ。
昔、 俺を深く抉った姫の行動を、 脳裏に浮べて了った事に対して。
自身を、 恥じた物なのだ。
「俺、ちっちゃいな。」
「そうだよ。」 「小坊主は小さい事で怒・・・」
「ちょっと待てよ。」 「他の雄とキスする事がそんなに小さい事か?」
自身が、 言葉を吐いた瞬間に。
互いの勘違いと、 想いの浅さに気付く。
器が小さい雄だ。
過去を抉っても、 前進など、 出来ないと知って居るのにね。
---------- References Apr.18 2005, 「毎年一度は過去に還ると言う事ですか」 Apr.07 2004, 「其れでも欲しい唇でしたか」 |
2005年05月09日(月)
---------- History
2004年05月09日(日) 前科を繰り返したのでしょうか 2003年05月09日(金) 仲間の輪はもう縒れませんか
< 顔を向ける方向が違いませんか >
適度な距離に、 適当な人が在って。
是々非々で、 時と場合で、 相手を、 使い分ける事は。
其れ程迄に、 奇異な事では無いのかも知れないけれど。
飽く迄、 其れは確固たる唯一の存在次第で。
礎を、 揺らして了う様な事で在れば。
事の善悪に因らず、 認められぬ事なのだ。
其れ故に。
十二分に理解して。
更には、 責めを負う覚悟を、 自身の身に刻み付けぬ限りは。
他の相手に、 言葉を、 求める資格など無いのに。
只、 適当な条件のみを求めて。
君は、 俺に相談して来たのだろうか。
「阪神ファンの彼ができました〜!」
浮かれ気味に、 記しながら。
不気味な電話の話は。
君は、 俺では無く、 其の彼に。
伝え委ねるべきでは無いの?
今は。
---------- References May.05 2005, 「未だ平常へ戻る余地は在るでしょうか」 |
2005年05月08日(日)
---------- History
2004年05月08日(土) 知らないふりは許されますか 2003年05月08日(木) 希望が無いのですか
< 自分さえ済めば満足ですか >
何れ程、 自身が想い続けようと。
何の様に、 自身が想いを注ごうと。
相手に、 正確に伝わらなければ。
其れは、 想いでは無いのだ。
其処に、 信頼感が在る故の、 振る舞いか。
其れとも、 身勝手な振る舞いなのか。
判別は出来ないけれど、 恐らくは、 前者なのだ。
けれども。
結果として、 相手に想いにそぐわぬ行為ならば。
自身の想いが、 何方でも。
飽く迄、 後者でしか無いのだ。
先に済ませて。
美味しそうに、 一人、 煙草を吹かして居た姫へ。
荷物を、 叩き付けた。
「探してもいなかったんだよ。」 「だからもう行ったのかなって・・・」
姫は、 言い訳しか口に出さないけれど。
其れは、 譲られた想いに、 何も想わぬ証拠でしか無い。
ほんの僅か前には、 互いに、 口にして居たじゃないか。
トイレに行きたいと。 |
2005年05月06日(金)
---------- History
2004年05月06日(木) 何方が必要な文字ですか 2002年05月06日(月) 俺の方が大事だと言えますか 2001年05月06日(日) そんな束縛を通す気なのか
< 未だ平常へ戻る余地は在るでしょうか >
確かに、 多種多様な想いが在って。
其の想いに、 優劣や、 善悪の区別を記す事など。
本来は、 出来ないのかも知れないけれど。
想いを、 病んだ事の在る相手だから。
想いを、 患ったと診断された相手だから。
一つ、 一つ、 想いから生じる、 其の行動に。
如何様に応じるか、 慎重に、 成らざるを得ないのだ。
例え、 奇妙でも。
何れ程、 非常識でも。
恐らく、 其の一片一片は。
或る想いの中では、 一連の、 想いの繋がりなのだろう。
「小坊主には。」 「あの後、連絡来るの?」
「全然。」 「音沙汰無いよ。」
僅かな、 俺への行動の一片は。
「夜中に。」 「知らない番号から着信があるの。」
「彼奴なの?」
「たぶん・・・」
「あまり、刺激するなよ。」
君への、 一連の行動として。
緩やかに、 姿を見せ始めた。
---------- References Mar.31 2005, 「俺なら知らぬと高を括ったのですか」 Apr.17 2005, 「約束を増やしても良いのでしょうか」 |
2005年05月05日(木)
---------- History
2004年05月05日(水) 何処に行き着く結論ですか 2003年05月05日(月) 何故折れたのですか
< 金切り声が必要でしょうか >
正確に、 正直に。
只、 単純に、 応じただけなのだ。
肯定か、 否定かを。
問いに対して、 飽く迄、 応えただけなのだ。
其れ故に。
其処から先は、 全て、 戯れの内から生じた言葉で在る筈なのに。
「重くないの?」
「うん。」
「私、一つ持つから。」
「大丈夫。」
重くも、 辛くも、 歩き難くも、 嫌でも、 無かったのだ。
其れよりも。
大根入りの重い袋や、 百均の嵩張る袋を、 小柄な姿に重ねれば。
袋の底を、 引き摺るであろう事の方が。
間違いなく、 嫌だったのだ。
「私にも一つ渡しなさいよ!」
「嫌だ、俺が持つ。」
「これじゃ私が小坊主を尻に敷いてるみたいじゃない!」 「いつも上に乗っているだけなのに!」
「あのなぁ・・・」
何故。
何時の間にか、 戯れが、 現実化して。
諍いの因と成り得るの? |
2005年05月04日(水)
---------- History
2004年05月04日(火) 過ちは素直に認めませんか
< 猫程度だと言い張る気でしょうか >
百度聞く事よりも、 一度、 此の目に焼き付ける事が。
事の深い理解に、 より良い方法だとするのならば。
百度観る事よりも、 一度、 此の身に焼き付ける事の方が。
更なる理解には、 肝要な行為かも知れない。
けれども。
個々人は、 構造や機能が異なるからこそ、 個々人なのであって。
他者が為し得た、 其の経験と、 完全に一致する経験など。
自身には、 為し得ないのだ。
何れ程、 似た経験であろうと。
「気持ち良くて熟睡しちゃった。」 「猫の気持ちがわかったよ!」
飼い猫を隠れ蓑にして。
姫は、 照れ隠しをして居るのだろうか。
其れとも。
油断し切った自身の姿に、 悔しさを覚えたのだろうか。
仰向けの俺の上で、 昼寝をして居た姫は。
何時の間にか、 俯せの俺の上に乗り、 熟睡をして居た。
猫より重いんだよ?
---------- References Sep.02 2004, 「敵か味方か何方でしょうか」 |
2005年05月03日(火)
---------- History
2003年05月03日(土) 女の魅力を気にし過ぎていませんか
< 道具の応用の一つなのでしょうか >
其の位置や、 其の形状には。
一つ、 一つ、 意味が在って。
自身の機能を、 十二分に、 発揮出来る様に。
少しずつ、 獲得して来た物なのだ。
決して其れは。
戯れや、 嫌がらせや、 想いの確認の為に、 存在する訳では無いのだ。
確かに。
戯れや、 嫌がらせや、 想いの確認の為に。
其れを応用する事は、 可能だけれど。
本来の機能を封じて迄、 他の目的に利用される事は。
忍びない。
戯れと、 嫌がらせと、 意地の張り合いが。
今夜も、 二人の聖域に木霊する。
「今日のお風呂、ちょっと熱いね。」
「えいっ!」
「あのさ、引っ張らないでくれる?」
「熱い?」 「熱いでしょ?」
「其処は熱に弱いから外に出てるんでしょ?」 「わざわざ熱くしたら駄目じゃん。」
「じゃぁ、棒を中に入れたらだめなんじゃん。」 「棒だって外に出ているでしょ?」
「あのね、袋の話をしているんでしょ。」
「私だって二つも外に出てるんだからね!」
「それは子供の飯の為だろ!」
本来の機能とは、 懸け離れた使用方法に。
嘆いて居ないだろうか。
袋も、 棒も、 房も。 |
2005年05月01日(日)
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2004年05月01日(土) 少しは役に立って居るのでしょうか 2003年05月01日(木) 見守る心境は不思議ですか
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