雲間の朝日に想うこと


< 何故に針を向けたのですか >


其の針は、
絶えず振動し続け。

何時でも、
同じ位置を示し続ける事は、
無いのだけれど。


其の針には。

大きく振れる瞬間が、
確かに在る。







其れ故に。



針に備わる、
膨大な受容体を。

一つ、
一つ、
探り当て。



刺激を、
贈り続ける筈なのに。








其れでも。



何の刺激が、
大きく、
波を起こしたかなど。


皆目、
検討が付かないのだ。














想いは。

何に応じて、
動いたのだろう。



何処が不足し、
何が、
其れを埋め合わせたのだろう。





 「何かが昨日吹っ切れたみたい。」


其の、
姫の文字からは。

日付意外、
何も、
見出せない。










あやふやな、
雰囲気の儘で。



 「結論じゃないけど・・・」
 「入籍の事前向きに考えようと思う。」



少しだけ、
姫の針が俺に向いた。


2005年08月30日(火)


----------
History
2004年08月30日(月) 自分は正しいのでしょうか
2003年08月30日(土) 沈黙に勝る物が有るのでしょうか
2002年08月30日(金) また一つ支えが増えましたか



< 費やす時間は適正でしたか >


当初の予定から、
鑑みれば。

達成率は、
飽く迄半分以下で。



満足の行く行程では、
決して、
無い筈だけれど。




穏やかに、
時を過ごし。

或る程度の、
会話を交わすには。


過不足の無い、
刻限だったのかも知れない。











想いの深さは。

想いに捧げる自身の時間に、
比例するから。




何気ない、
時間でさえも。

相手との距離と、
きっと、
当量で在るに違いないのだ。

















 「今度はもう少しゆっくり来なよ。」

 「うん。」

 「松島は其の時ね。」

 「うん。」














初めて、
此の地に来てくれた、
君の望みを。

殆ど、
実現出来なかったけれど。














此の位の、
僅か数時間の方が。




距離を、
適正に戻す為に。

きっと、
良い程度で在ったのだろう。





----------
References
 Jul.20 2005, 「何を持参して来るのでしょうか」


2005年08月28日(日)


----------
History
2004年08月28日(土) 嫉妬の裏に何が在りますか
2003年08月28日(木) 離れていても共に学べますか



< 向き逢う気が無いのでしょうか >


自身の想いに、
強度や、
深さを添えて。

相手に、
贈り行く為には。



手を変え、
品を変え。

数々の理由付けをする必要が、
在るのだけれど。





無論。

本筋の想いこそが、
飽く迄、
根幹に値するのだ。







其れ故に。


全ての柵を、
完全に取り払って。

自身の、
探り当てた芯を元に、
贈る筈なのに。








柵を楯に。

想いは、
受け流されるのだ。













子や、
親や、
様々な理由を、
振り翳せば。

本筋の無さを、
詰り。






本筋の想いを、
純粋に、
叩き付ければ。



子や、
親や、
他の理由を持ち込んで。

姫は、
想いを逸らす。











一対一で、
向き逢った上での、
結論だと。

俺は、
姫と共に在りたいと。


始めから、
何度も、
言ってるだろうに。





----------
References
 Jul.22 2005, 「世間体は言い訳でしょうか」


2005年08月27日(土)


----------
History
2004年08月27日(金) 楽には成れないのでしょうか
2003年08月27日(水) 試す言葉が傷を産まないのでしょうか
2001年08月27日(月) 許されない恋が育っていますか



< 収集癖の一つでしょうか >


確かに、
興味在る対象を、
自身の傍に、
並べ置きたいと願うのは。

本能に、
違いは無いのだけれど。



其の本能は。



不安と言う鍵が、
作用して。

時に、
強迫的に暴走する事が、
在るから。






愛しそうに、
包む様に、
触れて居る其の手に。

此処迄、
危機感を感じるのだろうか。









其れとも。


不安は、
相手の内にでは無く、
俺の内に、
在る物なのだろうか。





自身の世界が、
悲観的に、
歪められて在るから。




迷う分だけ、
未だ、
少しは期待が在るのかと。

寧ろ、
希望を持って終うのだろうか。














 「俺と其れと。」
 「どっちが好きなの?」

 「うーん。」



俺の問い掛けに。

姫は、
応えを迷って居る。







俺の象徴を。

大事そうに、
其の手に収めながら。


2005年08月26日(金)


----------
History
2004年08月26日(木) 単語を返せば納得するのですか
2003年08月26日(火) 夢の中ぐらいは夢を見ませんか



< 護られるべきは何方でしょうか >


膨大な大きさを誇る、
世界の中で、
局所的に、
数多の偶然が重なる事で。

初めて生じ。




其の上で。



更なる偶然を、
数多く重ね行く事で。


初めて、
得られる物だから。








其の想いが、
何れ程、
確固たる物で在っても。

其の絆が、
何れ程、
強固な物で在っても。



飽く迄、
不安定なのだ。












其れ故に。






多くの想いを、
巻き込み。

多くの想いの、
助力を得なければ。


決して、
辿り着かない筈なのに。








時に。

其れを、
忘れて終いそうに成る。

















昼休みの、
定時の知らせに。

鋭い、
痛みが走った。











 「小坊主が朝出掛けてから。」
 「破水みたいな現象あり。」
 「おもらしプレイか?」



姫は、
冗談交じりに。

余り良く無い体調を、
必死に、
伝えて来るのだ。


2005年08月24日(水)


----------
History
2004年08月24日(火) 聖域だと想ってはいけませんか
2003年08月24日(日) 過去を映しながら観ていましたか
2002年08月24日(土) 俺の声で落ち着けましたか



< 誰を対象に支給する気でしょうか >


定めた筋道を、
歩み行けば。


時には、
転がる石を避け、
横渡る大木を乗り越え。

更には、
其の筋道から逸れ、
深い森の中を、
迂回する事も在るけれど。




辿り着く、
其の目的の場所は。

或いは、
望み願う通過点は。



決して、
揺れる事など無い。








けれども。

未だ、
歩み行く道を見定めず、
在るならば。




此の身に、
何れ程、
迂回の技術を備えようと。


樹海に惑い、
確実に、
自身の立つ其の位置を、
見失うのだ。













育て行く道筋の、
其の備えを。

道々で生じるであろう、
出来事を、
必死に予測して。



 「手当とか一時金とか。」
 「ちゃんと手続きしないと。」

 「其れは俺も想ってた。」
 「今週末は其の話をしようか。」

 「うん。」



姫も、
俺も。

話して居るけれど。











歩み行く、
其の目的地は。

或いは、
通過点ですら。



二人、
同じ地点を指し示す事が、
出来ずに居る。


2005年08月23日(火)


----------
History
2004年08月23日(月) 怒られるのは傷付いた方でしょうか
2003年08月23日(土) 何れが正しい答えでしょうか



< 自身で選んだ歩みでは無いのですか >


自身の歩みに、
向き合い、
闘い、
責任を持てるのは。

飽く迄、
本人でしか無いから。



真っ直ぐに、
自身の歩みを見定め、
真っ向から、
闘った結果で在れば。



言葉が、
如何に乱れようと、
想いが、
如何に揺れようと。

一向に構わないのだ。





けれども。




投げ捨てた台詞が、
自身で歩んだ道を否定し、
其の責任を、
他者へ擦り付ける言葉なら。


相手や、
或いは自身を。

唯、
傷付ける能力しか持たぬ、
最悪の、
振る舞いに過ぎない。



何れ程、
立派な御託を並べようと。













俺の希望を、
叶えてやるんだと。

姫は、
主張するけれど。



現実は。


自身の、
進んで来た道への、
責任を放棄し。

嫌な物や、
面倒な物へ、
蓋をした上で。


逃げる為の算段だ。














 「小坊主に未練が無いから。」
 「子供にも未練が無いから。」

 「だから、産んだら出てくから。」
 「勝手にして。」



姫は、
今度も。

自分の人生を、
他人のせいにする気だろうか。


2005年08月21日(日)


----------
History



< 冗談に深意は無いでしょうか >


実在する物であれ。

脳裏に据えた、
希望の基準であれ。


自身の目標を定め、
其の目標に、
取り付き、
追い付き、
追い越す事が。

肝要かも知れないけれど。




其の目標が、
自身を高める方向に、
逆行するならば。

其の相手に、
勝ちを収める必要など、
無いのだ。




其れ故に。



深意が在るのか。

在るならば、
何処に在るのか。



見当を付けようと、
必死に、
可能性を模索する。












歩み始めた記念に、
成り得る筈の、
旅路の玄関口で。

袂を分かつ二人に。


自身は、
勝るかも知れないと、
姫は言うけれど。




最初の言葉に、
俺が、
何れ程小躍りしたか。


理解するだろうか。









新たな戸籍が、
産まれて。

其の戸籍には、
子が宿って。

其の戸籍は、
二つに別れて。

宿った命は、
新たな戸籍に委ねられ、
自身から離れる。









 「小坊主、籍入れる?」

 「本当?」

 「役所に出しに行って、そこで離婚するの。」
 「杉田かおるにも勝てるよ!」

 「役所離婚って言うのか?」
 「成田離婚より強いね。」

 「そうそう!」



冗談に、
相槌を打ちながら。

楽に成りたいだけなのかと、
何度も、
想いを疑って終う。


2005年08月20日(土)


----------
History
2004年08月20日(金) 腕の痛みは喜びなのですか
2003年08月20日(水) 契れぬ想いは何処に向かうのですか
2001年08月20日(月) 何故恐れを抱くのだろうか



< 共に育て行く気は無いのですか >


飽く迄、
機能的な問題で。


其の役割を、
果たせる側にのみ。


事の差配は、
委ねられるのだけれど。




其処に、
至る迄の過程と。

其処から、
産まれる物は。



役割を、
与えられた側のみで、
為し行く物では。

決して無い。











抽出される、
想いの結晶へ。

俺は、
触れる事すら出来ないのだろうか。




其処迄、
拒絶されるのは、
何故か。

其の理由に、
理解が及ばず、
焦燥に駆られる。












如何して、
そんなに哀しい事を、
口にする?














頑なに、
形だけを拒絶し続けて。



 「ひとりで産んで。」
 「ひとりで育てればいい?」
 「認知もしなくて良いって言ったら。」
 「楽?」


姫は、
殻に閉じ籠もる。











姫の子だけれど。

其の身を痛めて、
子を為す事が出来るのは、
確かに、
姫だけだけれど。



俺の子でも在るのに。


2005年08月19日(金)


----------
History
2004年08月19日(木) 啀み合って別れたからでしょうか
2001年08月19日(日) 素直になれれば楽ですか



< 代わりの在る不可欠の存在ですか >


自身の長ずる領域を、
支持し、
自身に備わらぬ領域を、
補完する。

唯一の、
最適の存在として、
認知された上で。


生じた、
想いで在るならば。




もしかしたら。


此の世に、
生を受けた存在として。

冥利に、
尽きるかも知れないけれど。






其の想いは、
飽く迄、
違う次元の想いなのだ。









其れ故に。



其の言葉が、
耳に届いた瞬間。

奥底が、
針で突き刺された様に、
痛むのかも知れない。















 「どうしよう・・・」
 「小坊主なしでは生きられない・・・」


姫は、
独特の表現で。

俺を、
肯定して居る心算だろうか。







結局は。


抱き枕代わりの存在として、
俺を扱い。

自身の安眠の為に、
俺を、
道具視して居るに過ぎないのだ。















共に眠る事へ。

如何して、
痛みが、
伴う様に成ったのかな。


2005年08月18日(木)


----------
History
2004年08月18日(水) 其の瞳は何に怯えて居るのですか
2002年08月18日(日) 身嗜みを整えませんか
2001年08月18日(土) 行動の積み重ねが大切に想えませんか



< 高次の想いは不要なのでしょうか >


高度に、
進化し行く過程で、
人が、
此の手に修めた物は。

言葉に、
他ならないのだから。




言葉に乗せる、
想いの量如何に因らず。



言葉を吐き、
其の音を、
相手の耳に伝播させる事が。


重要視されて了うのだろうか。








 「私のこと好き?」

 「好きだよ。」

 「どのくらい?」

 「大大大大大好きだよ。」



何度と無く、
単調に、
繰り返されても。



変わらずに、
言葉は響き続け。


不思議と、
勢いを、
与えてくれるのだ。











けれども。



其の、
言葉の魔力は、
不公平で。


決して、
俺には微笑まない。











 「俺の事は好きなのか?」

 「好きだよ。」

 「どの位?」

 「大大大大大大好きだよ。」

 「俺より一つ増えるの?」

 「小坊主より好きだもん。」













 「そんなに好きなら籍入れてよ。」

 「どさくさに紛れて何言ってるのよ。」





言葉では。

姫の壁へは、
辿り着けないのかな。


2005年08月17日(水)


----------
History
2004年08月17日(火) 呪縛は薄れ掛けて居ますか
2003年08月17日(日) 時が奪って行きませんか



< 揺れぬ姿は大樹が在る故でしたか >


抑も、
突発的に生じる物で。

予測は、
不可能に近いのだ。



此れ迄に、
何れ程の労力や、
時間や、
費えを注いでも。

未だに、
届かぬ領域なのだ。




其れ故に。




一度、
事が生じれば。

其の後の対応は、
全てが、
予定外で。


其れを、
理解出来ぬ人では、
無い筈なのに。







何故に。

予定外へ、
自身を、
譲ろうとしなかったのだろうか。













勘違いか。



大きめの揺れにも、
動じる事無く、
平然とした姿は。


傍に寄り添う存在に、
縋った故の。

虚勢に、
過ぎなかったのかも知れない。







けれども。



普段の、
其の振る舞いや。

眼前の、
落ち着き払った様子からは。


内なる不安を、
決して、
感知は出来ないのだ。













 「ちょっと見て来て良いか?」

 「何で?」
 「もう帰って来なくて良いよ!」


姫は、
俺が職場に出る事を、
強く嫌がった。












怖かったの?


2005年08月16日(火)


----------
History
2004年08月16日(月) 幸福が幸福を奪うのですか
2003年08月16日(土) 寂しさの裏はまた寂しさでしょうか



< 命を包み支える帯に成りましたか >


其処に必要で、
重要視されるべきは。

飽く迄、
想いに違いないけれど。




眼に見える形の、
存在は。


想いの、
其の拠り処として。


想いを、
より強化するのかも知れない。






其れ故に。




其の形を、
身に纏う形を。

寄り添う相手が、
自身の手元に、
持ち帰り来る事へ。



拘ったのだろうか。











唯、
無事で在れ、
無事で在れと。

頭を垂れ、
希いながら。



御加護の沁み込んだ、
岩田帯を。

謹んで、
拝領する。
















 「何歳って書くの?」

 「数えだから二歳足すんだよ。」
 「多分四拾壱歳。」

 「ええ〜!嫌なんだけれど。」
 「四十歳じゃだめ?」



巫女の苦笑を誘い、
其れでも尚、
意地を張り続ける。

少し、
罰当たりな人だけれど。











掛替えの無い、
俺の、
二つの命を護り賜えと。

純白の晒に、
再び、
想いを注ぐ。


2005年08月14日(日)


----------
History
2004年08月14日(土) 其の輪に負けぬ関係を築けますか
2003年08月14日(木) 俺は昆虫の様に振舞っていたか
2002年08月14日(水) 使えていますか



< 拍子が乱れて居るのでしょうか >


其れを、
望む望まぬに関わらず。


重要、
或いは融通の利かぬ、
事柄に。

全ては、
律速するから。





自身の拍子など、
お構い無しに。

半ば、
強制的な拍子が生じ。



無理矢理にでも。

其の拍子に、
全てを、
合わせるのだ。






其れ故に。


自身の想いとは、
別の次元で。


少しずつ、
歪みを蓄積し。


やがて、
其の歪みが、
悲鳴を上げるのかも知れない。









多分。

狂いが、
生じて居るのだ。



起床時間も。
寝る時間も。

全ては
姫に引き摺られ。


自身の拍子を、
失いつつ在るのだ。












空腹に耐えかねた、
姫は。



 「未だ起きないの?」
 「お腹空いたよ!」

 「うん・・・。」

 「早く起きるって言ってたじゃない!」
 「もう良い、勝手にする!」

 「うん・・・。」



久方振りに、
寝起きの悪い俺に。

金切り声を残して、
家を出る。











身体が、
言う事を聞かない日が。

偶に在っても、
駄目なのか?





----------
References
 Aug.12 2005, 「胎児が言わせる言葉でしょうか」


2005年08月13日(土)


----------
History
2004年08月13日(金) 想いの載る過程は楽しめませんか
2001年08月13日(月) 報復のつもりですか



< 胎児が言わせる言葉でしょうか >


自身に宿す、
其の内なる対象は。


外殻の動態を、
制御し。


成長の糧を得ようと、
積極的に、
働きかけるから。




半ば、
赤子の様に。


闇雲に、
求めるのかも知れない。








けれども。

其の動態に、
周囲も、
応じて終えば。




内なる対象に、
奪われた、
其の活動量を。

取り戻す為の、
支えすら。


失って終うのだ。












聞き分けの無い、
子供の様に。


寄り添う安心と、
寄り添う人肌を、
要求して。





 「小坊主も寝るの!」


姫は、
強制的に。

俺の生活時間を、
睡眠へと変換させる。














無理矢理の、
昼寝の直後に。

再び、
眠れる筈無いのに。


2005年08月12日(金)


----------
History
2004年08月12日(木) 其の口付けは他の雄の為ですか
2003年08月12日(火) 言葉に踊らぬ術が身に付きますか



< 未だ時が在ると想うのでしょうか >


衣類や、
湯浴や、
寝具や、
食事。

必要な準備と、
果たすべき役割とを、
次々に要求し。


覚悟や、
労力や、
行動の変化を。

相手に、
強いて行きながら。





自身の覚悟や行動は。

決して、
変化させる気など、
無いのだ。








其れ故に。



一向に、
不安は減らず。

必然的に、
方向性など定まる筈も無い。














多分、
理由は俺の内に在る。




変わらぬ状況に、
苛立ち。

支える自信を、
失いかけ。


焦って居るだけだ。





けれども。

今更、
其の言葉が出る事に、
辟易する。












 「後一ヶ月だけ。」
 「待ってくれる?」


姫に、
問われれば。

待つと応えるしか、
無いけれど。











既に。

迷って良い時間は、
過ぎ去ったのだ。


2005年08月11日(木)


----------
History
2004年08月11日(水) 其の盾を刺せる矛は無いのですか
2002年08月11日(日) 変質者の様でしたか



< 力を失う事なのでしょうか >


行動の、
動機付けは。

幸福感や報酬など、
飽く迄、
対価に応じて発動されるから。



自身の、
意欲の対象と成る存在が、
傍に無い時には。


動機を失い。

行動は、
形を潜めて了うのだ。








其の上に。



動機付けを産み出す、
其の系は。


其の場に在る、
対価へ。

依存の度合いを、
益々、
増強し続けるから。








或る一瞬を越える迄、
寄り添い、
時を経る事が。


自身に、
不可欠な存在を。

必然的に、
創り出して。


同時に、
力を失って終うのかも知れない。














 「シウマイ弁当と海軍カレーと紅茶!」
 「特に弁当はあてにしてるから!」


姫から届いた、
御土産の催促に。

きっと、
真面な食事は摂って居ない事を、
察知する。













恐らく、
既に。

相手の存在は、
不可欠に成りつつ在って。



其の存在は。

互いの生活力をも、
侵食して終ったのかな。


2005年08月09日(火)


----------
History
2004年08月09日(月) 直感が不貞を戒めるのですか
2003年08月09日(土) 屍を拾えば未だ闘えますか



< 何処で流れを変えたのですか >


其れが、
素直な向きの、
振る舞いか。

或いは、
意固地な向きの、
振る舞いか。


個々人で、
違いは在ったとしても。





一連の、
振る舞いには。

意図や想いが、
一つ、
一つ、
込められて居て。




其れ等は。

飽く迄、
流れに応じた動作なのだ。










其れ故に。


初めに、
相手側から築かれた、
制限に沿って。

其の後の動作は、
進み行く筈なのに。





何故に。


相手の振る舞いは。

制限を解く向きへ、
針路を変えたのだろう。














 「駄目だよ。」
 「しないよ。」


一つの線を、
境界線に、
敷いて置きながら。






 「おやすみ。」


俺の、
其の言葉に。

花見の彼女は、
瞳を閉じる。














瞳を、
閉じられて終ったら。

俺は、
唇を重ねるしか、
無いのに。





----------
References
 Aug.07 2005, 「言わなくても分かるのでしょうか」
 Sep.20 2004, 「中身も備えた誘いでしょうか」


2005年08月08日(月)


----------
History
2004年08月08日(日) 想いも結晶も壊れて了ったでしょうか



< 言わなくても分かるのでしょうか >


核を為す情報は。

大抵は、
明確な物だから。


言葉を交わす際に、
比較的、
省略され勝ちだけれど。





互いの意図や、
方向性は。

其の核を無くしては、
成立し得ないから。



核の認識を、
誤った時には。

必ず、
想いを乱す事に成るのか。






或いは。

想いの乱れが、
核の認識を、
誤らせるのだろうか。












意図的か、
其れとも無意識か。

お互いに、
核の情報を魅せずに。




お互いに、
核心の情報を欠如して、
認識した儘。

事は前進する。














 「ホテル取ってるんだよね?」
 「取ってる訳無いじゃん。」



此処から実家迄は、
未だ十分に、
帰る事が出来ると言う情報を。

俺は、
花見の彼女に、
知らせず。










 「駄目って言ったらどうすんの?」
 「野垂れ死に?」


駄目か、
良いか。

花見の彼女は、
其の情報を、
俺に応える事も無い。





----------
References
 Aug.02 2005, 「終電は何時でしょうか」


2005年08月07日(日)


----------
History
2003年08月07日(木) 与えてはならぬ期待でしたか
2001年08月07日(火) 別れは切なかったですか



< 約束の華は揚がり続けますか >


物理的な、
周囲の環境変化も。

お互いの、
想いの変化も。


何れも、
想いの流れに影響を及ぼす、
要因だけれど。




傍に寄り添い、
時を、
経る事で。


密接に関わる筈の、
二者は。

少しずつ、
解離して行くのだろうか。




二者の間に、
緩衝剤を、
蓄積する事に因って。










其れ故に。



例え、
自身の環境を揺るがす、
突然の出来事にも。

互いの絆が、
揺らぐ事無く在り続ける一方で。





僅か一つの、
幸せな出来事では。

そう簡単に、
想いが、
満足しなく成るのかも知れない。












此の地に、
夏の到来を告げる華が、
今年も咲き始め。



 「焼き鳥は?」

 「屋台出てないんだ!」

 「お店見て来る。」

 「ビールも買って来てね!」



今年も、
変わる事無く。

並んで、
静かに、
鑑賞して居るけれど。












沢山の変化が、
周囲に、
生じて居る筈なのに。


其の割に、
互いの想いが、
揺れる事無く在る様に。

勘違いする。








きっと本当は、
大きく、
揺れ動いて居るんだ。





----------
References
 Aug.06 2004, 「約束の華は違う色彩でしたか」


2005年08月05日(金)


----------
History
2004年08月05日(木) 想いは壁を創って居たのですか
2003年08月05日(火) 天秤ごと支える力が備わるだろうか
2002年08月05日(月) 今日は何の日ですか



< 相手は何者なのでしょうか >


相手の振る舞いは、
飽く迄、
業務の一環で。

何の落ち度も、
無いのだけれど。



何故か。

想いを抉られた様に、
感じられる。






きっと其れは。




自身が、
為すべき事を果たして居ない、
其の証拠を。

他人の手を介して、
喉元に、
突き付けられたからに違いない。










何も、
知らないのだと。

そして、
何も教えて居ないのだと。














母の手帳を。

子を、
自身に宿して居る、
其の徴を。


姫は、
手に入れた。



 「お願いします。」
 「お父さんは何をされているのですか?」

 「良くわからないんですよー。」
 「どちらにおつとめで?」

 「何かあの辺にいるって聞いてるんですが。」
 「するとあそこにお勤めなんですね。」

 「たぶんいると思います・・・。」
 「・・・。」


役所の人間の、
失笑と共に。












そう。

姫は、
俺を知らないのだ。




姫の事を、
俺が、
何も知らない様に。


2005年08月03日(水)


----------
History
2004年08月03日(火) 整体術に成ったでしょうか
2003年08月03日(日) 其れは違うと言えないのでしょうか



< 終電は何時でしょうか >


常に振動し、
時には、
遷移をしながら。

引力と、
環境が、
適正な距離へと、
導くから。




丁寧な想いさえ、
其処に、
在るのなら。


一度の、
擾乱程度で。

互いの距離など、
変わる筈も無いのだけれど。









恐らくは。




一度動いた、
其の距離感を。

徐々に、
徐々に、
元の距離へと戻し。


定常状態へと、
戻す事が出来たから。





其の言葉は。

自然と、
産まれたのだろう。












近場への出張と重ねた、
食事の誘いは。


 「ここから通えちゃうな〜(笑)」
 「ご飯食べにおいでよ。」
 「食後に息子の家庭教師付きでさ〜。」


新居の偵察にと、
早変わりする。













食後の、
家庭教師は。

構わないけれど。











家庭教師を、
終えた頃には。

俺の実家には、
帰れないと。


花見の彼女は、
理解して居るのだろうか。





----------
References
 May.10 2005, 「如何して遠方に声が掛かるのですか」
 Sep.20 2004, 「中身も備えた誘いでしょうか」


2005年08月02日(火)


----------
History
2004年08月02日(月) 挑発の応えに成り得る質でしたか
2001年08月02日(木) いつもより離れる気がしますか





Add MyEnpitu

小坊主
MAIL