雲間の朝日に想うこと


< 使えていますか >


アイツなんか忘れてたけれど、
アイツなんか気にする事なく生活してきたけれど。

ちょっとした瞬間に、
アイツの存在を強いられる事がある。


 「どうするの?」


妹の問いに答えようとして、
言葉が出ない。


アイツの忘れていったこの傘を、
俺はいったい何時返せば良いのだろうか?






良く考えてみれば、
普段何気なく使っているコレもアレも、
アイツから貰った物だ。



俺の性格をわかっているから、
きっと想像は出来ているだろう。
使うから欲しがった物だ。
使っている事などお見通しだろう。

けれども、
今も変わらず使っている事を聞いたら、
アイツはどう思うだろうか?






俺のあげた物は、
アイツはきっと使えていないよね。


2002年08月14日(水)


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小坊主
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