何を以て、 楽と表現するのだろう。
何を以て、 楽と定義出来るのだろう。
深さか?
浅い接触で留めれば。
お互いに、 自身に都合良い相手を、 取り出し易いけれど。
重さか?
自身の行為に、 責任を負わなければ。
此の身は軽く、 自由と言う自分勝手を、 満喫し易いけれど。
相手が、 何を視て来たのか。
其の全貌を、 例え理解出来なくとも。
尊重し、 受け止め、 融合し、 改良して。
想いに換えて、 先へ進んで行く事は。
相手が、 何を想うのか。
其の全容を、 例え把握出来なくとも。
推測し、 受け容れ、 交換し、 昇華して。
想いに換えて、 共に歩んで行く事は。
抑も、 容易な事だろうか。
好きだから、 寄り添い。
愛するから、 診護る。
僅か其れだけの想いを、 全う出来ぬから。
掃いて捨てる程。
数多の別離が、 湧いて出るのだ。
「もっと、楽な恋愛がしたいよ。」
姫の言う、 楽な恋愛とは。
何の様な物なのだろう。 |