身体の重みと、 身体の痛みを、 訴えて。
全身に、 筋肉痛が拡がって居る事を。
肌で感じつつ。
何故に。
其の苦しみを、 更に欲すると言うのか。
笑顔で、 傍に近寄りつつ。
「また暴れる?」
姫は、 口を開く。
些細な切っ掛けなど、 既に、 記憶から消えて居るけれど。
俺に在る、 妙な充実感が。
姫の中にも、 存在したのだろう。
身体接触とは、 肌と肌との触れ逢いとは、 言い難い行為だけれど。
確かに、 想いの交歓が、 其処には在ったのだろう。
夜の営み以外で、 此の感覚を得るのは。
俺と姫には、 初めてなんだね。
「それ、腕痛い!」 「離したら乗るでしょ!!」
「こちょこちょ♪」 「それは卑怯だよ!!」
「ザマあ♪」 「重い・・・」
「失礼ね!」 「苦しい・・・」
「五月蠅いわね!」 「大人しくして・・・」
先日、 姫の一言に拗ねた俺へ。
姫は必死に、 抱きついて来たんだっけ。
伸し掛かる様に。 |