< 時が奪って行きませんか >
どれ位の期間を短いと看做し、 どれ程の時間を長いと称するのか。
時と場合に左右され、 二人の想いに左右され、 常に変化をし続ける其の基準に。
もう一つだけ、 基準を左右する要因が在る事に気付いた。
二人の間には。
最も大切で、 最も強力で、 最も困難な要因が存在する事に、 今更気付いた。
「プールのある温泉に来てるよ。」
そう伝えて来た貴女が居る、 其の場所は。
俺が行きたいと、 貴女や小さな彼と行きたいと、 そう願った場所。
泳ぎを教え、 親子の触れ合いに喰い込み、 新たな世界を築いて行こうと。
初めて貴女と、 具体的な話を持ち出した場所。
例え月単位や年単位と言う、 長い期間であっても。
俺と貴女の間なら、 想いと言う支柱を楯にして、 待ち続ける事が出来るかも知れないけれど。
小さな彼には、 耐え切れる筈が無い。
時間と言う大きな敵は。
小さな彼を、 鷲掴みにして攫って行かないだろうか。 |
2003年08月17日(日)
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