相も変わらず、 唐突に。
端的な情報や事実だけを、 喉元に突き付けて。
笑顔で、 其の応えを待つ。
自身の要求量を満たす、 応えの質を、 産み出せぬ雄には。
抑も初めから、 応えなど聞かぬと。
挑発しながら。
「死産して。」 「狂ったからねぇ。」
「親権で。」 「裁判起こしたんだ。」
けれども。
一つ一つの出来事の、 其の断片が、 自身に届いて居た事を。
記憶を手繰って、 確認しながら。
一つ一つ、 応えを探せた、 其の理由は。
挑発の笑顔に。
今迄の、 切なさや、 苦悩や、 不安定さや、 陰が、 存在しなかったからで。
決して、 俺の実力では無い。
「うちの彼に似てるよね。」
あの子は俺を、 そう表現するけれど。
あの子を支える、 並大抵で無い精神力は。
其の雄にしか無いと。
俺だけで無く。
あの子も、 理解して居るのに。
「全部失ったら、小坊主んとこ、行くから。」 「よろしくね♪」
何故に、 最後の付録を、 必ず残して帰るの?
---------- References Jan.14 2004, 「偽りの返信でしょうか」 Oct.22 2003, 「何を残して消えたのですか」 |