朝の、 目覚めの、 其の寸前に。
隣に在る、 暖かみ。
其の、 たった其れだけの、 幸福感が。
得難い物だと。
お互いに、 何処迄、 感謝すれば良いだろうか。
其の想いが、 自身の中に在るのだから。
二人を妨げた、 其の存在に、 寛容の想いを抱いても。
罰は、 当たらないかも知れないけれど。
俺の取った行動に。
姫への、 如何なる想いが在るかなど。
姫は、 全く問題にせず。
「痛ててててててっ!」
「何で起こすのよ〜!」
偶発的に起こった、 事故の。
「俺が悪いの?」
「そうじゃん、可哀想に・・・」
其の被害者を、 見誤り、 非難するのだ。
二人の間の、 危険な場所に居た事など。
微塵も、 感じさせぬ様に。
起こされて迷惑だと、 怒りを露わに爪を立てた、 其の相手へ。
寸前の出来事など、 忘れたかの様に。
「ゴロゴロゴロゴロ。」
確信犯は。
飯を喰わせろと、 猫撫で声。
---------- References Jul.15 2004, 「嫉妬の裏返しでしょうか」 |