感謝の言葉など。
抑も、 自己を満足させる為の、 言葉かも知れない。
自身の、 相手を想う気持ちに、 余裕が、 無くなったからこそ。
二人の間に、 歪みが蓄積され。
相手に、 愛想を尽かされた。
其処に、 謝罪や感謝や後悔を加えた所で。
其の事実には、 何の変化も起きないのだから。
其れよりも。
自身の想いが不足した結果を、 見つめ続け、 想い続ける事にこそ。
痛みや、 想いの意味を。
否応無しに考えさせる、 力が在るのだから。
未だ俺は、 感謝を伝えられないけれど。
もう俺は、 言葉を伝える事すら、 許して貰えぬかも知れないけれど。
事を完結せずに、 自身の想いへ、 留め置き続ける事が。
きっと、 俺に課せられた課題で。
進めないのは、 俺だけだとしても。
其れは、 俺が甘受すべきなのだ。
唯一、 其の様子を手に入れられる、 あの人の所で。
踊る、 貴女の文字。
「キレイになったねって言われたよ。」 「その内、良い報告が出来るかも。」
其れで良いと、 眼を閉じ、 想いを贈りつつ。
「友達とかから。」 「綺麗になったって、言われる?」
魅入られる様に、 姫に問い掛け。
不信感を、 献上して仕舞うのだ。
---------- References Jul.29 2004, 「残した想いが在るからでしょうか」 Jun.12 2004, 「感傷すら誤るのでしょうか」 |