この選択肢が、 正しい解答であったかどうかなど。
俺の立場から判断する事は、 決して出来る筈は無いけれど。
もう何度も、 繰り返して来た事だから。
「遅くにごめん。」 「誕生日おめでとう♪」
遠慮がちに届いた、 アイツの文にも。
「また大きな地震が有ったけれど。」 「大丈夫ですか?」
揺れの直後に届いた、 アイツの文にも。
未だに俺は、 何の反応も示さない。
半端な答えなど、 アイツには必要ない。
離れる為に。
未だ飛べぬアイツが、 俺から羽撃いて行く為に。
折角の記念日だけれど。
俺はアイツに、 最大限に思いを込めた沈黙を、 送ります。
---------- References Apr.19 2003, 「本当は何が詰まった文ですか」 |