雲間の朝日に想うこと


< 想いすら一つに成って居ないですか >


互いの間に。

何れ程、
想いが在ろうとも。


互いの間に。

大きな、
認識の相違が棲んで居るのだ。





不確かで、
甘美で、
幻想的な、
想いと言うまやかしで。


其の、
目に触れさせたく無い、
亀裂に。

蓋を、
添えて在るだけなのだ。







其れ故に。



一見、
何の脈絡も無い様な、
切っ掛けでも。

軽々と、
反応が生じて了うのだろう。












事の、
嫌悪に因らず。



今の俺と、
今の姫が。

規定の路線に、
護られ難い存在で在る事は、
事実で。



そして何より。


姫には、
依然、
歩み寄る気が毛頭無いと。

意思が、
独立心が、
言葉に潜んで居る。












 「両方世帯主って書くの?」

 「片方は代表者で。」
 「もう一人はその他だよ。」


 「何で私がその他なの?」
 「世帯主二人じゃないの?」

 「違うみたい。」


 「嫌なんだけれど!」









想いの通りに、
楕円を、
塗り潰す事など。

許されては居ないんだね。


2005年09月30日(金)


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History
2004年09月30日(木) 帰らぬ事が想いでしょうか
2002年09月30日(月) 声が聞こえましたか
2001年09月30日(日) あきらめとは違いますか



< 印象が変化しては居ないでしょうか >


両極に位置する、
其の要素を、
何方へ傾けるのか。



雄々しさ漲る、
力の源か。

或いは、
柔和に包み込む、
癒しの素か。


其の、
何れかの差配に因って、
決定付けられるから。







事の真偽は、
不明確だけれど。


形として、
表出する可能性は。

確かに、
存在し得るのだ。







其れ故に。




未だ見ぬ原石の、
要素を。

宿り木の、
姿形へ映し採り。


天秤が、
何れを指し示すのか。

予想をするのかも知れない。













けれども。


判断に、
自信が持てぬから。


判断が誤りだと、
結論付けられた時の衝撃が、
怖いから。








 「顔。」
 「優しくなった?」


想わず、
姫に問い掛けてしまう。
















女の子だと想うのは、
気のせいかな。


2005年09月28日(水)


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History
2004年09月28日(火) 秋空は素直なのでしょうか



< 何方から生じた波なのでしょうか >


自身に、
うねり来る波は。

確かに、
自身の波には、
違いないけれど。



其の波の発生源は。

自身に眠る、
小さな、
小さな、
原石かも知れないのだ。







其れ故に。



自身を、
横たえる時間は。

長く、
不規則に成り。



自身に、
活力を採り入れる事も。

増え、
不規則に成るのだ。













寂寥感を、
感知する能力を。

其の原石も、
既に、
有して居るのだろうか。




俺が不在だと。

原石も、
何かを感知するのだろうか。






其れとも。


寄生する対象の、
寂寥感を。

只、
受容して居るだけだろうか。















 「昨日は。」
 「夜中の3時まで遊んでた。」


姫は、
眠くないのかも知れないけれど。









少しだけ。

原石の様子が、
気になって了う。





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References
 Aug.12 2005, 「胎児が言わせる言葉でしょうか」


2005年09月26日(月)


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History
2004年09月26日(日) 何が詰まった恋文でしょうか
2003年09月26日(金) 少し消しておけませんか
2002年09月26日(木) まだ癒えて無いのか



< 笑えば進路が変わるでしょうか >


飽く迄。

偶然の産物に、
過ぎない筈だけれど。






偶然の連続が、
確率論を逸脱した範囲へ、
及ぶ時。


果たして、
其の偶然は。

偶然として、
成立し得るのだろうか。








何らかの因を、
其処に、
見出そうとするのは。



きっと。

高い能力を宿した故の、
人の、
弊害なのかも知れない。
















縁など、
在る筈も無い。

只、
此の時期の移動が、
仕事柄、
多いだけ。



其の事を、
姫は、
俺に教えて居るだけだろうか。









けれども。








 「小坊主?」
 「また台風だよ?」

 「そうみたいだね。」

 「帰って来られないかも♪」

 「何で嬉しがってんの!」






姫はもう。

笑い噺に、
花を添えるだけで。




俺の心配など、
してはくれないのかな。


2005年09月25日(日)


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History
2003年09月25日(木) 明晩はおやすみ位言えるでしょうか



< 験担ぎだと笑うでしょうか >


重視すべきか。

其れとも、
軽視すべきなのか。


其の、
取捨選択が。

何れ程の影響を、
自身に、
及ぼすのか。




幾度、
路を歩み直そうと。

正解は、
得られないだろうけれど。








自身の、
想いの拠り所が。

自身の、
より強い想いを、
更に、
練り上げる様にと。



希う。












機能的に。

身体の支え足る、
道具を。




為来りに従って。

想いの支え足る日に、
身に備えた。
















 「巻いたけれど、取れてくるし!」
 「巻くのに2時間もかかった・・・」











今日からは。







二人の想いの結晶を、
包み込む様に。


其の傍へ。

俺も、
居られる気がします。





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References
 Aug.14 2005, 「命を包み支える帯に成りましたか」


2005年09月24日(土)


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History
2004年09月24日(金) 恋人関係に戻れますか



< 合鍵は育て行く物でしょうか >


光の注がぬ、
隠れた奥底には。


決して。

他者が、
手を伸ばせぬ領域が、
存在するから。





想いを以て、
築き上げた秘密は。

妖しい光を、
帯びるのだろうか。










触れ、
応じ、
踊り、
悦び、
浸り。


研ぎ澄まされた、
其の感覚を。

目合わせる事で。




環境の介入を許さぬ、
二人の、
共通言語が。


育ち行くのかも知れない。














俺の、
脳裏に在る鍵と。

寸分違わぬ型の鍵が、
手元に、
贈られて来た事へ。





驚きと。

そして、
確かな手応えを、
感知する。















 「パスワードは****!」
 「要保存ね!」









二人で遊ぶ為の、
オンラインゲームに、
掛ける鍵が。

登録をした姫から、
贈られて来た。


2005年09月23日(金)


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History
2003年09月23日(火) 運命は他に在るのでしょうか



< 羨望される選択に育つでしょうか >


想いの、
其の表現方法は。

決して、
一つでは無い。



想いは、
距離を縮める物では無く。

想いが、
距離を離す事も、
在るのだ。







そして。


得る物と、
失う物と。

選択には、
必ずや、
両者が宿るから。





想いの表現の、
何方が、
優れて居るのか。

正解は、
在りよう筈も無い。











確かに。




寄り添う選択を、
強引に、
押し通して。



傍に在り続けると言う、
想いを。

俺は、
表現するけれど。







一方で。




何年経ても、
或いは、
間隙に何が在ろうと。


一瞬で、
想いの絆を取り返し。

二人の傍に、
時間を取り戻せる事が。




俺にとっては、
羨望に値するのだ。













きつい道を選んだのは、
果たして、
何方の方でしょうか。

本当に、
俺は羨ましいでしょうか。




捨てた選択肢の、
長所は。

より一層、
際立って魅せるのかも知れません。


2005年09月22日(木)


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History
2004年09月22日(水) 中腹は未だ遠いのでしょうか
2002年09月22日(日) 自分を取り戻せましたか
2001年09月22日(土) 責任って何者ですか



< 想いも共に消えて終いますか >


自身に、
近ければ近い程。

壊れる機会に、
より一層、
遭遇し易いのだ。




其れ故に。




其の形に、
棲まう想いを。

永く、
永く、
身に纏えば良いのであって。




肌身離さず、
自身に纏う形など。

壊れても、
構わないのだ。









想いを、
失った様に。

鋭く、
痛むとすれば。





其の痛みを。


大切に、
大切に。

其処へ置いておけば、
良いだろう?















 「やっぱり小坊主とは縁がないのか?」


泣き顔の、
顔文字と共に。







 「指輪が手から消えてる!」


記念の贈り物を、
無くした事を。

姫は、
届けて来た。












其の、
泣き顔が在れば。

縁など、
決して消えない。


2005年09月20日(火)


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History
2004年09月20日(月) 中身も備えた誘いでしょうか



< 焦る姿は滑稽でしょうか >


自身を、
移し採る様に。

或いは、
削り取る様に。


貴重な時を懸け、
貴重な技術を注いで、
共に、
進み行くのだから。




導きには。

非常に多くの想いが、
煮詰められて居る。








其れ故に。



削り取る様に、
自身を注げぬ相手など。

所詮、
軽微な対象なのだ。













相手を想うからこそ。


相手に足りぬ、
経験や、
技術を、
自ら提供して。


相手の支え足る自身を、
築き上げるのでは無いのだろうか。







不安な想いや、
臆病な想いに、
何れ程、
駆られて居るか。

想像すらせぬ相手に、
半ば、
失望をする。















配慮出来ないのだろうか。






 「此の産婦人科って。」
 「妊婦教室もやってるの?」

 「通うの?」

 「一緒に通わなくて良いの?」

 「小坊主だけ通うべきだって。」
 「みんなで笑ってるよ?」









姫は、
全てを笑いにして。

俺の不安で、
遊んで居るのかも知れない。


2005年09月18日(日)


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History
2003年09月18日(木) 時の進みが早過ぎませんか
2002年09月18日(水) 弱気を跳ね除けられますか
2001年09月18日(火) 単純だから純粋な気持ちなんですか



< 未だに信を置けぬのでしょうか >


恐らくは。

お互いに、
唯、
支えを欲して居るだけなのだ。




自身に、
依存される事無く。

独立した互いが、
自発的に、
想いを注ぎ逢って。



共に、
一つの結晶を育み、
進むのだと。

想って居る筈なのだ。







けれども。




其の、
相手の想いを前提に、
成立する過程に。


お互いが、
危機感を感じ。


互いへの信用を、
疑って了う。














問題が、
浮き彫りに成る時など。

大抵は。



 「子供もう一人作るとか言ったら。」
 「姫はどうする?」



そんな軽い冗談が、
切っ掛けだったりするのかも知れない。














 「嫌よ。」

 「そんな事したら、母親放棄よ!」
 「私は子育て放棄するからね!」

 「ただでさえ育てるの嫌なのに。」










俺が、
どれだけ想いを注ごうと。





一部とは言え、
嫌と、
宣言された事を。

俺は、
姫に強いるのだ。


2005年09月17日(土)


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History
2004年09月17日(金) 一瞬電気が走るからでしょうか
2002年09月17日(火) 疑問を抱いて良いのか
2001年09月17日(月) 歩みが遅かったのは俺の方か



< 画面にも刻まれた名でしょうか >


刺激の数も。

或いは、
刺激に応じて了う、
閾値の強さも。



徐々に、
徐々に、
減弱して。

嘗て程、
多くは無いから。





刺激に、
敏感に応じて。

想いを、
揺さ振られる事など。



殆ど、
皆無で在ったのだ。










其れ故に。






其の切っ掛けが、
未だに、
俺の中に残されて居た事へ。



そして。

都合良く、
其れが、
此の時期に出現した事へ。



驚愕する。















無論。

其の日付を忘れる事など、
決して無いから。



今年も。


此の身に刻み込まれた、
其の日付に。


貴女の幸せを、
自然と、
願ったのだけれど。

















唯、
一文字。

画面の、
漢字変換された文字に。




貴女の、
小さな宝物の、
名前が。

未だ、
眠って居たんだね。





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References
 Sep.08 2004, 「想いの波も荒れる日でしょうか」
 Sep.09 2003, 「少し意地悪でしたか」
 Sep.08 2003, 「力みは少し取れましたか」


2005年09月15日(木)


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History
2004年09月15日(水) 疑われる理由が在るのでしょうか



< 痛まぬ選択が在るのでしょうか >


自身が好む事柄の、
僅か一部分に。

或いは、
自身が欲する行動の、
僅か一部分に。


自身が望まぬ、
寧ろ、
忌み嫌う領域が、
含まれて居るとしたら。






其の、
事柄や行為は。

白と、
黒と、
何方に塗り分けられるのだろうか。











大部分を希い。

代償として、
一部を受け容れ、
我慢を、
重ねるのか。



其れとも、
一部を拒絶して。

大部分の望みを、
捨て去り、
失う事を是とするのか。





全てが、
同色で染められる事など、
稀有で在る故に。

選択には、
痛みが伴うのだ。




何れを、
選んだにしろ。













心地好い大部分に、
飛び付いておきながら。

何時も、
姫は後悔をする。





 「う〜。」
 「嫌だ、離れてよ!」

 「あのなぁ。」
 「抱き付いたの、姫の方でしょ?」


 「う〜。」
 「気持ち悪いぃ・・・」

 「人に抱き付いておいて気持ち悪いって。」
 「それって相当失礼じゃん・・・」










姫の想いに応えて。

大急ぎで、
俺は、
帰って来たのだから。



少し位、
汗まみれでも。

我慢しようとか、
想わないの?


2005年09月14日(水)


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History
2002年09月14日(土) 助けちゃ駄目ですか



< 想い以外も縒り逢わせられますか >


直近の目標に、
違いは無いのだけれど。

其処は、
到達点では無いのだ。






進み行く為に。

飽く迄、
必要と想われる、
通過点で。



寧ろ、
其の先に連なる、
広大な領域に。


事の、
本質が在るのだ。









其れ故に。


互いの想いを、
太く、
縒り逢わせながらも。




其の先の、
膨大な分岐点で、
迷わぬ為に。

互いの人生も、
縒り逢わせねば成らない。














初めから、
其の心算だ。

初めから、
俺は、
意思を伝え続けて来た。





過去に。

姫に。


何が在ったか、
其れは、
知らないけれど。









 「息子のこととかも考えて欲しいの。」
 「経済的にとかそういうことじゃなくて。」

 「姫の息子はどう思ってるか知らないけれど。」
 「俺は自分の息子に成るんだと想ってるけれど?」



 「遠いから何回もは会えないと思うけれど。」
 「一緒に帰ったりして欲しいの。」

 「姫の親御さん達だって何が在るか分からないでしょ。」
 「姫の御袋さんと住む事だって在るんじゃないの?」



 「義母さんには何時会いに行くの?」

 「御袋には姫の体調次第って言って在るよ。」
 「其れより俺と姫の結論が先でしょ?」





やっと。

姫は土俵に、
脚を踏み入れた。


2005年09月13日(火)


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History
2004年09月13日(月) 吸い尽くし終えましたか
2003年09月13日(土) 距離を埋める技術なのでしょうか



< 不治の擾乱でしょうか >


其の言葉は、
未熟と言う意も含むから。


前を向き、
自身に、
育ち行く意思が在る限り。


応えは肯定なのだ。



其れ故に。


問いに、
半ば冗談を添えて、
肯定したのだ。








けれども一方で、
其の言葉は。

後ろ向きの想いを、
奥底に、
育て上げる鍵だから。



肯定の応えは。

僅か紙一重の位置に、
両極端の意味を、
秘め備えて終うのだろうか。





僅か数週前に。

力強い迷いの無い言葉を、
聞いた筈なのに。


再び何か、
迷い始めた事実の破片が。

御嬢から、
飛んで来た。











何れ程。

迷い無き想いを、
強く、
持ち続けても。



きっと、
流行病の様に。

御嬢の身には、
再び、
未練が浮かび来るのだ。






そして、
多分俺自身にも。


其の病は、
巣喰って居るのだ。











 「小坊主さんは。」
 「昔に未練があったりすることはないですか?」

 「あるよ。」
 「あの日帰りの新幹線で、御嬢を口説いとけばなって。」



冗談交じりの、
俺の肯定は。

未だ、
前者で踏み留まって居るけれど。





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References
 Nov.10 2003, 「酒精に強い人では無かったですか」
 Nov.20 2003, 「爪の先に甘い毒を仕込むのですか」
 Dec.21 2003, 「見えるから見えぬ物でしょうか」


2005年09月12日(月)


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History
2004年09月12日(日) お帰り代わりの平手打ちですか
2002年09月12日(木) 本気の覚悟がありますか
2001年09月12日(水) 近づけば解決できますか



< 一歩目に必要な約束でしょうか >


形ばかりの約束が。

何の程度の能力を、
其処に、
秘め宿す事が出来ると言うのだ。





其の高など、
知れて居る事を。

何度も、
学習して来た筈なのに。



何故に。

其の形を、
自身の芯に据えて、
進み行こうとして終うのだろう。








ほんの僅かでも。

其の形が、
想いを宿す余地を、
有するから。




其の形の持つ、
潜在能力を。

つい、
過信する。












形在りきでは無いのに。


想いを、
積み重ね行く事で、
結果的に、
抽出されるのが。


形なのに。





十年目の、
金剛石の贈り物が。

全てに先んじて、
条件化された。













駆け引きの材料なのか。



 「スイートテンダイヤモンド。」
 「小坊主と結婚したら、ちゃんとくれる?」

 「そんな条件は駄目。」



何時の間にか、
一つ、
条件が増えようとして居る。


2005年09月10日(土)


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History
2004年09月10日(金) 帰れぬ訳は自業自得ですか



< 在り得ぬ言葉を添えたからですか >


先の、
先の、
其の先迄を見据える、
能力が。

例え、
備わって居たとしても。



予測外の擾乱が。

何時でも、
見据えた先に、
横槍を入れるのだから。







自身の、
先を見据える能力の、
多寡など。

然程、
意味を持たないのかも知れないけれど。









其れでも。




予測した、
或いは、
望んだ未来を。

贈る想いには、
籠めねば成らぬのだ。













其の想いは、
本心に、
違いない物だけれど。



飽く迄、
予定調の言葉で。


今を、
今の一瞬を、
正確に反映させる事は、
難しい。












 「長い間歌われる歌のように。」
 「ずっと愛し愛される関係でいようね。」



其の関係など、
幻想だと、
理解した上で。

姫への贈り物に、
敢えて、
添えた筈の言葉は。






皮肉にも、
時機を逸した言葉に成るのだ。


2005年09月09日(金)


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History
2004年09月09日(木) さようならと言えるのですか
2003年09月09日(火) 少し意地悪でしたか



< 祝えぬ誕生日でしょうか >


想いを排除し。

現実を、
真っ向から直視して、
結論を導いた。




自身だけは、
傷を負わずに済む、
其の算段を。

常に、
考え続ける相手を。


其の、
鋭利な結論を以て。

卑怯だと罵った。










応えを出さず。

逃げて、
逃げて、
先送りして。



残された選択が、
既に、
一つしかない所迄。

俺を、
追い込んだのは、
姫自身に、
他ならないのに。







其の、
唯一の選択を。


 「認知だけしてもらって良い?」


選んでも良いかと、
姫は、
俺に問うのだ。




















好きだから怖い。

再び壊れるかも知れないから、
進みたくは無い。







壊れた過去を、
持つ故の。

僅か、
其の一つの想いを。




真っ先に、
理解すべき存在が。

何故に、
其れを理解してやれない?












 「決められないなら決めてやる。」
 「精算しようよ。」
 「半端な雄の子なんか残すな。」
 「綺麗さっぱり全部壊せば良い。」



日付が変わると、
ほぼ同時に。

罵声と、
怒声で、
始めて終う。








姫の、
一年に一度の記念の日を。


そして恐らくは。

俺と二人切りで祝える、
最後の誕生日を。


2005年09月08日(木)


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History
2004年09月08日(水) 想いの波も荒れる日でしょうか
2003年09月08日(月) 力みは少し取れましたか
2002年09月08日(日) 何色に光っていましたか



< 自分等だけの世界でしょうか >


根本に据えるべき物は、
確かに、
二人であって。

其の二人は、
飽く迄、
個々人で構成されるから。




互いが向き逢い、
互いで進み。

或いは、
自身の想いを以て。



道を切り開き、
事を解決に導く事が、
肝要だけれど。




其れだけで、
進む事は出来ないのだ。











けれども。



傍に在る、
其の相手との想いを、
大切に、
大切にと、
強く想う故に。

時折、
忘れてしまうのかも知れない。










時々、
忘れて了うのだ。

何れ程、
周囲の存在に支えられて、
生きて居るのかを。

















 「母がね。」
 「電話して来たの。」

 「どうなってるのか。」
 「報告しろって?」

 「うん。」








自身で道を切り開き、
進んで来たと。

自負を持つのは、
大切だけれど。




周囲への、
感謝の気持ちは。

決して、
忘れては成らないんだよ。





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References
 Jul.07 2005, 「未だ周囲は不安要素でしょうか」


2005年09月07日(水)


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History
2004年09月07日(火) 今年も繰り返したのでしょうか
2001年09月07日(金) 自分勝手な言い分ですか



< 無駄な時間を経て来たのですか >


只、
悪戯に時を過ごした訳では、
無いのだ。




互いが。

正確には、
一方が。



相手を見極め、
許容か、
拒絶か、
其の判断を行う為に。



僅かばかりの、
時間が、
必要で在ったのだ。







其れ故に。



選択肢を狭めかねない、
危険因子が、
育ち行く時間に。

眼を塞ぎ。



結論を、
先延ばしにして来たけれど。






もしかしたら。

其れは、
誤りだったのだろうか。












約束の期日を、
再び破り。


 「そろそろ結論出そうね。」


姫は、
其の語尾を以て。

未だに、
自身の意思を、
半分、
俺に委ねさせた上で。








姫の心身共に傷付ける、
其の言葉を、
俺の口から放てぬ事など。


十二分に、
知って居ながら。


 「最悪、子供あきらめてもいいし。」


姫は、
俺の腹に匕首を突き立て、
何度も、
抉り続けるのだ。













何故に。

最悪が、
選択肢として残る?


此れだけ、
時を懸けて来たのにね。





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References
 Aug.11 2005, 「未だ時が在ると想うのでしょうか」


2005年09月06日(火)


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History
2004年09月06日(月) 先を望んで居たのですか
2003年09月06日(土) 此れが罪滅ぼしの代わりでしょうか
2001年09月06日(木) 言い訳を探して理由にしてませんか



< 両立を志す気は無いのでしょうか >


自身に備わる、
価値基準は。

自身の歩み進んで来た道が、
築き上げるのだ。



其れ故に。


異なる価値基準が、
触れ逢う時。

判断を、
自身の価値基準で下す事に、
何の非も無いけれど。






其の価値基準の有する、
可塑性を。




他者に触れ、
交わり、
闘い、
支え、
感嘆し、
共鳴し、
倒し、
倒されながら。

変化する可能性を。




決して、
見失ってはならぬと、
想うのだ。








其の変化こそが。

自身に、
新しい風を贈り込む、
成長に、
他ならないのだから。


















確かに、
別の物だけれど。

両立が不可能では無いと、
俺は魅知って来た。



両立出来ずに、
姫は一度、
手放したかも知れないけれど。

姫の肉親は、
手放さずに居るじゃないか。














 「私は結婚して旦那が欲しいわけじゃない。」
 「結婚なんてしなくても。」
 「好きな人と恋愛をしていたい。」


頑なに。

姫は、
結婚と恋愛の両立を、
拒絶する。


2005年09月04日(日)


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History
2004年09月04日(土) 紅葉に興味が無かったのですか



< 感性も近付き行くのでしょうか >


其れを、
発する側の感性と。

其れを、
受け取る側の、
受容体は。


無限に近い、
組み合わせが在って。



其の親和性も。

それぞれに、
異なった物だから。






無数の表現が。

此の場に、
存在し得るのだろうけれど。










想いの相性は。


表現の感受性をも、
変化させ。

其の親和性を、
より強化するのだろうか。















 「台風って女の人の名前でしょ?」
 「嫌なんだけれど。」


姫の一言で。

其の表現の巧妙さに、
呆れ返った。














自身の性格や、
振る舞いを、
天秤に掛けて。


 「私の名前とか付いたらさ。」

 「猛烈な勢いを保ったまま大暴れとか?」

 「うん・・・。」


姫は、
本気で心配するけれど。













大丈夫。

姫の名など、
決して付かないのだから。


2005年09月03日(土)


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History
2001年09月03日(月) 避けて通れない道なのか



< 見えない想いが許せませんか >


様々な場面で、
想いを、
注ぎ続ける事は。

備わる容器の、
大きさを、
証明するけれど。



容器の大きさに、
比例して。

想いを注がれる、
対象も、
増加するのだ。






其れ故に。





注がれる想いの、
其の質が。

圧倒的に、
異なって居ても。


注がれる想いの、
優先順位が。

確固たる物でも。







自身に、
注がれぬ想いが。

自身の知らぬ、
想いが。


数多く存在する事に。




不安感や、
危機感を、
抱いて了うのだろうか。











姫との時間を、
蔑ろにした事も。

姫への想いを、
後回しにした事も。


一度も無いのに。



 「どうして他の人のために一生懸命なの?」



姫に伝播せぬ、
俺の、
注いだ想いを。






 「俺は何時も姫に一生懸命なんだけどなぁ。」



不平不満の類で、
俺は、
言葉にして終った。











幾ら、
言葉で伝えても。

効果は、
一時的で。


姫の壁の内には、
貫入出来やしないのに。


2005年09月02日(金)


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History
2004年09月02日(木) 敵か味方か何方でしょうか
2003年09月02日(火) 想いは時の魔術も作りますか
2002年09月02日(月) 目を輝かせていますか
2001年09月02日(日) 両想いでも平気ですか





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