目的や状況や、 其の画に内包された、 本来の想いが。
どんな姿であろうと。
其処に至る過程は、 飽く迄、 受け手の想像に委ねられ。
其処に在るのは、 極上の、 完成された物だから。
受け手が、 何を想うかに依存して。
輝き具合は、 如何様にも変化するけれど。
きっと其処には。
二人で創り上げた世界が、 存在するから。
一枚一枚に在る、 二人の歩みが。
其の輝きを、 生じさせるに違いない。
「二人のために撮った写真だから」 「素敵な写真なんだよね。」
姫の教えてくれた、 サイトの、 写真一枚一枚は。
確かに、 綺麗な物だけれど。
背景に潜む二人の世界を、 感知出来る程。
俺と、 姫は、 歩んで居ないだろう。
其れ故に。
きっと、 微妙な想いの歪みが、 産まれるんだ。
姫に贈る為の、 一枚一枚に。
必死に、 想いを込めれば込める程。
「小坊主のように。」 「『私以外の人に見せる写真』を撮ってないから。」 「素敵な写真なんだよね。」
姫は、 俺と距離を置く。
---------- References Aug.06 2004, 「約束の華は違う色彩でしたか」 |