雲間の朝日に想うこと


< 与えてはならぬ期待でしたか >


期待していた未来が、
実現しないと判る瞬間と。

確定していた事実が、
実現しないと判る瞬間と。


失望の度合は、
何方が高いのだろうか。




確定し得ぬ未来は決して見せる事無く、
焦燥を与え続ける行為と。

僅かな可能性の中へ利かそうとした無理に、
弾かれ落胆させる行為と。


貴女の心は、
何方を是と見做すのだろうか。






 「来月も駄目だ。逢えない。」


貴女の中では、
既に確定していた筈の事実を。

けれども俺の中では、
未だ希望的観測で在った事実を。


正確に打ち消した時。




予測と寸分違わぬ声で、
貴女は泣き出した。















至極当然の精神状態。



何故に打ち消したか。

其の事情が何処に在るのか迄、
貴女の考えが及ぶ余裕など決して無いだろう。










期待は。

可能性が有ったとしても、
確約出来ない期待は。


持たせるべきでは無かったのかな。


2003年08月07日(木)


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2001年08月07日(火) 別れは切なかったですか





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