雲間の朝日に想うこと


< 啀み合って別れたからでしょうか >


其の言葉の何方に、
想いを乗せて居たのか。

其の重み付けを、
察知出来なかったから。


飽く迄、
表面上の方向へ、
向かう事で。

事の収拾を図ったけれど。





もしも、
最終的に行き着く先が、
事の、
深部だとしたら。





 「俺は平気だよ。」
 「あんまり気を遣うな。」


そう応えて、
不安を消し去る想いが、
正解だっただろうか。














物語の区切りを告げる、
主題歌が。

画面に、
浮かび上がると同時に。


 「どんなに啀み合って別れてもさ。」


そう言って、
姫は話を切り出した。





其の絆が。

如何に引き裂かれ、
何れ程ささくれ立とうとも。


鎹の存在は。

否応無しに、
元配偶者の存在を、
呼び覚ますから。




 「どんな影でも。」
 「女の影がちらつく人とはね。」
 「結婚したくないんだよ。」



共演者は、
身を引き掛けたのだと。














 「俺に、影在る?」

 「あるじゃん、いっぱい。」



唇を重ねても、
事を誤魔化す為の振る舞いだと想われるに、
間違い無いけれど。

其れでも、
唇を重ねずには居られない。
















確かに何度か。

姫の息子から、
姫の元旦那を連想したけれど。




今更、
其処を問題にしても。

始まらないでしょう?


2004年08月19日(木)


----------
History
2001年08月19日(日) 素直になれれば楽ですか





Add MyEnpitu

小坊主
MAIL