雲間の朝日に想うこと


< 幸福が幸福を奪うのですか >


もしかしたら。

其処には、
遵守すべき規則が、
存在して。


其の規則を、
犯した時には。

相応の報いが、
此の身に降りかかる仕掛けが、
在るのかも知れないけれど。






もしかしたら。

其処に在る規則は、
形式上の物で。





自身の想いの不足を、
弁護して。


想いの不足が、
必然的に生じさせる事態を、
未然に防ぐ為の。


手段かも知れない。










ならば。



二人の想いが、
或いは其れ以上の想いが。

何れの方向へ、
流れて行くのかと言う事に。


責任や、
罪科を、
負う必要など。

如何なる人間にも、
無いんじゃないのか。




















俺に棲む、
其の想いが。

姫にも、
消えずに在る。



 「小坊主に与えられた嫌な思い出が、」
 「消せないんじゃない。」

 「与えてしまった自分の罪悪感を、」
 「消すことが出来ないんだ。」

 「私たちが惹かれ合うことは、人を傷つけて苦しめる。」
 「そのしっぺ返しが自分に来るかもしれない。」












確かに姫は、
結果として貴女から、
俺を奪ったけれど。

其れは、
お互いが前向きの選択をした、
結果だった筈なのに。







奪った物は、
奪われる。

奪った者を、
奪われる。



幸せを渇望した、
其の結果が。


如何して、
素直な幸せを拒み続ける?





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References
 Feb.17 2004, 「何故撥ね返せなかったのでしょうか」
 Feb.13 2004, 「弁解の為の縛めでしょうか」


2004年08月16日(月)


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History
2003年08月16日(土) 寂しさの裏はまた寂しさでしょうか





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